邦画ブラボー

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加山雄三&前川清「新にっぽんの歌」

2017年10月10日 | ★TV番組

最近BSが面白い。

新・BS日本のうた「夢の共演!加山雄三×前川清 若大将が演歌を熱唱!

数日前のYahooのニュースで

加山さんが「演歌」に挑戦という記事を読んでいたので

興味がありました。

 

加山雄三と演歌って何?

 

オープニングは「そして神戸」

続いて「噂の女」と前川ナンバーが続きます。

「うわさぁ~~~あぁ~~~の おんんなぁあ~~~!!!」♬

びっくり!

すごい声量&表現力です。

この、「~」と「あ」にも演歌って、音階があるじゃないですか。

絶妙でした。

「演歌は若いころから大好き!カラオケはいつも演歌。前川さんの唄!」と、キッパリ。

 

前川清とのデュエットでの「東京砂漠」も良かったです。

女性がひとりつぶやいているようで、導入部はとても静かなんですね。

そして女性の気持ちが高ぶってくるように、徐々にテンションがあがっていき

サビで大盛り上がりがくるドラマのような歌です。

 

「あなたがいればぁ~~あなたがいればぁ~~~」♬

大迫力!

 詩が大好きだという

「奥飛騨慕情」。こぶしもまわって絶好調の加山さん。

NHKホール?が巨大なカラオケホールに!!

 会場大喝采。

 

若大将と演歌ってイメージが合わないじゃないの?という危惧も消え。。

不思議と

歌詩がぐいぐい頭に入ってくる。

 

さすがクリエイター。作詞作曲家でもあるせいか

俳優としてのキャリアもあるせいか、

表現力がずば抜けていると感じました。

35年前に作ったという「嘘よ」は、前川清が歌い、

このたびシングル化されるそうです。

お母さん(小桜葉子)が作詞したという「りんどう小唄」は可愛い歌でした。

 

聴きなれていたはずの唄が

加山雄三を通ると化学変化を起こす。

 

何度も何度も聴きたくなる味わいがあり

今日も朝から、録画した

加山版「そして神戸」を聞いてしまいました。

 

石坂さんといい加山さんといい、

ダ・ヴィンチのような人って実在するんですね。

◎ 新にっぽんの歌

今日も良い日でありますように。

 

 


「石坂浩二のニッポン凄い人名鑑」

2017年10月09日 | ★TV番組

石坂浩二司会のトーク番組が始まるというので、いそいそ録画。

BSジャパン

各界の凄い人をお迎えし、石坂さんが頭をひねって極上のもてなしをするという。

第一回のゲストは草笛光子。
大きな花柄のブラウスに白いパンツスタイル、
美しい白髪に
赤いイヤリングがアクセントになっていていつもながらお洒落。
専属トレーナーに薦められて使っているという
バランスボールを持参しての出演。

食事のときはいつもこれに乗って体幹トレーニングしているのだという。

すごいプロ根性ですよね。
テレビ創世記の頃生放送されていた、「光子の窓」での苦労話も興味深く

素晴らしい歌唱力に圧倒された。

芥川也寸志と結婚していたんですよね。

石坂さん、シャンパンがお好きだという草笛さんに、
可愛がっているワンちゃんの名前と同じシャンパンでおもてなし。
さらに、これ美味いですよ!と、別のこだわりのシャンパン(高そう~~)をお土産に。

バランスボールに一緒に乗るところでは、落ちないように
ムキになって乗っていたのが可愛らしかった。
マルチな才能を持つ石坂浩二の意外な面も見られるかもと期待の番組。

愛犬(ボルゾイ)との、お散歩プライベート写真もファンには嬉しかった。

来週は松本幸四郎さん。どんな話が飛び出すか 楽しみだ。

有馬稲子が「やすらぎの郷」で演じたのは、

草笛光子がモデルだったの!?と、今更ながら気づく、わたくしだった。

 

今日も良い日でありますように。

「石坂浩二のニッポン凄い人名鑑」公式HP


「真田幸村の謀略」

2017年10月07日 | ★ぐっとくる時代劇

猿飛佐助(あおい輝彦)が宇宙人?という

奇想天外時代劇だが

監督は中島貞夫

脚本は笠原和夫なんです。

 

松方弘樹の幸村は、ドーランも黒々で

精悍でどっしり!なんだけど、

真田十勇士をストップモーションでコミカルに登場させたり、

のっけから隕石が飛んで来たり、

大陸帰りの真田広之が韓国語でぺらぺら喋ったりと

びっくりの連続。

 

幸村が執念で追う、家康は萬屋錦之介。

大阪城でヒステリックに叫ぶ淀君に

高峰三枝子という豪華キャスト。

高峰三枝子は

「犬神家の一族」の汚れ役が素晴らしかったけど、

すでにこういう濃いキャラをやっていたのですね→ ×

というのは間違いで

この作品は1979年公開

「犬神家・・」は76年・・だから

犬神家のほうが先でした。

とにかく、達者な演技に見惚れた。

 

笠原和夫の脚本は

リズムが良く、長い台詞も心地よく耳に入ってくる。

「そうなの~~?」などという

妙な現代語が混じっていないのもいい。

そうそう、成田のミッキー(成田三樹夫)も

大阪方の重鎮として出ており

ドスの効いたセリフにうっとりしました。

他に丹波哲郎、梅宮辰夫も。

 

大阪城落城シーンは

色々な映画で何度もみるけど、何度見ても感慨深い。

秀吉が一代で築きあげた豊臣家が無残に

滅ぼされてしまう・・日本の戦いの歴史ですね。

 

合戦シーンは迫力があり、

派手な甲冑姿の幸村が何人も現れるシーンは、鳥肌ものの

見どころでした。

 

ラストにも、あっと驚くショットが待ち構えている、

エンターテイメント時代劇でした。

 

時代劇専門チャンネルにて

 

今日も良い日でありますように。

 

 

 

 

 


「三人家族」木下恵介:山田太一ドラマ

2017年10月04日 | ●面白かったTVドラマ

「三人家族」は
竹脇無我演じる上昇志向の強いエリート商社マンと
通勤電車で出会った、OLの栗原小巻の恋を軸に
親しくなった互いの家族(同じく三人家族)の間の人間模様を細やかに描いています。
竹脇の家族は、
定年まで勤め上げたサラリーマンの父(三島雅夫)と

、のんき屋の浪人生の弟(あおい輝彦)の男家族。

家族のように親しまれている家政婦の菅井きんが
女らしくて可笑しくて、ほろりとさせて一家にかかせない存在になっている。

三島雅夫は、悪役から家康のような老獪な役と、なんでもこなす変幻自在の役者だ。
若尾文子様との「雁の寺」の住職なんて、ほんとに嫌な奴でしたが・・
この作品では、いつも朗らかで優しくていいお父さん。
菅井きんとの絶妙なやり取りは、必見です。

栗原の父親はというと、幼いころに失踪。

以来女手一つで母親(賀原夏子)が娘たちを育て上げた、女三人家族である。
思ったことをずばずば言う天真爛漫な妹役を沢田雅美が演じている。

沢田さんはこのキャラを橋田ドラマまでずっと保ち続けているような・・・
賀原夏子は、下町のおかみさん的な役が多いイメージだったけど、
ここではレストランの女支配人という ハイカラな役。
「シン・ゴジラ」の石原さとみよりずっと流暢な英語で外人客相手に話すシーンもあり、びっくりです。

演技が上手い人って、きっと英語もうまいんだなと思う。

美男美女の竹脇&栗原コンビは
どこの角度からみても100点満点だ。
ウキウキするような恋の始まりから、いらだち、とまどい、切なさ。
いいですね~~

恋というものは すてきな もの なんだ~~~♪
という歌があったものだったが・・・

二人の恋の行方を追いかけつつ、
家族同士の心温まる交流を見る 至福の時間。
けっこうみんな本音をズバズバ言い合うところも新鮮だった。

栗原のお父さんの失踪理由がいまいちピンとこなかったけど

男それぞれ生き方が違って・・

現実に満足できなくて、夢を求める男と

運命を甘んじて受け入れ、耐えて行く人(三島)と

いうことだろうか。

 

竹脇無我の、仕事のために

栗原への思いを抑える鉄の自制心もすごいと思った!

 

人はみんな寂しいから、みんな人にやさしく出来る。

いいな いいな にんげんっていいな~~~♪

まさにそう思うエンディングであった。
矢島正明の、折り目正しい二枚目な声も良かったな~~
爽やかな秋にふさわしい、大人のドラマでした。

今日も良い日でありますように。


木下恵介アワーから「3人家族」見ました

2017年10月03日 | ●面白かったTVドラマ

日本映画専門チャンネルで
大好物ドラマを鑑賞いたしました。
木下恵介アワーから「3人家族


歴代最高視聴率だったという26話からなる物語。
演出はもちろん木下恵介、
脚本は連続作品デビューの山田太一とくれば飛びつくに決まっています。

木下恵介のホームドラマは大好き!

ユーモアもあり情感もあり、物語を盛り上げる弟の木下忠司の音楽も最高。
中でも新藤英太郎主演の「おやじ太鼓」は楽しかった。


主人公は愛すべき雷おやじ(懐かしい言葉!)。

怒りっぽくてしょっちゅう雷を落としているが、実は情に厚い熱血漢だ。

のちの向田邦子の「寺内貫太郎一家」にも通じるワンマン亭主です。

鶴亀次郎という名前もグ~~~!!だった。

「3人家族」には

対照的な二人のお父さんが出てきますが、

男家族の三島雅夫の父親が、実直で温厚で、昭和のお父さんっぽくて ディティールまで完璧で良かったなあ~~

さらに、「矢島正明」によるナレーションが入っているのも特徴的。
矢島正明といえば、60年代大活躍の声優さんで、
「ナポレオン・ソロ」のソロ役といえば、あ~~~あの!と思う方も多いと思う。
(ちなみに相棒のイリヤ・クリヤキンは同じく当時売れっ子の野沢那智でしたね)


しっとりとした、安定感のある美声が 登場人物の気持ちを代弁して、

ほろりとさせてくれたり 笑わせてくれたりと 影ながら重大な役割を担っている。

 

長くなりそうなので またあらためて。尻切れトンボですみません。


今日もいい1日でありますように。