邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

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「衣裳術」北村道子

2008-03-29 | ★読書
またまた気になる本が出版された。

スタイリストの北村道子さんが
手がけた映画衣裳を一挙紹介する「衣裳術」

「アカルイミライ」
「メゾンドヒミコ」
「恋の門」「乱歩地獄」「妖怪大戦争」
などなど

昔はan anとか雑誌の仕事をされていましたよね。
森田芳光監督の
「それから」が映画衣裳デビューだったらしい。
そのデビュー作ですが
柄オン柄のお手本のような
明治のこってりアンティーク着物コーディネイトは
何度見ても素晴らしくて
私は衣裳ばっかり見ていた(爆)

同じく着物では「双生児」のポンパドールとでっかい紋付、
ボロボロズタズタ喜物も忘れがたい。
この映画も衣裳ばっかり見てしまった。

衣裳が「たってる」んですもの。

オダギリ・ジョーや浅野忠信のスタイリングも手がける。
アバンギャルドと言うのか、色の組み合わせ方も独特で
いつも何をやるか予想がつかないところが
すっごい魅力的である。

北村道子が衣裳をやる映画なら見てみたい
と思わせる第一線のスタイリストだ。

インタビュー記事も面白そう。

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「フリックストーリー」を見た

2008-03-28 | ★洋画
ふと立ち寄った店に
思わず長居してしまうみたいに
偶然チャンネルを合わせた
昔のフランス映画に見入ってしまった。

「フリックストーリー」
75年のアラン・ドロン
刑事もの。噂をすれば影でした。

36件もの殺人を犯した冷酷な男に
「男と女」「暗殺の森」の
ジャン・ルイ・トランティニアン

ただならぬ風貌の二人が激突する。

顔色も変えずに人を殺す男はエディット・ピアフが好き。
煙草ばっかり吸ってるドロンといい、
荒っぽい同僚といい、
捕り物(日本語訳で「しょっ引くぞ」という台詞があった)
のかけひきといい、プロットが巧み。
変にじめじめしたところが無い
カラッとした犯罪映画である。

特に斬新な絵は無いものの、
シャレた音楽の使い方、
石畳の坂道を走る黒い車(なんという車だろうか、ステキ)、
家庭的なビストロのランチ、
寂れた娼婦宿のたたずまい、
ちょっとした所にフランスの香りがプンプンと・・

アラン・ドロンが煙草をくわえ、
トレンチコート着て歩くだけで
すでに何か別物。
先日も「若者のすべて」(ヴィスコンティ)を再見したばかりだが
つくづくよく出来た顔の千両役者だと思う。
トランティニアンとのツーショットは
お宝映像。

余談:
アラン・ドロンといえば
三船敏郎と共演した「レッド・サン」という映画があった!
ちょっと見てみたくなった。

余談その2:アラン・ドロンとチャールス・ブロンソンと三船敏郎・・
どう考えてもこの三人、合わないと思うんですけど。

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ごった煮の想い出

2008-03-25 | 昭和の想ひで
♪テレグラム サ~ム、テ~レグラムサ~ム♪
(by T・REX)

失礼しました・・

「ビートルズを聴きながら橋幸夫も三田明も三波春夫も聞いて」
「あたりマエダのクラッカー(スープ付)」が
おやつの、
平和な小学生だった私は、
ある日テレビに登場した三人組のガイジン
釘付けになった。

「不二家ルックチョコレート」を片手にカタコトの日本語で
「ちょこれーと、オイシイ!」と
微笑む『ウォーカー・ブラザーズ』というバンドに
ノックアウトされたのだ。
これが天保の改革、いや私にとっての黒船の襲来であった。
初めての仮想恋愛でもあった。

現実にまわりにいるのは
鉛筆をとった取られたで取っ組み合いの喧嘩をしている
男の子ばかりで話にならず。
恋人はブラウン管の中で夢見るように歌っていた。

「ダンス天国」「孤独の太陽」「太陽はもう輝かない」

買った買った。

レコードを探し求めチョコを食べた食べた。

そして海の向こうの文化に憧れた。

怒涛の洋楽狂いが始まったのは
もう少し後、中学生になってからであるが。

異文化に惹かれる一方、
歩いて数分の距離にあった映画館では
頭から浴びるほど邦画を見た

今では想像も出来ないことだけど、
豪華キャストのチャンバラがかかると
大盛況。館内に拍手喝采が巻き起こった。
映画館は特別の場所ではなく
ごく身近な、娯楽の場所として地域に根付いていた。

あの熱気を体験できたことも幸せだったし
東宝の怪獣映画を見まくったおかげで、同時上映された
クレージー、社長シリーズ、若大将ものを見られたのも幸運だった。

今こんなブログを書いているのも
結局のところ三つ子の魂・・なのかもしれない。

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ポップスの想い出

2008-03-24 | 昭和の想ひで
♪スィ~ジェ~~ン!
スィ~~ジェ~~~ン~~~!♪
(by ルー・リード)

し、失礼しました。ついついノッてしまって・・

音楽といえば
小学生の頃、
音楽好きの父親の影響で向こうのポップスをよく聞きました。
最初の記憶は
60年代ポップスのオムニバスアルバム・・です。

ラインナップは「ワシントン広場の夜は更けて」「ブーべの恋人」
「朝日のあたる家」(子供心に暗い歌だと思った)
「鉄道員」「ひまわり」などなど。

その中に
ビートルズの「抱きしめたい」が入っており、
今まで聞いたこともない斬新なイントロに
子供心にも「なんじゃこれは~~!」と、
肝をつぶしたことをよ~く覚えております。
それほど新しい音だった。

ミュージシャンの大瀧●一氏が、
「1960年代のはじめに
リアルタイムでビートルズを聴いていた中学生なんかほとんどいなかった。」
と言われたとどこかで読んだけど、
それは違う。もっとチビッコだったけど聞いていた。

氏は「みんな橋幸夫や三田明を聞いていたのではなかったか」とも
言ったそうだけど
私が思うに
ビートルズも聞いたが橋幸夫も三田明も聞いていた」が、
リアルだったのではないだろうか??それが当時の日本人だったと思う。

話はそれましたが、
そのレコードの中で
扇情的なメロディか、コーラスとの掛け合いか、
シャレたアレンジが気に入ったのかはわかりませんが
レイ・チャールズの
アン・チェイン・マイ・ハート」はなぜか一番好きで(マイ・ラスト・ソング?)
それこそ「レコードよ擦り切れよ」とばかりに
何度も何度も聞いたものだった。ませてましたね。

サウンドトラックオムニバスも
家族にあきれられるほどよく聞いた。

それも台詞入りのものが特に良かった。

波の音・・
ヨットから海に投げ出されたアラン・ドロンが、
「ふぃり~っぷ!」と叫ぶ。
モーリス・ロネのグジャグジャした
意地悪な言葉(もちろんフラ語)が突き放す。
と、そこへ絶妙のタイミングでマンドリンの、
悲しい、甘いメロディが流れるご存知、
「太陽がいっぱい」だ。
(ニーノ・ロータ!)
これも朝から晩まで毎日繰り返し聞いたおかげで
幼くしてフランス語もペラペラになったではありませんか。(嘘)

テレビに
私の男性観を左右した驚愕の
コマーシャルの黒船
が登場したのは
ちょうどその頃で・・

たわごとはきりも無く続く・・

●関連記事「でたらめ歌

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「橋の上の霜」

2008-03-23 | ★ぐっとくる時代劇映画
大田直次郎(武田鉄矢)は幕府下級官吏。
狂歌の名手でもあった。
遊郭を営む弟子のひとり(金田龍之介)の店に出入りするうちに
女郎の三穂崎(秋吉久美子)とねんごろになってしまう。
妻・里世(多岐川裕美)と二人の子どもを
置き去りにして女にうつつを抜かす直次郎・・

平岩弓枝原作のしっとりとした風情の時代劇。
三角関係のどろ沼の中で
苦しみながら生きる男女を描いていくが、
美女二人にはさまれている張本人が
武田鉄矢なのでつい笑ってしまいそうになる。
だが
物語がすすむにつれ真面目な演技にひきこまえれていった。

何しろゴージャスなキャスティングで
脚本も良かった。
(今調べたら平岩弓枝:脚本だった!当たり前!か)

直次郎の父親に浜村純。
親友に菅原文太、その妻には新珠三千代。
他に伊藤孝雄など。

武田が疎んじている妻というのが
多岐川祐美ですからね~~何が不満なのでしょうか。
思いつめた表情の中にはっとするほどの
エロチシズムが匂い、素晴らしい。

かたや愛人の秋吉久美子。
しどけなくて儚くてこちらも色っぽい。廓言葉を操り
「男に可愛がられるだけの薄幸の美女」を熱演していてさすがだ。
最近は強烈な色香が発酵して
益々現実離れした味をかもし出していて目が離せないが、
存在感がありすぎてぴたりと合う役がつかないのが悲劇である。
個人的にはこのまま突っ走り年齢不詳美女王として
前人未到の領域まで踏み込んで欲しいと思っている。
影ながら
応援させていただきます。

二人の間をうろうろするのは
役柄とはいえ男冥利につきる、武田鉄矢・・

妻と妾を同じ屋敷に住まわせるなど
今の常識では考えられない筋運びで
登場人物の心の動きがいまひとつぴんとこなかったが
最後に詠まれた歌は時代を超えてしみじみ心に響く。

世の中は われより先に用のある 人のあしあと 橋の上の霜

自分ばっかり苦労しているように思っていても
先人たちはすでに踏んだ道だったのだな~~
歌は
すでに足跡が残る橋の上の霜を踏みしめ
晴れ晴れとした顔で朝帰りする直次郎の姿にかぶさる。
その橋の下で
三穂崎が身投げしたとも知らず。

原作は読んでいないが
直次郎の人生には様々な苦労があったようである。

ラブシーンなどひとつも無いのに
色香が香る。
90分のドラマの中に
男女の情感が濃縮されていた。

平山武之:演出
平岩弓枝:脚本・原作

1986年 テレビドラマ

余談:86年といえば
すでに尻に帆をかけて遊んでいた年でもないのだが
じっくりとテレビドラマを見られるほど
落ち着いていたわけでも無かった。
このような秀作が残っているのなら
どんどん再放送していただきたい。
ありがたや~~~

時代劇専門チャンネルにて

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「知るを楽しむ:久世光彦 昭和を愛した不良④」

2008-03-21 | ★TV番組
音楽家、小林亜星がゲスト
久世に「死ぬときに聞きたい音楽」は何?と聞かれて
戸惑ったと言う。

久世が選んだのは
終戦当時ヒットした「港が見える丘
甘くロマンチックなメロディの中に
すこしだけ退廃的な旋律が紛れ込んでいる。

音楽は時代の気分を映し出す。
それが感じられない人の人生はつまらないと思う。(小林)

同感。

ドラマの音楽は
小林に全面的に任せたそうだ。

小林亜星の生ピアノで演奏された
郷愁を誘う向田邦子ドラマのテーマ。
名曲だなあ。

何も言わなくても分かり合える。
二人の感性はぴたりと合っていたのだなとあらためて感じた。
音楽の魔力を知っている二人。
音楽で彩られた人生。
弾き終えた小林の目にうっすら涙が滲んでいた。

え?
私の「マイ・ラスト・ソング」は何かって?

アンチェインマイハ~ト」かな・ちょっとキザかしら
黒い花びら」ってどうかしら

 どうでもいいけど我ながら古~~~~! 

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「知るを楽しむ:久世光彦 昭和を愛した不良③」

2008-03-20 | ★TV番組
ゲストの魅力も再確認させられる番組と書いたが
今回の語り手は友人で作家の伊集院静

50歳をすぎてから作家デビューを果たした久世とは
20年来の付き合い。
年齢を超えて文学を語り合ったと言う。

照明を落とした自宅?の一室で煙草をくゆらせながら
目を閉じたり、時にはぎょろっと見開いて自然体で語る。
まるで家に招かれて話を聞いているかのような演出が心憎い。
かたわらに置かれたお茶は
現夫人の、篠ひろ子が煎れたのだろうか?

この世には表の世界と裏の世界があって、
影の魅力というのもある・・
「(久世さんは)光と影の狭間に平気で立っている大人の男・・かな。
そういうものにしか匂わない色気があった」

さすが言葉の錬金術師だけあるわね~

「変貌する世の中に抗うように
失われていくものへの哀切、滅びの美を追求した。
人が生きるということは
喜びよりも哀しみを背負うことであると知っていた、
僕が彼の小説を好きなのはそういうことが根本にあるからだ」

こうして書いていても、口から出た言葉がそのまま文学である。
久世の作品の本質を突いている。

締めのところで
喋りがちょっと乱暴になる。

「上(天国)に行っててくれれば、僕は二度と会うことは無い。
でももし下で会ったらあんなこと喋りやがってって言われるなあ・・
下(地獄)にいる可能性も無きにしもあらず・・なんだよなあ~~
僕は間違いなく下(地獄)でみなさんをお待ちしていますよ。」
と言いながら久世の本をかかえて部屋から出て行った。

見事!な幕の引き方である。
思えば彼も作家になる前は演出家でもあったのだった。

そしてこの匂い・・は・・

すごく危ないところがある男たちであることが
彼ら二人の共通点だと思う。

またそういう男には女は惹かれるもので・・
モテまくった(てる)というのも共通項だろう。

久世光彦の本を読み直したくなったのは
もちろんだけど、
伊集院静の小説も読みたくなってしまったなあ!

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「知るを楽しむ:久世光彦 昭和を愛した不良②」

2008-03-19 | ★TV番組
テレビ界の後輩として
「大石静」が出演。

生前久世が演出の案を練っていたという、
行きつけのCafeで撮影。
駆け出しの大石にとってとにかく怖い存在で
「こんなの撮れるか!」と台本をつき返されたこともあったと言う。

大石さんといえば
大河ドラマの脚本「功名が辻」を手がけるなど
今乗りに乗ってる作家だから
橋田須賀子みたいな女史を想像していたら、
くりくりと動く目も可愛らしい、若々しい方だった。
そして語り口がとってもチャーミング!

世の中に流されずに自身の価値観を通した久世を
すごいと言う。

80年代後半からのトレンディドラマの席捲によって
テレビは若者ターゲットになった。
今のドラマは視聴者に合わせているし
重いテーマのものは嫌われる傾向にあると。

私も最近めっきりドラマを見なくなってしまった。

「プリズン・ブレイク」や「24」など、
海外ドラマの人気の裏には
日本のドラマがつまらなくなったせいもあると思う。

久世さんが逝き、向田邦子スペシャルも
終戦記念日のドラマも見られなくなってしまった。
大人が見られるドラマが無いっていうのも淋しい話だ。
才能と根性のある人が出てきて
この流れをなんとか変えて欲しい。

見たい俳優さんならいっぱいいるしね!

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「知るを楽しむ:久世光彦 昭和を愛した不良①」

2008-03-17 | ★TV番組
久世光彦の例の不倫スキャンダルは
樹木希林
暴露したのだそうだ。 

「知るを楽しむ:久世光彦 昭和を愛した不良①」(再放送)
で本人がそう言っていた。

当時そういう事情は知る由もなかったけど
久世光彦がTBSをやめて干されたのはよ~く覚えている。

「転んでもただでは起きない粘りが出たというか、
普通ならそこでダメになっちゃうのに・・そうならなかったのはすごい」
「あの後、一番やりたかった、文筆業に入ったんだから
小説家になれたのは私のおかげじゃないの~?な~んて」



語り口はユーモラスながら言ってる中身は過激で辛辣だ。

不良に憧れながらなりそこなった人
無頼になりきれなかった なりたくなかったんじゃないか。
体制に反発していたのにいつのまにか
体制側になってとまどっていたのではないか
という指摘は当たっている気がする。

不良というのは
自分の命も(捨ててもいい)・・
堕ちてもかまわないって人のことを言うのだそうだが
そのありさまがかっこいいひとって
なかなかいない。
ダンナはそれなのだろうか?

樹木希林って
そういえば岸田森と結婚してたこともあったっけ。

久世ドラマのようなセットで喋りっぱなし。芝居も交えた演出が楽しい。
たぶん自前の、見事な漆の羽織を着ている。

久世光彦特集なのに樹木希林のことも
知って楽しめる番組だ。

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渥美マリで思い出した

2008-03-17 | 昭和の想ひで
「でんきくらげ」と書いていて
思い出した。

昔、私が「ちびまるこちゃん」だった頃・・
新聞の夕刊には映画の広告がよく載っていたものだ。
洋画邦画、種々雑多で
時には成人映画まで堂々と紙面に収まっていた。

青少年に悪影響・・なんて誰も言わなかったのだろうか?
おおらかな子供時代を過ごしました。

週末に掲載される映画館別スケジュール表に
ずらりと並ぶ題名を眺めるのも楽しみだった。
成人映画の題名は皆シュールでへんてこだったけど
強烈なオリジナリティがあった。

と、思っていた。

ある時、その個性的なタイトルを書き並べたら
どんなに面白かろうと
思いたち、気に入ったものを抜書きしていった。

ここに再現することはあえて控えますが 
ノートに写した妙ちきりんな言葉と字面からは
摩訶不思議な宇宙が広がっていた。

その中に
渥美マリさんの「軟体動物」シリーズもあったことを
懐かしく思い出したのです。

今思い出すと赤面。

子供って変なことを考えるものですね。
(私だけ?)

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