いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

両陛下の祈り

2011年05月09日 09時19分08秒 | 兎に角書きたいの!
 4月27日、宮城県南三陸町のがれきと化した町並みに黙礼される天皇、皇后両陛下の映像が映し出された。外国各地で評判の、なぜ被災地の日本人はかくまでも「冷静で秩序正しいのか」この何故!に文芸評論家の竹本忠雄氏は語る。

 それは昭和49年5月、アンドレ・マルロー(仏の作家、政治家)が出光左三氏(出光興産の創業者)に「日本人は精神の高貴さを持っています。なぜですか。仏教も、その理由の一つではないでしょうか」の問に、出光氏は「そうじゃありませんね。2600年続いてきた皇室が原因ですよ」と。同座、同目線で被災者と言葉を交わされる天皇皇后両陛下、皇族の方々の振る舞いにそれを強く感じる。

     祈り
  三陸の海よ逆巻く波よ
  この慟哭の声聞き給え
  三陸の空よ
  天に昇りし数多(あまた)のみ魂
  み佛の腕に雲の褥に
  憩わせ給え
  三陸の風よ
  この未曾有の悲劇を
  あまねく津々浦々に
  伝え給え
  三陸の太陽よ
  愛と希望の光よ
  この大地と人々に
  倖せの種を育み給え
      5月9日付産経新聞・朝の詩・川崎市宮前区 下川介子(79)氏作

 竹本忠雄氏は、国難のいま、私たちを斉しく打つものは、皇室、何よりも両陛下の、あの同床同高とも申しあぐべきご姿勢に表れた何かである。祈りである。…」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする