なにやら、
「前作と同じ」ことが大きな問題になっているようだけど
それがどうしたの?と
思う。
市川監督ご自身は「名人落語」にたとえていたが、
前の脚本もそっくりそのまま
使うことによって
作品がスタンダードとしてしっかりと固められたように思う。
そんな映画作品があってもいいのではないでしょうか。
(森田芳光監督は「椿三十郎」を同じ脚本でやるみたいですけど
どうでしょうか)
セルフリメイクとして、徹底的に前作を再現した細部に注目したい。
まず金田一が登場する場面:那須の町並みの再現の見事さ。
画面左手にポストがあるのも前作とまったく同じだ。
旅館に入っていったら「東京ブギウギ」が聴こえる。これも同じ、
林家木久蔵(前は三木のり平)がうたたねしていると柱時計が鳴る、
ぼ~んぼ~ん ぴったり八時だった。
松子が母親に会うシーンで
かけているのは紫のレースのショールだけど
前作はベージュだったとか
草笛光子が着ている着物は
岸田今日子に似せた(でも同じではない)、
縞の着物だとか、挙げているときりがない。
つまり徹底して似せているのだが
現代に公開する作品として若干手をいれている。
佐兵衛の過去をさらりと流して一般向け?にしてあるし
金田一オマージュともいえるラストの変更は
感動的な効果をあげたと思う。
また、遺言状の場面で珠世VS三姉妹の関係をずばり表した
座り位置の変化、
一連の犯行の際、佐兵衛の憑依であるかのような演出を際立たせたところも
興味深いところだった。
佐智が珠世を運ぶシーンも前作のままでしたが、
今回は腰が抜けんばかりで気の毒でした。
そして何よりこの映画ですごいのは
江戸時代から「ヨキコトキク」を持柄とし、
横溝原作にも書かれている、
尾上菊五郎の家族がそっくり主役を演じていることである。
このことだけでも
じつにシャレた、贅沢な映画だと思う。
市川監督は
新しい映画のあり方、遊び方を提示してくれたように思うのです。
名場面が多いこの作品、
静馬の
「オレは
いずがびげを のっとってやろうと ぞのどぎ
げっじんじだんだあ~~!!カッカッカ ウキョキョキョキョ~~! 」も
サイコーですが、
「松子の型」としての見所はラスト、
キセルを吸いながら台詞を吐くシーンですかね~
高峰さんのも貫禄ありましたが
富司さんのも、ありゃ~なかなか迫力あったとですばい!(なぜか緋牡丹調)
などなど、映画の楽しさをたっぷり味合わせてもらいました。
ブログランキングへオネガイシマス
「前作と同じ」ことが大きな問題になっているようだけど
それがどうしたの?と
思う。
市川監督ご自身は「名人落語」にたとえていたが、
前の脚本もそっくりそのまま
使うことによって
作品がスタンダードとしてしっかりと固められたように思う。
そんな映画作品があってもいいのではないでしょうか。
(森田芳光監督は「椿三十郎」を同じ脚本でやるみたいですけど
どうでしょうか)
セルフリメイクとして、徹底的に前作を再現した細部に注目したい。
まず金田一が登場する場面:那須の町並みの再現の見事さ。
画面左手にポストがあるのも前作とまったく同じだ。
旅館に入っていったら「東京ブギウギ」が聴こえる。これも同じ、
林家木久蔵(前は三木のり平)がうたたねしていると柱時計が鳴る、
ぼ~んぼ~ん ぴったり八時だった。
松子が母親に会うシーンで
かけているのは紫のレースのショールだけど
前作はベージュだったとか
草笛光子が着ている着物は
岸田今日子に似せた(でも同じではない)、
縞の着物だとか、挙げているときりがない。
つまり徹底して似せているのだが
現代に公開する作品として若干手をいれている。
佐兵衛の過去をさらりと流して一般向け?にしてあるし
金田一オマージュともいえるラストの変更は
感動的な効果をあげたと思う。
また、遺言状の場面で珠世VS三姉妹の関係をずばり表した
座り位置の変化、
一連の犯行の際、佐兵衛の憑依であるかのような演出を際立たせたところも
興味深いところだった。
佐智が珠世を運ぶシーンも前作のままでしたが、
今回は腰が抜けんばかりで気の毒でした。
そして何よりこの映画ですごいのは
江戸時代から「ヨキコトキク」を持柄とし、
横溝原作にも書かれている、
尾上菊五郎の家族がそっくり主役を演じていることである。
このことだけでも
じつにシャレた、贅沢な映画だと思う。
市川監督は
新しい映画のあり方、遊び方を提示してくれたように思うのです。
名場面が多いこの作品、
静馬の
「オレは
いずがびげを のっとってやろうと ぞのどぎ
げっじんじだんだあ~~!!カッカッカ ウキョキョキョキョ~~! 」も
サイコーですが、
「松子の型」としての見所はラスト、
キセルを吸いながら台詞を吐くシーンですかね~
高峰さんのも貫禄ありましたが
富司さんのも、ありゃ~なかなか迫力あったとですばい!(なぜか緋牡丹調)
などなど、映画の楽しさをたっぷり味合わせてもらいました。
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