邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

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日本一カッコイイ男が住んでいた家・武相荘

2006-04-28 | 日々の泡
小田急線の鶴川という駅を降りて
バスに5分ほど揺られた場所に
野人・白州次郎と、
韋駄天・白州正子が暮らした家はあった。

武蔵と相模の地名をかけて「武相荘」。

聞きしに勝る田舎(失礼)で、周りには何も無い。
茅葺きの古い日本家屋。納屋には農具。
ゆったりとした、くつろげる家だった。
敷地はかなり広い。
裏の竹やぶにはにょっきりと大きなたけのこが生えていた。

NHK「その時歴史が動いたーマッカーサーを叱った男」、
細川護熙がナビゲーターを務めた、
白州正子・目利きの肖像」が最近放送されたこともあって、結構な賑わい。

かっこいい男は遺品もカッコよかった。

サンフランシスコ講和条約が締結されたとき、
「日本は戦争に負けたのであって、奴隷になったわけではない。」と、
英語で書かれた吉田首相の原稿を日本語に直させたとか、
数々の伝説が残っている。

口癖は「プリンシプル」。
自分の信じた原則・信条(プリンシプル)に忠実だったという
真に気骨のある日本人だった。

奥さんは「目利き」の白州正子。

白州次郎と結婚したのだから
本当に目利きだったのだろう。

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「乱れ雲」

2006-04-27 | ★愛!の映画
夫を轢いた男(加山雄三)との愛に苦しむ未亡人を
司葉子が熱演している。

幸せいっぱいの新妻だった由美子(司葉子)の生活は
交通事故によってずたずたにされてしまう。
夫(土屋嘉男)は即死。妊娠していた子供も中絶し、
義姉(森光子)がしきっている十和田湖の旅館で再出発することに。

だけどひょっこり、同じ土地に赴任してきた加山と再会する。

憎いはずの男をいつのまにか愛し始めてしまい
自分を責める由美子。

武満徹の叙情的な音楽が切ない。

この映画は司葉子と武満徹の映画であった。

と、いいますのも加山はいい男なのですが
さわやかすぎて
要するに背徳の匂いがしないのである。
女は苦しんでいるが
この男は能天気だなあと思ってしまうのである。
無邪気なだけによけい女は苦しむのであろうか。

成瀬監督には珍しいカラー映画。

瑞々しい緑の洪水の中で
由美子が山菜取りをしているシーンは息を呑むほど美しい。
が、そこへ三島(加山)登場。「ボクも手伝いますよ!」。

美男美女が奏でる愛の物語。
成瀬の遺作として高い評価を受けている映画ではある。

もうひとつのカップル森光子とその愛人、
加東大介は十分すぎるほど生臭い(?)
男女の匂いを撒き散らしていたのが対照的だった。


1967年  成瀬巳喜男 脚本 山田信夫
撮影 ..  逢沢譲 音楽   武満徹 美術  中古智

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口紅

2006-04-26 | 日々の泡
毎年この季節になると
新しく発売された口紅が欲しくなる。

ハンカチ一枚、口紅一本買うだけでも
女は浮き浮きした気持ちになれるもの。
時間をかけて
あれこれと選ぶのも楽しみのひとつだ。

確かに「今年の新色」を買ったはずなのに
家に帰ってみると
同じような色がずらっと・・・

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成瀬巳喜男「女の座」

2006-04-25 | ★人生色々な映画
商店を営む婚家で、
夫亡き後一人息子(大沢健三郎)の成長だけを
生きがいに暮らしている芳子(高峰秀子)。

姑(杉村春子)は芳子を気遣い、小姑の中で
4女の夏子(司葉子)だけは芳子に同情的だった。

心優しい舅夫婦(笠智衆・杉村春子)、
先妻の長女で態度がでかい松代夫婦(三益愛子・加東大介)、
夫婦で小さなラーメン屋を営む次男夫婦(小林桂樹・丹阿弥谷津子)
仕事に失敗して転がり込んできた三女の路子夫婦(淡路恵子・三橋達也)
生花の師匠をしている次女(草笛光子)、しっかりものの4女(司葉子)、
現代娘の5女(星由里子)などにぎやかな顔ぶれ。

そこへ姑のあきが昔生んだという、六角谷甲(宝田明)が突然現れる。

オールドミスというか、行かず後家の次女草笛光子は、
如才ない六角に
ぽわ~んとなって恋をしてしまうのだが、
美人の芳子との間を疑い、嫉妬に狂うのだった。
草笛光子は男っぽい顔なので睨むとすごくおっかないです。

ここで芳子に大きな不幸が訪れたのは驚きだった。

男女間の神秘を表す見本のように、
女と出て行った夫(加東大介)を
ぶつぶつ言いながらも家に入れてしまう松代(三益愛子)とか、
生活に不満げな次男の嫁だとか、
ちゃっかり居座る路子とダメ夫の三橋達也だとか、
様々な夫婦の在り方を見る楽しみもあった。

血をわけた実の子供たちには失望し
他人である嫁の芳子と一緒に
余生を送ろうとする老夫婦。

なんだかほっとするような、淋しいような結末ではあった。
芳子とあきが布団の綿入れをするシーンが
あって、当時の生活を感じました。

松山善三はこの頃すでに
高峰秀子と結婚していたんですね。

1962年 
監督 : 成瀬巳喜男  脚本 : 井手俊郎 松山善三
撮影 : 安本淳
音楽 : 斎藤一郎 美術 : 中古智

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成瀬巳喜男の「驟雨」

2006-04-24 | ★人生色々な映画
週末、成瀬巳喜男作品を見る。

化粧品会社に勤める並木亮太郎(佐野周二)
と文子(原節子)夫婦は結婚4年目。子供無し。

早くも倦怠の風が吹き抜けている。
にもかかわらず、原節子がとってもいきいきと輝いて見える。
「山の音」よりも「めし」よりも。
すべてが実に自然なのだ。

ぽんぽんと丁々発止でやりとりされる会話は、
当世のご夫婦にも十分通じるのではないかしらね。
出かけたいくせにいざとなったらなんだか気がすすまない・・
「あるある、そんなこと。」とうなずく女性も多いと思う。

隣に越してきたのは
今里念吉(小林桂樹)夫婦。グラマーで
超わがままな妻(根岸明美)に振り回される小林桂樹。
ギャグも実にはまります。

ざあますイヤミ眼鏡婦人に中北千枝子、
長岡輝子は男言葉の幼稚園園長だし。これがまた上手くて可笑しいのだ~

口うるさい近所とのつきあいや、
自治会の会合での様子などが
面白可笑しく描かれる。

で、そうこうしてるうちに並木さんはリストラされそうになったりして。
ビルの屋上でつぶやく厭世的な台詞は、並木さんの本音らしい。
そのように、風刺やびりっとした毒も効いてます。

テクノロジーは進化して生活は豊かになったけど、
庶民の日常や夫婦間のいざこざなど、
驚くほど変わらないものもあるのだなあ。
水木洋子の脚本が、俳優たちの演技が、人々の心の襞まで見せてくれる。

「驟雨」は夏の季語だと思っていたけど
これは冬の物語。
ざあっと降ってすぐにやむ雨の意で、
一年を通して使える言葉であるらしい。

二人の間にも雨は降ったけど・・・

成瀬組が結集した、気持ちがほっこりする、大人の映画です。

成瀬巳喜男監督作品 
脚本   水木洋子
原作   岸田国士
撮影 玉井正夫
音楽   斎藤一郎
美術 中古智

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美輪明宏と寺山修司と三島由紀夫

2006-04-22 | 日々の泡
NHK「私のこだわり人物伝-寺山修司特集」を見た。
もう二回終了していて、
今回見たのは録画してあった第三回の
「ハハ地獄」。
二人の天才、寺山修司と三島由紀夫について
美輪明宏が語る。

寺山作品の中でしばしば
「亡き母の・・」などと歌われていた寺山の母は、
当時ぴんぴんしていたというのが可笑しい。

かなり激しい性格のひとだったらしい。
天井桟敷の女優九條今日子との結婚にも大反対して
「子供の頃の着物に火をつけて二人の部屋に投げ入れた」など
驚きのエピソードを「毛皮のマリー」で主演した美輪さんがさらりと語っていた。

美輪さんはその猛烈母をイメージして、マリーを演じていたそうだ。
マリーって男娼なんですけど。
母との確執をそのような形で表した寺山の心中やいかに。

もう一人の天才三島由紀夫は祖母に溺愛され
病弱だったこともあって、超過保護に育てられた。

共に、女に支配された幼少時代を過ごしたが
生活環境は対照的であった。
ゆえに作品世界もまったく異なった方向のものになった・・と美輪明宏が分析。

寺山の「毛皮のマリー」から
三島作「黒蜥蜴」に出演したいきさつも面白かった。

週末の昼間に見るには濃すぎる内容。
母性が二人にもたらした影響の大きさを考える。
愛情と確執。
疎ましいけど懐かしくて、
逃れたいけど逃れられない。

すべての天才の「親の顔」が見たくなった番組であった。

なお第4回「百年たったら意味ワカル」は、
美輪明宏×九絛今日子で
4月25日に放送される。

■私と彼とのただならぬ関係―寺山修司

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「穀雨」

2006-04-21 | 日々の泡
関東地方は昨日すごい荒れ模様だった。

「春雨じゃ、濡れて参ろう」
(by 月形半平太)などと
悠長なことは言っていられない、春の嵐だった。

「穀雨」とは、
冬至、春分、立春、夏至などの
二十四節気のうちのひとつで
春の雨が降る4月20日頃をさすそうだ。
穀物を育てる雨という意もあるようだ。
春の言葉なんですね。

■二十四節気:

春: 立春 - 雨水 
  啓蟄 - 春分 
  清明  穀雨

  立夏 - 小満
  芒種 - 夏至 
  小暑 大暑

  立秋 - 処暑 
  白露 - 秋分 
  寒露 - 霜降 

  立冬- 小雪
  大雪- 冬至 
  小寒 - 大寒 

似たような言葉に「驟雨」がある。
これは夏にざっと降ってすぐやむ雨のことをいう。

色々検索しているうちに
「雨の名前」という本も見つけた。
昨日「春雨」食べました。

半分見てそれっきりになっていた原節子主演の
「驟雨」(成瀬巳喜男監督)も見なくてはねえ。

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「黒澤明塾」

2006-04-20 | 日々の泡
黒澤明の映画製作の極意を伝えようとする
「黒澤明塾」が東京都足立区に
開校するそうだ。

塾長には黒澤組で長年スクリプターを務めた野上照代、
塾学長には仲代達矢氏。

黒澤組にかかわったスタッフたちが
編集、制作、シナリオ、照明、録音などの技術面を指導する。

俳優の加藤武や小林桂樹、司葉子、
田中邦衛、寺尾聰らをはじめ、
市川崑、山田洋次監督、翻訳家の戸田奈津子など
客員講師も豪華絢爛。

第一期生として
制作科(80人)と俳優科(30人)を募集するそうです。

それはいいとして、
黒澤久雄氏初監督作品の「鬼」って、いったいどうなったんですかね~

それとどこかに
建設するとぶち上げた、でっかい黒澤記念館(仮称)も
どうなったんでしょうか。

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22日新藤兼人講演中止

2006-04-19 | 日々の泡
4月22日に
予定されていた、新藤兼人監督の第一回講演が
中止されたそうです。

新藤監督の体調不良ということです。

ご高齢なので
そういうこともあろうかと思っていた。

5月20日は予定通り・・とのこと。

実は朝早くから出かけていくつもりだったので
残念ムネンなのだ。

体調が戻られることを期待したいけど
くれぐれもご無理をなさらないように。

今、ちょうど「ある映画監督-溝口健二と日本映画」を読んでいるところです。

■フィルムセンター公式サイト

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「霧の旗」森雅之版

2006-04-18 | ★人生色々な映画
松本清張原作。72年にNHKで放送された。
全5話。
森雅之が小娘に痛めつけられるドラマ。

柳田桐子(植木まりこ)が
徳島から上京してきたのは
高名な弁護士大塚(森雅之)に
強盗殺人の容疑で逮捕された、兄の弁護を頼むためだった。

大塚は、弁護料は高いし、忙しいしと慇懃にその願いをしりぞける。
あきらめきれずに引き返した桐子は、
ゴルフクラブを積んで愛人(岡田茉莉子)の元へ急ぐ大塚の姿を見てしまう。

大塚、間が悪いです。
さらに不幸なことに、桐子の兄は無実の罪をきせられたまま獄死する。
憎しみのベクトルはピンポイントに大塚に向かい
執拗なまでの復讐が始まるのだった!

人の怨みはどこへ向かうかわかりません。
真犯人探すほうが先だろとか、警察への怒りはどうしたとか、
つっこみどころは色々ありますが・・
思いつめた桐子のまなざしが恐ろしい。
いっちゃってます。

植木まりこという女優さんは知らなかったが、
名優を翻弄し愚弄し罵倒して
いささかもたじろぐところがないのはあっぱれだった。

森雅之がまんまと小娘の術にはまっていく姿を見るのは
つらいというか快感というか。(?)
細かい表情筋のひとつひとつまで丁寧にとらえるカメラがありがたかった。

桐子が勤めていた
場末のバーのマダムが言うことには、
「あの子なら、ひひじじいと一緒に合い合い傘で出て行ったわよ」

ひ、ひ、ひひじじい・・??

脚本家でてこ~~い!

夕暮れの窓辺で
物憂げに佇むデカダンな横顔は
私の目には「ミスター・浮雲」そのものであったのに!

(そういえば、「浮雲」での岡田茉莉子の
艶姿と混浴も懐かしく思い出したのであった!
あの二人がまた手を絡ませたりするのだった!く~)

山田洋次がメガホンをとった映画版(倍賞千恵子、滝沢修)も
ぜひみたいと思いました。

ちなみにこの放送の翌年、
日本映画に偉大な貢献を果たした
森雅之は永遠の眠りにつくのでした。合掌。

1972年 NHKドラマ

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