いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

裁判員制度に伴なう模擬裁判に参加して

2007年12月19日 09時03分18秒 | 兎に角書きたいの!
 平成21年から始まると言う裁判員制度。昨日、弁護士の方々が大学教授作成によるシナリヲを基に2時間の熱演であった。
 事件の内容は、殺人犯と同棲していた女性の「殺人幇助罪」が適用できるかどうかの事件である。裁判員80人ほどが参加した。女性を無罪とした人は約20%ほどで、私も無罪に挙手した。
 裁判の構成は、裁判官・検察官・弁護人・被告(女性)・殺人犯によるやりとりである。状況証拠に当たっては、セックスの場面、その心理状況なども描写される。2時間にも及ぶやりとりに、その内容を理解するのに相当の困難が伴なった。
 裁判員が関与する事件は、殺人か、死刑になるような事件に関与すると言う。裁判員に関する資料も読んでいないから、あくまで自分の考えであるが、この模擬裁判に参加して、何故この制度が誕生しようとしているのか真実分からない。
 平成18年8月25日夜、飲酒運転でレジャー用多目的車(RV)に追突して海に転落させ3児を死亡させた「福岡・飲酒3児死亡事故」の裁判について、日刊紙は次のように報じている。
 「福岡地裁は、福岡地検に対し訴因変更を命じた」とある。そして、「危険運転」(懲役25年を求刑)の適用困難か。と。
 危険運転致死傷罪ではなく、業務上過失致死罪が適用されれば、最高刑は懲役7年6月。であると。
 そもそも人を殺しておいて、凶器が車だからの前提に立ったこの法律自体がおかしい。しかも酒酔い運転である。
 裁判員制度の導入により、このような事件に関与することになるのだろう。これほどの事件に裁判員を参加させる、その意図は何なんだろう。分からない。方や、法律を専門にする人を増やそうと総合法学大学がスタートしている。
 アメリカによる圧力か。アメリカは日本での弁護士活動を自由化するよう求めている。本当に国民のための制度なのか。模擬裁判を1度経験しただけで裁判員制度に関する資料は読んでいないが、何故この制度を導入するのか最後まで疑問として残った。
 今回の事件は、「酩酊状態ではなく微酔だった」とその酒による酩酊の程度に絞られている。酒を飲んでいるのだから酩酊だろうが微酔いだろうが関係ないはずだ。事件の根本は、飲酒運転にあるのだから、罰則要件はその飲んだと言う事実だけで十分である。だからこの法律はおかしいのだ!
 
コメント
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