邦画ブラボー

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歴史秘話ヒストリア「“カワイイ”に恋して~中原淳一と“カーネーション”の時代」 と「痴人の愛」

2012年02月25日 | ★TV番組

このNHK番組、実は

 見逃したんです~~(泣)

 

でもこれまでも中原淳一先生の特集番組は

なんども組まれてきました。

 

ちょうど去年の今頃も「男前列伝」

が放送されていましたね。

プリティなお嬢様も出演され「ひまわり」ショップも

紹介されていました。

 

ブログでも中原淳一オマージュ記事を何度か書いておりますが

その中でも筆者超一押しの映画をご紹介いたしましょう!!

 

それは京マチ子主演の「痴人の愛」(1949)!ざます!!

1949ざますよ!!

京マチ子がダイナマイトボディに

ひまわりワンピースをまとい

くるくる縦ロールの髪、大きなお帽子!

バービーサングラス(ロリータサングラス)とくれば

もう淳一スタイル

っていいますか

衣装は中原淳一ご自身が監修しているんです!!!

垂涎、でございましょう??????

ネットで調べてもあまりかかれてはいませんが

私は「神保町シアター」でこの目でしっかりと

スタッフ&キャストを確認したのですから

間違いはございません!!!!!

 

ナオミの遊び相手として登場する

放蕩息子役の

森雅之も半ズボン姿でチャーミングなおみ足を披露しています。

 

でもね、

 

 譲二が「宇野重吉」なんですわ

 

ちょっと淳一テイストからはずれていますが

ナオミとの対比が際立って、より面白かった!と申せましょう!

 

森雅之の譲二ってすごいでしょうけど

たぶん、引き受けなかったかもしれませんね。ちょっと違いますもんね。

それはさておき 

映画好き、中原淳一好きならぜひこの

京マチ子版「痴人の愛」をチェックなさることをおすすめいたします!!

映画の中の淳一ファッションといたしましては

他に浅丘ルリ子、野添ひとみ、久我良子

にすてきなのがございますが、それはまた今度にいたしましょうね♪

 

 

 

 

 


「清盛」見逃して「にごりえ」見る

2012年02月13日 | ★人生色々な映画

録画した「にごりえ」を

堪能、かまけていたら

またもや「清盛」見逃したああ。

 さらに

以前放送された

蜷川幸雄演出浅丘ルリ子などが出演した

舞台「にごり江」と

今井正監督の「にごりえ」を交互に

見比べるなどして悦に入っていたため

あっと思ったときには時すでに遅し・・・

地団太踏んでもあとの祭り~~だったのでした。

 

舞台「にごり江」では

濃厚妖艶ルリ子ちゃんと芝居の濃さでは負けない江守徹ちゃん(ちゃん?)が

ガチバトル。

江守徹は明治のやさぐれた男をやるには

福福しくてちょっと違和感あったけど・・・アクが強い

江守節を撒き散らしていて待ってました!感。

見ごたえはありました。ルリ子ちゃんは

伝法で粋で で、やっぱり原色!!なんだよねえ

 

映画版の淡島千景は儚げで虚無的でなぞめいていて

一葉が描いた「お力」そのもので

白昼さらされたその哀しい死に顔は

宮口精二の痩せた胸板と共に目に焼きつきました。

 

糟糠の妻、杉村春子も何度見ても上手いわ~~

すごく嫌味たらしいかと思うと女らしかったり・・

 

「おおつごもり」の

おおみそかの大店の風情も

たまりません!

それと、どうにもならない階級の差というものを

これでもか!と強調している作品であることをいまさらながら感じた次第。

 

堪能堪能・・・・・・・

甘露甘露・・・

 

*以前書いた感想文

舞台 にごり江

映画 にごりえ

 

 

 

 

 


三上 イン 清盛

2012年02月08日 | ★TV番組

日曜の

夜は外出することが多くて

「今週こそは清盛みるぞ」と思っていたのに

あっと思ったら八時を回っていた!ではありませんか。

慌てて

チャンネルを合わせるとまさに三上タイム!

黄色い画面の中で

上皇、狂ったように

あははははは

と笑っている場面!

 

ナイス!

 

笑っているのに目がめちゃ怖くて

やっぱり尋常じゃない雰囲気・・・・

 

壇れいを「そなたはもののけじゃ!!」

と涙目になって叫んでいたけど

あの前に何があったのでございましょう??

 

上皇と松雪ショットも貴重。

 

濃い×濃い

 

三上博史が出ると大河が

一気に濃度増し。

うちのアナログテレビの映りのせいか

画面も昔のサウナ?みたいに視界が悪くて、

物の怪モード全開!

 

壇れい×三上×松雪

 

濃い × 濃い × 濃い

 

甘露甘露~~~~~♪

 

 

 


祇園の姉妹

2012年02月01日 | ★人生色々な映画

溝口健二の1936年の作品。

依田義賢脚本

勝気な妹山田五十鈴と

古風な姉、梅村蓉子の対比が

面白いが

ただそこに

山田五十鈴がいるだけですごい存在感。

 

その身のこなしと絶妙な間、

流暢な台詞についついひきこまれてしまった。

 

白黒で描かれる

戦前の祇園の風情が素晴らしく

当時の香りが画面から

匂いたつような貴重なフィルム。

 

うっとり・・・

 

溝口監督って

田中絹代に言わせると「ユーモアが無い」だそうだけど

私はそうは思わない。

「赤線地帯」もそうだったけど

ここでも全編にわたって

なんともいえぬグッドセンスの

ユーモアが漂っており

そこがとても好きだ!

 

山田五十鈴のプロフェッショナルな

男扱いに

新藤英太郎が

見事ころっとだまされて

ミイラ取りがミイラになってしまうシーンなど

大笑いだった!

さらに、家に帰って古女房にとっちめられる場面も!!

 

祇園で生き抜く姉妹の

対照的な生き様を描いて

とても味わいが深い。

通行人の服装やら

鼻歌などから当時の風俗がくっきり浮かび上がってきて・・・

 

日本って独自の文化を持った美しい国だったのね~と

溝口作品を見るといつもそう思う。

 

もうこんな映画は二度と作れない、

こんな日本や日本人は

二度と帰ってこないと思うと寂しくなる。

せめてこのような素敵な映画の中で偲びましょう!!