いや~何回見ても
胸がザワザワして、ついついまた「夜叉」の記事です。
「ミナミの修治・夜叉の修治」の健さんが
格好良ければいいだけ
田中裕子の色香にやられてしまうのが
悔しい。
いい映画って見所が沢山ありますが
この「夜叉」も名場面、いやさ つっこみどころが満載です。
田中裕子も決して美人ではないのに
うまいというかなんとというか
女が見ると胸をかきむしりたくなるあざといシーンが沢山あります。
演出のわざとらしさも冴え渡っています。
雪に映える赤い番傘、赤い襟巻き
着物からのぞく白いうなじとくれば・・・
鉄板でしょう!降旗監督も罪。
起き抜けの田中裕子が長い髪を無造作に束ね軽く伸びをしながら
ハミガキをしているところへ(ウワ~~書いていても怒)
修治(高倉健)が船で通りかかり
取れたての魚をほおり投げてよこすシ~ンで
全日本女性の嫉妬心にポォッと火が点ります。
赤いセーターの袖を長めにひっぱりながら
ハミガキしている姿もぶりっ子なら、
魚を受け取って喜ぶ姿もブリブリですわ。(段々嫉妬でヤケクソになってきました)
妻(いしだあゆみ)に向かって
「夜叉がミナミを捨てたんは女のためやない。海や」などと言い放ったり
甘えた声で「奥さん嫌い」な~~んて言ってみたり
いしだあゆみのファンならずとも憤慨するところです。
そんな女に、こともあろうに健さんは・・・・(怒)
あき竹城と一緒に「悔しい~~」と泣きたかった女性は推定100万人超!
しかも女の頼みに乗って
ミナミへ行くとは(怒)
いしだ「なんでそこまでせんならんの」とは全女性の代弁です!
道頓堀のエレベーターに乗った修治がす~~っと上がっていくシーン、いいですけどね。
事が済んで帰ってきた夫を
涙目で笑って迎える妻いしだあゆみ。
出来すぎ~~!
私ならバスから降りてきた男を2、3発は殴るところでしょう(怒)
田中裕子に橋の上で出会った時もおとなしかったですね。
私が監督ならそこで格闘にしますね。
・・・・でもそれではせっかくのトゥーツ・シールマンスの音楽が似合いませんね。
健さんの台詞って少ないけれど
体全体での表現は誰も真似できない。ビートたけしと戦って
背中の「夜叉」が現れるシーン 鮮烈でした。
ねじり鉢巻、長靴姿の猟師、修治と
スーツに帽子姿でキメたミナミの夜叉のたたずまいが楽しめて
一粒で二度美味しい映画です。
日本海の猟師町の匂いも漂ってきそう。
この映画で大好きな場面のひとつは
シャブで異常なテンションになった田中邦衛が無意味にはしゃぐシーン。
これは何度見ても最高に可笑しい。
本編が終わった後日本映画専門チャンネルで高倉健インタビューが放送された。
明るくて屈託なくて真面目な素顔の健さんを見てまたファンになりました。
役は役だよね(爆)
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