いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

ザクロの生命力

2007年06月19日 09時51分46秒 | 兎に角書きたいの!
 隣家にざくろの木がある。5メートルほどの高さになるだろうか。このざくろの木には色々な思いがある。まず、ざくろの花芽時期であり秋の落ち葉の時期である。道路に落ちるこれらの清掃は毎日私が行うことになる。
 ザクロの開花時期になると6月ごろから花びらの落下、日が過ぎて小さな実が落ちてくる。その数、1日200個~300個を越えるのではなかろうか。時間があれば1日3回~5回の清掃で片付ける程で落下するザクロの実の数は物凄い。サカナの多くが何百万個もの卵を産んでそのうちの1%でも育てば子孫を残すには十分とされている。まさに、ザクロは魚類と同じ子孫の残し方である。しかも一つの実には多くの種を含む構造である。このザクロも多くの実が落下していく中で果実として成長するのは30個ほどである。
 辞書で確認してみると
「ザクロ科の落葉高木。ペルシャ・インド原産で、栽培の歴史は古い。高さ5~10メートル。幹にはこぶが多く枝にトゲがある。葉は細い楕円形で対生、つやがある。6月ごろ鮮紅色5弁の花を開き、果実はs大きな球形。果皮は黄紅色で黒斑があり、秋に熟すると裂けて多数の種子を一部露出する。種皮は生食し、また果実酒を作る。樹皮は煎じて駆虫剤、材は硬く装飾用の柱などに使う。また、通常は結実しない観賞用のハナザクロがある。」とある。
 このザクロの花芽時期から実が結実していく様を見ていると、何と生命力の旺盛な樹木だろうとつくづく眺めてしまう。
 ザクロは、平安時代に中国から伝えられた。そして、種の多さから西洋では多産の象徴として扱われ、初期キリスト美術では生命の木として描かれているとも言う。この様な生命力旺盛な樹木を地上からベランダから毎日眺めることの出来る私にとっては、極上の環境にあり感謝の気持ちを持って清掃しザクロの状態を観察している。
 私の発見は生命力の旺盛さ、多花多産、害虫に強いなどで、秋には観賞用として毎年お隣からプレゼントされている。もう暫く路上とは仲良しである。


 
 
コメント
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