市原悦子の特集だと聞いて
「ソロモン流」を見ました。
77歳と思えない声のハリ、達者な足腰、
演技に対するプロ意識に感心した。
台詞に違和感を覚えたら
監督に疑問をぶつけ、
小道具も納得いくように変えてしまう。
現場での影響力はさすがベテラン女優ですね。
若手の女優さんは怖いだろうなあ・・・
恩地日出男監督の
「市原悦子でやるとなったら、他の役者じゃ駄目。市原悦子じゃなきゃだめなんだ」
という言葉にあるように
「市原悦子」は他の女優さんでは決して変えられない唯一無二の役者ですね。
思えば、1958年公開の豊田四郎監督
「喜劇駅前旅館」では
修学旅行中の女子学生を演じてフランキー堺と大騒ぎしていたけど
その頃からすでに市原悦子は市原悦子だったような・・・・
「日本昔ばなし」でもおなじみ
七色の声で
童話を読む市原さん。やっぱり迫力あった~~
船越栄一郎が声色の真似をしたら
「お上手ですね!」と言ってたのが印象的。
「ゴダイゴ」のミッキー吉野のスタジオで
何時間も
歌の練習に励む珍しい姿や
プライベートの映像もはさまれていたが
独特の口調や
たたずまいは
ドラマの市原さんとあまり差が無いように見えた。
どこからどこまで市原悦子で
どこから役なのか??その境目がよくわからない。
ほんとのプロ女優だからだろうか?不思議な人である・・・
初期の頃の「家政婦は見た」(若い!)は、
イヤ~~な感じの女の設定だったとか。
年月を経て役も練られていったのですね。
個人的には
「意地悪ばあさん」が滅法面白かったので
ぜひ続編をお願いしたいです!!