いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

石仏様も携帯中

2007年06月21日 08時30分36秒 | 兎に角書きたいの!
 我が家のアジサイの花の色も勢いを失いつつあるが、今朝の新聞によると古都鎌倉の長谷寺のアジサイに長蛇の列と訪れた人々の写真が掲載されていた。
 昨日、私も別な目的で川崎市麻生区にある「浄慶寺」を尋ねた。栞によると「あじさい寺」神奈川県 花の百選指定とある。その栞によると
「領主、三井佐右衛門尉が、小牧長篠の戦に出陣して陣歿した父・寿光院の霊を弔い、且は永く武功を世々に伝えんがために、1584年開創したところ……草木の花として、紫陽花を昭和42年(1967)頃から植え始め、現在は一千株は越えているので、『あじさい寺』の愛称で知られるように……」と森に覆われた斜面を利用して紫陽花が咲き誇っている。
 私が訪れた昨日の参拝者は30名ほどだったのでゆっくりと立ち止まり立ち止まり花の色の変化を堪能した。しかし、ここが紫陽花寺だとは私は思わなかった。私の目的は石仏である。しかし、この栞には一言も石仏については触れていない。恐らく設置したのが最近ということもあるのだろうが50体ほどがアジサイなどの樹木のなかにひっそりと様々な表情を持った石仏が鎮座している。
 お酒を飲んでいる人、踊っている人、お酒を酌み交わしている人、腕相撲をしている人、お経を読んでいる人、大口を開けて笑っている人、将棋で待ったをしている風景などなどその表情にこちらも引き込まれる。石仏を彫った人の技術の高さ、人間性が石仏の表情に出ている。手、指、衣類、表情などの造作がとても素晴らしい。多くの石仏の中での私の目的は「携帯中の石仏」に会うことだった。
 心を引かれた端緒は、何時もダンスレッスンで利用している地区センターで同好会による写真展のなかにこの「携帯中の石仏」の写真をみて現物に逢いたいと心が日増しに増幅してきた。撮影場所が「麻生区柿生」をたよりにその場所の確認に努めた甲斐があって、お寺の名称を知ることが出来て昨日で出かけた。
 各地に点在する石仏とは異なり現代的なのである。携帯中の石仏は2体あり凄くリアルに表現され、そしてウオークマンの石仏には笑がこみ上げてくる。
 境内内では、ご婦人が「梅ジュース」と「梅漬け」「お菓子を」をお盆に載せて300円で提供してくれている。梅ジュースには氷を十分に入れてくれて紫陽花、木々の緑、石仏、青空を仰ぎ見ながら一時の自分の時間に覆われる何とも素敵な環境である。偶然にも、暑さのためか2メートルほどの青大将が体は枝に巻きつけてよく見え頭は茂みの中に入れて休んでいる。写真に収めたが縁起の良い日であった。
 写真で紹介できないのが残念だが、是非、現地で確認されることをお勧めします。
 お寺は、春…桜・水仙・山吹・水芭蕉
     夏…紫陽花・夏水仙・シャラ
     秋…紅葉・彼岸花・萩・
     冬…梅・ツワフキ・椿
と一年中色々な花に巡りあえる。勿論、色々な表情を持った石仏様にも……長蛇にも逢ったし。
コメント
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