邦画ブラボー

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樹木希林VS岩下尚史 in 「希林の宴」

2016年02月22日 | ★TV番組

テレビをつけたら

着物姿の樹木希林がいたので

膝を乗り出した。この人のコーディネイトは

ひとくせもふたくせもあるので要チェックなのである。

 

BSプレミアム「希林の宴」という番組の

京都のお座敷でお茶会という内容だった。

隣には鶯色の着物・袴姿の岩下尚史がいたので、また膝をひとつ前に乗り出したのは

いうまでもありません。

 

岩下さんを知ったのは「五時に夢中」のゲスト出演。

日本文化に造詣が深く、

昔の映画に出てくる柳橋の芸者衆みたいに粋な言葉づかいで、

辛辣なコメントをポンポン発するのが面白かった。

上品な物腰にも惹かれました。

 

そんなたたずまいとは裏腹に、彼が中学時代競泳の選手で、

1500mの記録も持っているということを知って、

もっとファンになりました。

 

私も水泳が好きなのですが、

競泳選手、しかも1500mの選手といえば!

ずばぬけた身体能力と、並外れたド根性!が無ければ到底務まるものでは無いと思ったからです。

「五時・・」で、ちょっと運動の話に触れたとき

「子供時代の部活では、さんざん苦しい目にあいましたよお・・」くらいにしか

言及されていなくて、そこがまた奥ゆかしいなあと思いました。

三島由紀夫の幼少時代のように本を読んだり、おままごとをしていたように思っていた!

なんたって1500mは半端じゃないっす。

 

人は見かけによらぬものといいますが、

見た目と経歴のギャップは

清原事件でクローズアップされた 野村選手にも匹敵するほどキョ~レツではありませんか!!(^_^;)

 岩下さんはテレビでのご意見番はもとより、何冊もご本をお書きですが、

このたびは「真田丸」で役者デビューもされたとか。ますますのご活躍をお祈りしております。

そしてぜひ水泳番組にもご出演お願いいたします!!

 

樹木希林さんに戻りますが、

黒い綸子の着物に締めていた帯はアンティークの袋、または丸帯?で

鈍く光る金が素敵でした。

ちらりと見えた紅い長襦袢が色っぽかったです。

軽くウェーブがかかった髪を無造作にぱっちん止めでとめておいででした。

 

番組が終わって、希林さんが岩下さんの顔をぱちぱち叩いて

「艶々のお顔~!この人だけ、衣装さんとメイクさんが付いていたのよ!

女優なのに私は自分で着物きて、メイクですよ!」と毒ガス噴射!(^_^;)

さすがの岩下さんも、

「おそれいります~~」的なリアクションで、

大汗(たぶん)でした。

面白かった~~~~(^.^)

 

 

 

 


「ルームメイト」

2016年02月21日 | ★恐怖!な映画

美女二人:

北川景子と深田恭子が共演しているサイコサスペンス。

テンポも良く、面白かった。

 

謎めいた深田恭子と同居することになった

優しげな面持ちの北川景子

ルームシェアして一緒に暮らす中、二人の絆は深まっていくが、

不可解な出来事が頻発し

さらに

恐ろしい結末へと場面は加速していく。

 

犬好きの人にはショックな場面あり:要注意

 

地味でダサイ衣装の北川に対し、

派手で色っぽい衣装の深田。

 

両名、甲乙つけがたい熱演で、今まで見たことない、

進化した深キョン、北川景子を見ることが出来ます。

 

不安をあおる不気味な効果音といい、

影、空間のゆがみ・・・妙な静けさが

黒沢清監督作品と似ているな・・と思ったら、

脚本:監督の古澤健は

黒沢清監督の「回路」の助監督を務めておられ、

「ドッペルゲンガー」では脚本も手掛けていることを知った。

 

ビジュアルでは、

犬を探しているお団子頭の姉妹とか、

高良健吾の仕事場兼住まいが

作品に微妙な味を加えていて印象に残った。

 

さらに、「植物男子ベランダー」で、

愛すべき中年ベランダーを演じている

田口トモロヲ

鬼畜の文化人役で、ほんのちょっとの出番ながら秀逸でした(^.^)

 

二人の美女ファンのみならず、

ドキドキしながら最後まで楽しめますよ♪

 

●日本映画専門チャンネルにて

追記:古澤監督関連、拙ブログの感想文

●ドッペルゲンガー

 回路

 どちらも怖かったです~~ ブルブルブル (^_^;)

 

 

 


「怪談:大奥あかずの間」

2016年02月19日 | ★恐怖!な映画

「あかずの間」と聞くだけで

ぞお~~っとしてきますよね。

二月の怪談・・・

寒中水泳のような

怪談鑑賞です。(^_^;)

「大奥あかずの間」は、

1972年に放送された、怪談シリーズの第8話。

上様を巡っての女の嫉妬に、

お世継ぎ争いが絡み合う、大奥ものど真ん中の内容と申せましょう。

 

重々しく、陰鬱な空気を演出しているのは

ナレーション(宝生あやこ)の力も大きい。

上様(勝呂誉)も終始憂鬱そうで暗いし、

全体の湿度は高めです。

 

上様の子を身ごもったお女中が不審な死を遂げ、

以来あかずの間となった女の部屋からは

夜な夜な鼓を打つ音が響くのだった・・・・

 

雷が鳴り響く夜、廊下の隅から

不気味な尼がにゅう~~っと顔を出すシーンや、

死んだお女中の墓を暴くシーンは悪趣味で、ケレン味ありあり。

上様の正室を演じた

元大臣、坂田藤十郎夫人扇千景の若き日の美貌と、台詞回しの美しさは

さすがでした。

扇千景が着ていた古代紫の着物や豪華な打掛は、昔の素晴らしい染めで、

刺繍もそれは美しいものでした。垂涎。

 

豪華な衣装も良かったのですが、この作品の面白いところは意外なラスト。

どんでん返しと申しましょうか・・・

 

ネタバレ注意報***********

 

陰謀が暴かれ、無残に殺された女の供養も終わったから

亡霊も成仏したであろうめでたしめでたし・・・と、

フツウだったらエンドマークとなるところですが!

この作品はそんな甘くなかった!

 

事件を暴いた主人公たちが大奥を出ようとしたところ、

あろうことか雷に打たれ、

あっけなく死んでしまうのでした。

まるで亡霊に地獄へ引っ張られたごとく・・・(T_T)

 

陰々滅滅とはこのことですわ。

 

この世に恨みを残し、化けて出るような亡霊は

簡単には成仏しないということでしょうか?

怨霊に同情、加担してもろくなことにならないという教訓でしょうか?

(「牡丹灯籠」の、亡霊と取引してむごい死に方をした長屋の夫婦を思い出します)

くわばらくわばら・・・・

体感温度は氷点下-!!

 

 

 

 

 

 

 


「真田丸」の台詞がすごすぎ

2016年02月16日 | ★TV番組

BSにチャンネルを合わせたら、

大河ドラマ「真田丸」をやっているところだった。

しばらく見ていたら

木村佳乃(^_^;)

「ねえ 行っちゃったの?」と叫んだので

思わず飲んでいたコーヒーを

噴きそうになった。

 

えっえええ~~?

 

全体に現代風かと言われるとそうでもなく

草刈正雄と

榎木孝明は重々しい語り口だし

また誰かは現代人みたいな軽いセリフ回しであるなど

ちゃんぽん・バラバラである。

 

散りばめられているギャグの場面のリアクションは、

完全に現代のドラマ風であった。

そのうち「マジで?」などと言いそうである。

 

見続けているうちに

おでこがヒリヒリし始めたけど 、

 いやまてよ

これは

三谷幸喜脚本・・・なんだわと

自分に言い聞かせた。

 

・・・・・

 

「源義経」「赤穂浪士」(共に脚本は村上元三)

「太閤記」(茂木草介)

「花の生涯」(北条誠)「竜馬がゆく」(水木洋子)

と比べることはそれこそナンセンスである。

 

これは時代劇ではなく、

戦国時代を仮の舞台にした、群像劇(コメディ)なのでしょう!