邦画ブラボー

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「新選組血風録」:最終回など

2010年06月11日 | ●面白かったTVドラマ
「時代劇専門チャンネル」で
26話続いていた「新選組血風録」も遂に終わってしまった!

最終回のゲストは森光子!

若い!

土方を仇と知らずに閨に誘うシーンもあり、

若すぎ!

「燃えよ剣」の最終回も
ちょんまげを切って軍服を着た土方が
蝦夷の地で死に場所を探すように独り戦い
仲間の亡霊に語りかける、泣けるシーンがあった。

このたびも
切腹して果てたはずの近藤勇が現れて
星空の下で語り合ったり
いよいよ明日決戦という夜、
沖田総司がにやにやしながら
部屋に入ってくる場面があってしんみりした。

泣かない男、斉藤一(左右田一平)は
土方に「命令だ。本州に帰れ」と言われ、男泣きする。

新選組ものの末期は寂しい。
また栗塚旭のナレーションが虚無的でカッコイイんですわ。

沖田総司の病気も悪化していくし、
主要メンバーは次々と逝ってしまう。

唯一、
大スター鶴田浩二局長版だけは
落ち目を見せず、華々しく終わっていた。

司馬遼太郎原作だけあり
面白エピソードだらけの血風録の中でも
監察の山崎蒸(坂口祐三郎)にスポットを当てた
「池田屋騒動異聞」は特に面白かった。

また後で書きますね。

そうそうそして
またもや時代劇専門チャンネルでは「燃えよ剣」が始まっているのです。
永遠にこのローテーションでやって欲しい!

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「新選組血風録」左右田一平には泣かされた

2010年06月02日 | ●面白かったTVドラマ
「新選組血風録」にはいつも
ほろりとさせるオチがつくが
思わずもらい泣きの場面がもうひとつあった。

新選組血風録
19話「あかね雲」がそれ。

新選組と薩長軍との戦いが迫っていたとき、
新選組の幹部斉藤一(左右田一平)は、
高熱を出した孤児の女の子を医者に連れて行き、
しばらく面倒を見てくれるように頼みこむ。

新選組が京都を去る朝、
少女は斉藤を追いかけ、行き倒れになって死んでしまう。

駆けつけた斉藤は
少女の亡骸に向かって

「し~ちゃん。
先に行って待っていなさい。
浜辺で天神様の歌を一緒に歌っておじちゃんも遊ぶからね。
おじちゃんはご用があるから、すこ~し遅れる。
でも必ず行くからね。
しーちゃんの遊んでいる浜辺は何処の海岸かわからないけど
おじちゃんは日本中の海岸を歩いてでも
きっと探すから、ね」
と語りかける。

この間、斉藤の目には一滴の涙も無い。

泣くのはこっち!



新選組一、朴訥で実直な男が
ぎゅっと唇を噛み締め
涙ひとつこぼさないのがかえって涙を誘うのです!
そして死に戦へと向かっていく。

栗塚旭が語るナレーションで
新選組が戦いに敗れ倒れていく中、
斉藤はひとり
ただの一度も激しい言葉を発することもなく
気負いたった姿をみせることもなく、
黙々と勇ましく戦い抜いたことを伝えている。

う~~ん最近気負った姿と美辞麗句が飛び交う中、
こんな人が出て欲しいと切に思う~~~!

新選組血風録は
隊士ひとりひとりの人となり、
その美学と生き様死に様を描いて、いずれのエピソードも素晴らしい。

飛びぬけたイケメンも
有名俳優も出ないけれど、
己の美学に殉じた男たちに
ハートを鷲づかみにされる!

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