邦画ブラボー

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萬屋錦之介主演「赤穂浪士」

2013年02月06日 | ●面白かったTVドラマ

萬屋錦之介主演の

「赤穂浪士」も

このところ

時代劇専門チャンネルで見ていた。

リアルタイムでは見られなかったこのような

番組を

今再び見ることが出来るのは嬉しい。

 

若き松平健が浅野内匠頭を

演じているのもみもの。

昔内匠頭を演じた経験がある東千代之介に、

「長烏帽子の下の紐を太めにすると顔がしまって見えるよ」とアドバイスされたというが

今の姿からは想像できないほどの

繊細で儚げな風貌です(爆)

 

吉良上野介は小沢栄太郎で、

金に汚く、酷薄で思いっきり

憎憎しい描き方。マツケンをとことん苛めぬきます。

 

内蔵助の妻りくには岸田今日子、

長門勇、田村正和など

脇も豪華絢爛。

脚本は新藤兼人で全体的にオーソドックスな作りとなっておりました。

 

昨日はその最終回で

四十七士切腹の場面だった。

大広間で待たされている浪士が

名前を呼ばれてひとりひとり部屋を去っていく。

ちなみに切腹場面はありません。

 

ひとりも取り乱すことなく

礼儀正しく毅然と死に向かっていく。

侍ってすごいですね。

現代人には とても

ムリ!でしょうね。

 

淡々とした歩みの中

かすかな表情の動きをつけ

一瞬の心のゆらぎを表現する奥ゆかしい

演出・・・・それぞれ何を思っていたのでしょうか?

 

たったひとり残される

ラストはもちろん大石内蔵助です。

 

ここで

錦ちゃんの

「夢でござある!!」のような

大見得が見られるか?!

と思ったけど

意外におとなしかった!(当たり前)

 

「誠の侍」と部下たちを讃える

ひときばり!はあったものの、

あまりひっぱらず

白装束で静かに

廊下を進んでいくのでありました。

 

余韻~~~~

 

大変けっこうでございました。

ご馳走さまでした。

●時代劇専門チャンネル