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知る楽:やっぱりへんなひとでした?小津

2010年02月01日 | ★TV番組
「やっぱりへんな人でした!」

小津のことを愛すべき「へんな人」だという
志らくが
小津と長年一緒に映画づくりをし、公私共に付き合った
プロデューサーの山内静夫さんと
義妹の小津ハマさんから話を聞き
偉大な監督の人となりに迫る。

この回が一番面白かったかも!

山内さん曰く、信念が非常に強い人だったと。

好みがはっきりしていて
例えば好きな女性のタイプは
「スッキリした人!」長い髪をおろした人とかはダメ!
ひっつめにしてきりりと結わえているような・・
だから必然的にいつも似たような登場人物になってしまったとか。

気に入った女優さんは何度も使った。

また、「結婚」を題材にした作品が多いのに
自身は生涯独身で母親と暮らした。
多分理想が高い上に、母親にも気に入られるような女性がいなかったからでは?
と推測していた。

洋服のこだわり:
(オーダーで作らせたスーツはどれもグレー・細かいところが少しづつ違っていた)
帽子は白いピケ・同じ形を一度に十個くらい注文したそうだ。
映画の中の色彩にもとことんこだわったことも有名だ。
衣裳も自分で選んだが、特に着物は反物から選んで作らせたそうだ!!!
徹底的にこだわりぬいた作品は誰にも真似できない小津芸術作品だ。

今までは小津調に浸って和んで見てしまっていたが、
今一度
志らくさんに見習って作品を細部までよ~~くみたい気持ちが湧いてきた。
特に「色のシークエンス(連鎖)」に興味が。
緑のバケツが映ったら、
次の場面では緑の茶碗がさりげなく左隅に映りこんでいる、
そして次はまた緑色の何かが・・みたいな
色彩の遊び?デザイン!が施されていると。

耳に残った言葉。
「時代に流されない
人間の性格みたいなところでドラマを作ったから
いつの時代でも支持される」(山内さんの言葉より)

やはり類稀なる芸術家だな~~。
「へんな」というのは賞賛の言葉だったのですね。

さて・・・

これは小津好みの着物かな~~?
と、思いながら祖母から譲り受けた
渋い黄八丈の着物を引っ張り出してみたがいかがでしょう、小津さん?!!

●番組HP 知るを楽しむ:こだわり人物伝「小津安二郎は落語だ!」

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