いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

マリと子犬の物語

2007年12月18日 08時59分53秒 | 兎に角書きたいの!
 先日、妻と「マリと子犬の物語」を鑑賞してきた。
 平成16年10月23日に起きた震度6強の新潟県中越地震。この地震で甚大な被害をこうむり村が消滅してしまった「山古志村」で起きた実話を元に製作された映画である。
 母犬と子犬3匹、飼い主の子供たちが思い募る犬との関係、親と子の絆を見せる犬たち、救助隊たちとの人間の絆、災害の恐ろしさ、余震の恐ろしさ、人間と動物の愛などを基本に作られた映画に鑑賞中何度涙を流したことだろう。
 映画の中心となった、柴犬の母犬と子犬3匹が演じるシーンに生きることへの執念をそのために親は何をするのかなどなどの場面に魅せられ、悲惨な被害と親子愛と言うものを見せられた。
 母犬は倒壊した家の中から食料を見つけ出し子犬に与える。母犬は傍らでそれを眺め子犬が食べ終わると鼻をくんくんして立ち上がる。空腹である母犬は子供を最優先した。そして倒壊した建物の下敷きになっている飼い主を救い出そうと一生懸命に土を掘る、その傍らで屈託無く子犬3匹は遊んでいる、全村非難から16日後に救助されたときの飼い主との再会シーンは人間でも難しい動作で演じて見せた。
 特に、柴犬と19年も一緒にいた私たち夫婦にとっては、在りし日の姿とダブらせることになり感情がこみ上げてくる一因でもあった。
 実物の「マリ」は、雑種で臆病。好きな食べ物はササミジャッキー、すぐに人の顔を舐める癖があるという。性格が臆病であっても、子供を守る姿勢、飼い主への重いなどが必然的に出てくる。今のこの世情を思うとき、是非とも皆さんに見ていただきたい映画だと私は思う。
「マリと子犬の物語」の冊子を購入し、また「マリと子犬新聞」に目を通しながら
マリ、ありがとう。と言いたい。
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