邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

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「クライマーズ・ハイ」を観た

2006-09-30 | 日々の泡
NHKドラマ
「クライマーズ・ハイ」(佐藤浩市主演)前篇を見た。

日航機墜落時、
地元新聞記者の混乱の一週間を描くドラマ。(再放送)

後半が楽しみな1時間15分のドラマだった。
俳優さんたちの熱演に見入ってしまった!

佐藤浩市はもちろん、
杉浦直樹、岸辺一徳がキレると
こわいわ~~

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「踊子」

2006-09-29 | ★人生色々な映画
永井荷風の原作を
田中澄江が脚色。

狭いアパートにころがりこんできた
妹(京マチ子)に
同居していた恋人(船越英二)を寝取られてしまう姉(淡島千景)。

奔放でだらしない妹をダイナマイトボディの京マチ子が演じている。
元宝塚淡島千景とのレビュー共演
なんとも華やかなお宝映像だ。

今更だけど
淡島千景の凡人とははるかにかけ離れた美貌に見とれる。
涙がいっぱいにたまった瞳など、きらきらと煌めいて
まるで黒い宝石のようだ。
スター」とはこういう人を言うのだろう。

二人は
女に手が早い演出者(田中春男!)がしきっている
「シャンソン座」で踊っている。

「ROXY」、連れ込み宿のネオン、、
もんじゃ焼き屋・・
舞台となる浅草六区の情緒が画面にあふれている。
筆者もお気に入り、日本一古いといわれる
花やしき」のジェットコースターも映っていて感激した。

女の匂いが染み付いた優柔不断な
二枚目を演って船越英二の右に出るものはいない。
どこかうらぶれた感じがたまりません。

演出がとても細やかで、はっとさせられた箇所が
いくつもあった。

ダメダメ人間ばっかりだけど
ほろりとさせるぬくもりも感じさせてくれる。

いいもの見た。

*映画の中のイイおんな*

京マチ子、淡島千景
二人ともダンスならまかしとけ~ってなもんで、
惜しげもなくステキなボディをさらしております。
妹役の京マチ子はヴァンプタイプ、
淡島は踊子ながら地味で底抜けにお人好しの姉さんという、
イメージにぴたりとあった配役でした。

1957年
清水宏監督作品 原作 永井荷風  脚色 田中澄江  撮影 秋野友宏
音楽 斎藤一郎  美術 柴田篤二

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中田「怪談」記者会見

2006-09-28 | 日々の泡
中田秀夫監督の
待望の新作「怪談」がもうじきクランクアップを迎えるようだ。

先日記者会見が行われ
華麗な着物姿の
女優陣、黒木瞳、井上真央、麻生久美子、
木村多江、瀬戸朝香、主演の尾上菊之助、
中田監督、一瀬プロデューサーが
勢ぞろいした。

こうしてみると、尾上菊之助くんは
お父さんの菊五郎さんにそっくりだ。
昔はあんまり似ていないナァと思っていたが。

このあいだ71年の「弥次喜多隠密道中」での
若き菊五郎さんを見たばかりなので
その生き写しぶりに驚いた。

芸の方もしっかり受け継いでいると思われ
これからが楽しみな歌舞伎界の王子である。

怪奇風味の時代劇、(時代劇ホラーとも言う)映画は
久しぶりですね。
楽しみです。

■撮影監督・林淳一郎さんのブログ

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「陽気な殿様」

2006-09-27 | ★ぐっとくる時代劇映画
市川雷蔵主演の明朗時代劇。

一点の曇りも無い二枚目。二枚目半かな。
どこか暢気な若様は
大工の八五郎(小林勝彦)と鳶職の三次(佐々十郎)のお供を連れて
何でも見てやろうの旅に出、
珍事件に巻き込まれたり、恋に落ちたりする。

特筆すべきは
謎の浪人役天知茂
痩せた体から妖気ビームを放ち、
すごい面構えで悪役上等
どこか憎めない役だが十分スパイシーである。

雷蔵自身、結婚、子供も生まれて
私生活も充実していた頃の作品。

明るさがいっぱいで、
見ていて気持ちも晴れ晴れしてくるようだ。
こんな屈託の無い楽しい映画を作れたのも
大ドル箱スター、
市川雷蔵の存在があったからだろう。

若様と恋におちる姫を演じている坪内ミキ子のことが
雷蔵・雷蔵を語る」に書かれていた。

雷蔵の奥さんと坪内は、小学校から高校までの同級生で
奥さんを介して映画の世界に入ったそうだ。
そして、この作品がデビュー作となった。

”家には自分がいないときに遊びに来て
女房と「コシャコシャ」喋っている、
仕事場ではほとんど口をきいたことがない、
どうやら敬遠されているらしい”とあって
笑った。

また、
美人で才女だが、
映画のスクリーンでは小さくまとまりすぎる気がする・・とか
結婚してからよくなってきたとか
テレビではなかなかいいだとか、
映画界の先輩としての指摘も鋭い。

大スター雷蔵の
率直な気持ちを綴った内容で、
この本を片手に雷蔵映画を見るのが
楽しみのひとつになっています。

*映画の中のイイおんな*

坪内ミキ子:雷蔵さんも本の中で書いているように
早稲田大卒の才女。お嬢さんタイプの美人。
おしとやかなお姫様にはぴったりだが
ちょっと面白みに欠けるかも。目元がすっきりとした一重で
日本的な感じがします。

1964年  森一生 監督作品
脚本   笠原良三 原作  五味康祐
撮影 今井ひろし 音楽   斎藤一郎
美術   下河原友雄

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追悼丹波哲郎さん

2006-09-26 | 日々の泡
老若男女を通じて
これだけ愛された俳優さんもいないのではないか?

沢山の役柄を演じておられるが
丹波さんがたったひと言喋っても格調と重みが加わる。
それなのに「台詞を覚えるのは嫌い」というのが可笑しい。

筆者と「丹波さんとの出会い」は
小林正樹監督「怪談」の中の「耳無し芳一の話」だ。

丹波さん演じる落武者の亡霊が寺の前に立ち、
重低音のよく通る声で「芳一!」と言うたびに
映画館の椅子の下で奮えあがったものだった!

最後に会った丹波さん」は先日
渋谷シネマヴェーラで見た
大霊界2・死んだらおどろいた」だった。

奇しくも最初と最後、どちらも「あの世の人」
だったということになる。

劇中、霊界に行った丹波さんは
先に逝った奥さんと出会い、
若い頃の姿に戻って愛を確かめ合う。

今まさにそんな最中なのでは?

思い出はあまりにも多い。
砂の器」、73年の「日本沈没」、
三匹の侍」など、数え切れない。

226事件を扱った「叛乱」(1954年)では
端正な容姿で厳めしい軍隊の声明文を読む、
デビュー直後の丹波さんを見ることが出来る。

主演作「暗殺」(1964年・篠田正浩監督)も忘れられない作品だ。

どうか奥様と永遠にお幸せに。
ご冥福をお祈りします。

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大石内蔵助比べ

2006-09-25 | 日々の泡
くう~~!今頃は恵比寿にいるはずだったのに・・
無念。

「元禄忠臣蔵・後篇」(今日が最終回)を見逃した。
西島秀俊さんはご覧になっているだろうか。

フィルムセンターでの溝口特集(10月末から)で
上映されることを期待しよう。

河原崎長十郎は
滅びの美学が感じられると書いた。
デカダン大石。そして勤皇大石だ。
映画の中の
歴代大石内蔵助はどんな面々かしらと調べてみたら、
ここにデータがあった。

大河内伝次郎、板妻、松本幸四郎(八代目)、
市川右太衛門、片岡千恵蔵、
長谷川一夫・・
錚々たる名前に圧倒される。
54年大映版の進藤英太郎って、どんなだろ。見てみたい気がする。

私の中での
大石内蔵助とは、
強いリーダーシップで部下を束ねていく
大きな父性を感じさせる人で、今まででは
松本幸四郎(八代目・白鴎)がベストだ。

演じる人、脚本、監督によって実に様々な大石内蔵助が
表現されていて面白い。

中でも「四十七人の刺客」の男大石!を強調した高倉健には驚いた。
陣羽織、陣太鼓無し。
“影の軍団”的な黒ずくめコスチュームで
「今夜、吉良を殺す!」要塞のような吉良邸を襲撃する。
伝統的な様式美というものを取っ払った
斬新な忠臣蔵だった。

「忠臣蔵外伝・四谷怪談」の津川雅彦は
策士としてのドライな大石で異色。

「おのおの方・・」の台詞が有名な
長谷川一夫版は、ぱあっと華やかな大石内蔵助だった。

折りしも、10月4日から~3ヶ月に渡って
国立劇場
真山青果原作の歌舞伎
「元禄忠臣蔵」が上演される。

それがなんと
第一部 中村吉右衛門、
第二部 坂田藤十郎、
第三部 松本幸四郎
、と、
三人が大石内蔵助を演じるのだ!!
これまで全編を通して演じられたことは無く
国立劇場開場40周年を記念しての
はじめての試みだという。

比べるもよし、贔屓を見るもよし、好きな演目(場)だけ見るも良し。
まったく贅沢な企画ですわ。

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「女であること」

2006-09-24 | ★人生色々な映画
妖艶なポーズで主題歌を歌う
美輪(丸山)明広のアップで始まる。
なんとも思わせぶりな憎い出だし。

屈託のないコメディ、メロドラマ、様々なテーマを扱いながら
胸に残る愛しい作品を撮ってしまうのが
川島雄三という監督だ。

夫(森雅之)は有能な弁護士、
妻(原節子)との間には子はないが、
弁護中の殺人犯の娘(香川京子)を引き取って
夫婦円満に暮らしていた。
そこへ台風のように現れた
お転婆娘(久我美子)が家中を引っ掻き回す。

森雅之と原節子と久我美子といえば、
黒澤明の大作「白痴」を思い出す人も多いだろうけど
ここでは猛吹雪の中で
大声で叫びあったり怒鳴りあったりなどといった
ことはなく
登場人物たちの感情の機微を静かに追う。

久我美子はむちゃくちゃな役ですが。

上記の三人が揃った上
香川京子も出ていて
おとなしい女の子が、初めて燃え上がった恋について
語る台詞にははっとさせるものがあった。

みんな目イッパイ女。

お手伝いさんにはこれまた上手い、中北千枝子。
後姿だろうと、横向きだろうと
360度◎の演技が出来る女優さんだ。

川島作品の常連、三橋達也も
さらりと登場する。

久我美子でなければ張り倒したくなるような
メチャメチャ娘は
支離滅裂過ぎて可愛らしいという域までいっている。
ちょっと爆笑
いたずらっぽくきらきら光る瞳、
ヘップバーンファッションで跳ね回る。

森雅之はいつもどおりモテモテオヤジ。

原節子の「むっとした顔」は恐ろしい。
しとやかな顔がみるみるうちに曇って、
今にも爆発するか!と思わせるからである。
だけど爆発はしない。
暗い影がさすのはほんの少しの間だけで、
整った眉は元の形に戻り
またいつもの美しい顔になりほっとする。

成瀬巳喜男の映画にも
似たテーマがあった。
夫婦の関係はちょっとしたきっかけでバランスを崩し
ちょっとしたことで元に戻っていく。
かすり傷を追うこともあるけれど。

「ほんのちょっとしたこと・・」
これが意外と人生を左右しているのかもしれないデスネ。

*映画の中のイイおんな*
久我美子:この映画では大美人女優原節子を完全に食っとります。
というのも気性の激しさプラス
思春期の娘特有のホルモンのアンバランスによる
制御不能のハチャメチャぶりがとんでもなく愉快だから。
「おじさま大好き、おばさまも好き。
おじさまが好きなおばさま嫌い、おばさま大嫌い」って・・
まったくワケわからんです。
細い体にタートルのセーター、サーキュラースカート・・ヘップバーンファッションが
似合いすぎるくらい似合っています。

川島雄三 監督作品
脚本 .. 田中澄江 井手俊郎 川島雄三
原作 川端康成
撮影  飯村正
音楽 .  黛敏郎

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「元禄忠臣蔵・前篇」

2006-09-23 | ★ぐっとくる時代劇映画
長年焦がれていた作品を
ようやく見ることが出来て感謝。

と、

幸せに浸っていたら、
始まった途端に松の廊下で
罵詈雑言を吐いていた吉良が
後ろで聞いていた浅野内匠頭にいきなり切りつけられたので
椅子から転がり落ちそうになってしまった。

その間、あっという間。

びっくりした~~前フリ無しの大胆スピード演出!!!
ボヤボヤしてる場合では無かった!

前篇は大石の苦悩、
配下の混乱の描写にスポットが当てられている。

すでに言いつくされている原寸大の松の廊下のセットは
噂にたがわず見事なものであった。

平面的に映し出されるだけではなく、
カメラをひいてぐるりと回廊が撮られているので
壮大な眺めをいやというほど堪能出来、
今更ながらその贅沢さに驚いた。

どこまでも敷き詰められたの美しさよ!
建築監督として参加した新藤兼人の本にも
様々な苦労が書かれていた。

奥方たちの結髪、装束
蒔絵の化粧道具、
小道具類、所作、
歩き方振り向き方、すべてを
隅から隅まで目に焼き付けようとしたため
非常にエネルギーを消耗してしまった!

いわゆるなんでもない部屋の「インテリア」も
芸術的に素晴らしく、障子の桟の美しいデザインなど
日本の美に満ち満ちているので、見飽きることは無い。

溝口健二の映画を見ると、
日本とはかくも美しい国だったのかと誇らしくなる。
なのにどうして・・ということはまあさて置き・・

前篇は大石が赤穂城再興はならずと知って、
いよいよ吉良を討つ意思を部下に知らしめ、
山科の住まいを出て東下りを決意するところまで描いている。

「山科の別れ」の場面も
舞台を上から見るようで、映画的な構図の面白さに感動した。

ちらちらと登場した、
加東大介(芸暦長いなあ。旧芸名:市川莚司)、市川歌右衛門、
中村翫右衛門などの美味しい演技、名場面は
後篇で見られるようである。

河原崎長十郎
滅びの美しさが感じられる大石内蔵助だ。
独特のクラシックな台詞まわしが厳しさと重みを感じさせ
感情移入してしまう。

京都御所勤めの小野寺十郎が訪れ、
禁裏では同情の声ありと言うと、
涙を流し京都の方角に頭を垂れるなど、
勤皇大石のエピソードを丁寧に描いているところは
撮影当時の時代背景もあり、興味深く見た。

後篇もぜひ見たいがどうなるか・・・
驚いたことに
この前篇が公開された一週間後に
アメリカと戦争を始めることになったそうだ。


総監督 白井信太郎
演出者  溝口健二
脚色者 原健一郎 依田義賢
原作者真山青果
撮影 杉山公平
作曲・音楽監督 深井史郎
美術監督   水谷浩
建築監督 新藤兼人

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恵比寿・溝口健二祭り詣でで!!

2006-09-22 | 日々の泡
今日は朝っぱらから
恵比寿にいた。

今日の日をこの記事を書いた時から
心待ちにしていたのだった。

溝口健二監督の「元禄忠臣蔵・前篇」を観るために
恵比寿駅からは
動く歩道の上を飛んでいった。

平日の朝早くからの回だというのに
(9:50分開演)けっこうな入りであった。

念願の鑑賞を終えて大満足で外へ出たら、
目の前に
憂いを含んだまなざしをこちらに
投げかけている美麗な男性が!

そそそそれは、なんと俳優の西島秀俊さんであった!!

こちら・・というのはウソで
正しくは私の後ろのパンフレットあたり・・
を見ていらっしゃったのだった。

だがしかし、
ほんの2秒くらいだっただろうか、私と西島さんは目が合った。
私があまりにじ~~~っと見つめていたためであろう。

そしてお帰りになったと思われた彼は
思いがけず戻っていらっしゃってすれ違う瞬間1秒また目が合った。
通算3秒!!
私が映画監督ならここはスローモーションにして
引き伸ばしたいところだった。

私はそのまま映画館を出たが
たぶん「元禄忠臣蔵」に続いて田中絹代さん主演の
「噂の女」もごらんになったと思われる。
恐るべし(?)西島秀俊。

「袖すりあうも多生の縁」というが、この広い地球で
溝口映画を同じ場所で見、
3秒という共通の時間を持ったことを不思議なえにしとして
私は俳優西島さんに
これまで以上に注目して行きたいと思う。

とか、わけのわからぬ理屈をゴチャゴチャこねずとも、

ただ応援してますと伝えたい。
映画にいっぱい出てください。

というわけで、
カンジンの元禄忠臣蔵」の感想は後ほど。

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泣ける映画??

2006-09-21 | 日々の泡
ひと昔前
センチメンタルな作品は
「お涙頂戴映画」と言われて揶揄されたものだった。

それが
泣ける映画」としてもてはやされる?時代に。

それを言うなら
「涙が出るほど感動する映画」と言って欲しい。

そんな作品は
道端にごろごろ転がっている様なものではないと思うが。

「泣ける」とか「泣けた~!」と言っているのを聞くと
どうしても

「泣けた、泣けた・・
こらえ切れずに泣けたっけ~~♪♪

(『別れの一本杉』(音源あり:ボリューム注意)

という歌の文句が頭を駆け巡ってしまう。

筆者の思考回路はもしかして古すぎるのだろうか???(今更)

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