邦画ブラボー

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隅田川花火大会中継中止番組を見た

2013年07月28日 | ★TV番組

雷の音に驚いた昨夜、

今日は

隅田川花火大会だったはずと

テレビ東京を見たら

ど~ん!と花火の映像。

まだ降ってないらしい・・・が

でっかい花火の横に チカッと光るものが!

あれは花火の光じゃないかも??

 

不吉な予感は当たって

 

その次の映像は激しい雨が降りつけたせいで

水浸しになった中継セットに座る

苦い表情の高橋英樹と、

濡れ髪がおでこにはりついたアナウンサーの女性(高橋さんの娘さんだそうです)のアップ。

そして暗い顔の二人は

「残念ながら花火大会は中止になりました!」とアナウンスするではありませんか!

まさか~~~

出演者はみなビニール傘を持っての異様な映像だった。

画面の端には

ゲストの樹木希林が大笑いしている姿が映っていた!

 

 

それからが大変。

「いや~~忘れられない花火大会になりました」

「花火師さんたちがお気の毒」

「う~~ん 去年は天気だったんですけどねえ・・・」

 

約1時間あまり、去年の花火を写したり

花火にまつわる俳句を読むなどして

繋いでいたが、急場なのでさすがの樹木希林も噛むなどしていて

ドタバタ。。

中村獅童が「いや~役者としても尊敬してますけどこういう時に対処できるという・・

ほんとにすごいと思います」とフォローすれば、

「ありがとうございます。だけど女房にすると苦労するらしいですよ!」と、絶妙な返しで

へたな漫談より面白かった。

が、やっぱり爆弾も。

 「花火師さんって一発一発こう手で火をつけるんだって思ってたんですけど、

機械のスィッチを押すって聞いてちょっとがっかりしました」という言葉に

あわてた高橋英樹が「それはずいぶん昔のやり方でしょう」とフォローするなど

やっぱり樹木希林を生放送で使うっていうのは

放送局にとってはハラハラのリスキーもの

であることは間違いないなと思いました。

視聴者にとってはわくわくどきどきですけどね

 

浴衣ですが、高橋英樹は爽やかな水色、中村獅童はすっきりとした紺と白の伝統コーマ、

キリンさんは紫ぽい夏着物でステキでした。(が、膝の上には濡れ防止のバスタオル!)

 

花火大会の中止は初めてのことみたいで

歴史的な場面に遭遇した感がありますが

これからは中継する場所は雨があたらない場所にされたほうが・・・

セットの氷柱も本来は涼しげだったはずなのに

あの天候では寒々しく・・・興醒めとは言いませんけど

涼を呼びすぎ!!!

 

花火大会に浴衣で出かけたカップルもほんと大変だったと

思うけど、来年もめげずに浴衣を着てね。

夏の景色を彩る素敵な姿なのですから!!

 

 

 

 

 


「ワイルドライフSP」”海の生物脅威の大集結”が凄かった

2013年07月16日 | ★TV番組

野生の動物のドキュメンタリーが大好きでよく見ます。

 

昨日は「海の日」ということもあって

BSプレミアムで「ワイルドライフSP」”海の生物脅威の大集結を見ました。

 

アザラシのオスの鼻から妙なものを出すすごいアピールの仕方、

砂浜にずらりと並ぶ謎のピラミッド形の砂山の正体、

卵じゃなくて直接幼魚をポコポコ出産する魚、

オーストラリアのメルボルンの海に集まる、10万匹のカニ

の目的とは・・・と、次から次へと世界の海を股にかけた

前代未聞の迫力映像に見入った。

カメラマンさんスタッフさんお疲れ様です。

 

動物の雄が大きな家(巣)を作ったり、戦いをしたり

己の体を大きく見せたりするのは

決まって雌にアピールするため。子孫を残す本能のためである。

雌は慎重にその能力を見極めて

よりよい相手を探し出し子供を生む。

ほとんどの動物がそうなのだということを知った。

ものすごい努力をしている雄を見ていると

健気で涙ぐましい。すべて上手くいくわけじゃなくて

雌に簡単に振られたりするのがまた切ない。

 

海底を埋め尽くす10万匹の蟹がある時いっせいに

動きを止めたかと思うと

ハサミを器用に操って己の目を刺激し始める。

何かと思ったら!

それは

「脱皮」するサイン!

目を刺激するのは

脱皮に必要なホルモンを刺激するのだそうです。

脱皮といっても蛇みたいに

簡単にいくわけもなく

沢山の

手と足を丸ごと脱ぎ捨てるのは一発勝負の至難の技。

失敗して死んでしまうものも多いのだとか。

10万匹の脱皮!!

我々の想像をはるかに超えた

ホラー映画やSF映画も真っ青の映像に驚嘆。

絶対ハリウッド映画のプロデューサーや監督は

こういうものを沢山見てクリエーチャー製作のヒントにしているのでしょうねえ~~

だってすごいインパクト。

 

ちなみに脱皮したての体は蛸のように

柔らかく、1週間ほどたたないといわゆる硬い蟹の体にならないそうです。

 

また、違う種類の蟹は砂浜で

せっせと砂を運び家作りに必死。

雄があくせく働くのはすべて生殖のためで、

こんもりした、具合のいい砂山かどうかは

雌がじっくり吟味、審査して決めるのです。「僕んちへ来てよ~~」とばかりに

砂をとんとん叩く様子が可愛かったです。

 

縄張り争いでコブダイ同士がガチで戦う映像も凄かった。

体長1M以上、頭に大きなコブがある恐ろしい風貌で口を大きく開け威嚇し合う。

神秘的ですらある巨大魚のバトルに息を呑み 

負けた方の年配魚の方が求愛ダンスも上手く、

雌の扱いを心得ているため雌に取り囲まれ

やすやすと生殖出来てしまうという、ドラマ顔負けの展開に拍手喝采。

勝った方は縄張りは広がったけど、雌がよりつかない=モテナイ

のでとっても寂しそうでした。

 

生き物の驚くべき生態を見ていると

色々考えさせられます。

 

人間も動物の一種だと思うと

やっぱり究極の目的(本能)は・・・・

そう思うと

・・なあ~んだそうだったのか!とすべての疑問が解けたようにスッキリしました。 

 

 

 


ドラマ「鬼女」感想

2013年07月04日 | ●面白かったTVドラマ

まだ記憶に新しい

連続不審死事件をモデルにしたドラマ。

 

容姿的にはお世辞にも◎と言えない女に

どうして何人もの男が騙されたのか???

って誰でも思い それが世間の関心の的だったわけですが・・・

脚本には何度も「ブス!」という言葉が・・・いいんでしょうか?

と思っていたらば

なんと 

「男性たちから愛されてしもうたんです」

な~んて普通では言えないようなことをバンバン言うんですわ。

 

容疑を全面否認し、法廷で堂々と胸を張る藤山直美に

苛立つ検事(田中美佐子)と、反対に興味を持つフリーライター(夏川結衣)。

田中美佐子はキャリアをかけて公判に挑むが

私生活では年下の夫とうまくいっていない様子。

公判に通いつめ、どんどんのめり込んでいく夏川と

決め手をつかめずイライラする田中。

3人の女を基点としてドラマは進む。

 

誹謗中傷ものともせず

カエルの面になんとか・・・

のれんに腕押し

盗人猛々しい

面の皮が厚い・・・メンタル最強・・・

いろんな言葉があたまを駆け巡ります。

これは田中美佐子じゃなくてもムカムカしますわ。

 

藤山の存在によって周囲が翻弄され

心理的にも影響を受けていくのが興味深かった。

 

大阪弁で通し、凄みを見せる藤山直美は

見てる方が引いてしまうほどの捨て身の演技でした。

どう見てもセンスがいいとはいえないちぐはぐで

少女趣味ないでたち・・・

 

で、

顔は怖い・・・ 

 

熊のイラストが入ったピンクのトレーナーを着た姿には

思わず失笑!その姿で田中美佐子にシラ~~っと嫌味を言うのですから

怖いというより 可笑しい。

しかしあくまでもシリアスなドラマ。

せっかくだから藤山寛美の娘、

喜劇役者としての藤山直美の可笑しさをもっと入れてほしかったというのは欲張りだろうか??

被害者に突き飛ばされて大泣きする場面も爆笑したが

果たして笑っていいのかと正直 迷いました!

 

でも藤山直美は

可笑しいというよりは

怖いひとというイメージがあった。同じく実在の事件をモデルにした映画、

阪本順治監督の

「顔」の印象かもしれませんが。

偉大な喜劇役者だったお父さんのように

ではなく、幅広い役を演じる役者を目指しているのかもしれませんね。

 

田中美佐子も夏川結衣も本来の美しさを殺した?たたずまいで

女としての生き方をそれぞれ演じており

藤山との対比が際立っていました。

被害者の家族を演じた小池栄子

昔の仲間のキムラ緑子(ど迫力関西弁)が肝が据わった演技で上手かった。

 

どんでん返しも用意されており、

女たちのドラマとしても面白かったけど

騙された男たちからの描き方はほとんどされていないので

今度ドラマ化するときは

そういう視点でもお願いしたいです。 

 

終始本心を明かさない

鬼女の正体は永遠の謎。

藤山直美のすっぴんの怖さと共に(頬の染みはメイクだそうですが)トラウマとなって残りそうです。