邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

「日本沈没」1973年版!

2006-07-31 | ★恐怖!な映画
公開当時は怖くて見られなかった作品。
はっきりいって素晴らしいのひと言。

森谷司郎監督は「八甲田山」など、扱うテーマがでっかい。

特撮が当時の技術を駆使し
臨場感を持たせるなら、
小松左京の原作をきっちりと
映画にした橋本忍の脚本もよかった。

そして「日本列島が沈む!」という荒唐無稽な話をいかにリアリティを持たせて
見るものに訴えるか、俳優の熱い演技がなかったら
陳腐で説得力が無いものになってしまっただろう。

こんな総理にだったら命を預けられる!と
思わせる丹波哲郎の苦渋に満ちた表情、
偏屈な科学者だと思わせていた田所博士(小林桂樹)の
「わたしは日本が好きだ!」・・その後の台詞にも
思わず目の中がマグマのように熱くなった!

最後まで日本を見届ける
滝田祐介、中丸忠雄、二谷英明、
国際舞台で日本人の受け入れを訴える中村伸郎ら、
おじさま軍団の奮闘にも感激した。

政界の黒幕、渡老人(島田正吾)の重み、
いしだあゆみと藤岡弘のひねられた関係もよい。
いしだあゆみってカトリーヌ・ドヌーブに
似てますね、似てませんか。

阿鼻叫喚の東京壊滅、
富士山の噴火も必見だ。甘さは無い!

リメイク版は見ていないのでなんともいえないけど、
これはパニック映画の珠玉ですね。


主要キャスト:
小林桂樹:田所博士
丹波哲郎: 山本総理
藤岡弘:小野寺俊夫
いしだあゆみ: 阿部玲子
中丸忠雄:邦枝
夏八木勲: 結城
中村伸郎: 野崎特使
神山繁:吉村運行部長
滝田裕介:幸長助教授
村井国夫:片岡
二谷英明:中田
島田正吾: 渡老人

監督 森谷司郎
原作 小松左京 「日本沈没」
脚本 橋本忍
音楽 佐藤勝
撮影 村井博 木村大作

特撮 中野昭慶 (特技監督)
富岡素敬 (撮影)
森本正邦 (照明)

美術 村木与四郎
助監督 橋本幸治
その他 小松左京 作家(特別スタッフ)
*映画の中のイイおんな*
いしだあゆみ:和製カトリーヌドヌーブと
言いたくなるのは軽くウェーブのかかったセミロングヘアの
せいかもしれない。長いまつげに縁取られた
瞳のせいかもしれない。この映画ではそんなあゆみさんの
「セミビキニ水着もしくはセパレーツ水着」姿を垣間見ることが出来ます。
それって何?って言う人はまず見てみてね。

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デジタル放送録画の規制緩和?

2006-07-30 | 日々の泡
昨日の「キネマの天地」は録画に失敗した。
まあそれはいいんですが
HDDがいっぱいになっていたのである!

というのも、ソフトもハードもコロコロ仕様が変化するため
大事な作品ほどDVDにダビングすることが
なんとなく不安で
躊躇しているうちにストックがたまって行ったのだ。

そしたら、あなた!今朝の日経新聞一面に
「録画一回限り」が緩和されるかもって書いてあるじゃありませんか!!

が~~ん!

現行ではデジタル放送をDVDに録画する場合
一回のみしか許されず、ご丁寧にHDDからはすっぱり消える。
しかも編集が出来ない。

視聴者の評判が悪く、早ければ来年中には一部の番組が
実現される見通しとか。ただし著作権問題なども
あり、紆余曲折することも考えられる。

これまでCPRM対応のDVD―Rを買って
それからVR方式にフォーマットして
録画していた。
ものすごく面倒だったんですよね~~~

こういうことはあると予想はしていたが
今まで録画したものはどうなるのか激しく心配だわ。
それにまた対応機器を買わなくてはいけないのかしら。
ぶつぶつ・・

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「天才監督 木下恵介」

2006-07-29 | ★読書
テレビ中継「隅田川花火大会」の
花火の音を聞きながら、
長部日出雄著
『天才監督 木下恵介』を読んでいる。

面白い面白い。

とにかく驚きのエピソードが満載だ。
先日ここで記事を書いた「女」は
低予算を「楽しむつもりで」、オールロケで撮ったそうだ。
そういう逆境を逆手に取るところがあったと著者は書いている。

実験精神に溢れた描写、特に後半のクライマックス、
火事のシーンを
良きライバル黒澤明にほめられたことが
とても嬉しかったとか。
強烈な個性の二人故、
言いにくいこともズバズバと言い合っていたようだ。

大の歌舞伎通であったことから、
あの傑作「楢山節考」の世界が
構築出来たというくだりに納得もした。

そうそう、田中絹代さんは歯を抜き、
息子役を演じた高橋貞二さんは
15キロ減量・・のすごい役作りにも触れている。

私は木下監督の、音楽も含めたセンスが好きですねえ。

今夜また見よう。

「キネマの大地」は録画して。

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「妖蝶の棲む館」

2006-07-28 | ★TV番組
幸せに暮らしていた人妻が拉致され、
殿様に手ごめにされた挙句、
背中に蝶の刺青を彫られる。
女は失意のうちに井戸へ身を投げる。

その夜から・・ドロドロドロ・・・という
エロチックホラー時代劇。

人妻に佳那晃子。その夫には松橋登
「魔界転生」コンビを見たさに見たのですが・・・

色と蝶狂いの殿様には、濡れ場もなんなくこなす峰岸徹

役者は3人とも上手いのだが、
話がシンプルすぎて90分は長すぎた。

怨霊となった佳那晃子はピーターに似ていることを発見!
憎い殿様の周りに出現するときはピーター、
愛しい夫のそばに出るときは元の清楚な人妻の姿と、
二つの顔を使い分けていた!

ホラーでは、
亡霊が現れなさ過ぎてもつまらないが、
現れすぎても興をそぐ。
出すぎなんです、亡霊とちょうちょが!
現れ方にもひと工夫が欲しい。
「怪談テクニック」の難しさを感じた。

霊に取り付かれた夫の役は
松橋登には似合いすぎるほど似合っていた。

それを見ただけで満足、としよう。

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水戸黄門比べ

2006-07-27 | 日々の泡
ジェームスボンド役が変わったとかなんとか、
私らには関係無いっしょ、はっきり言って。

水戸黄門」役の方がよっぽど
身近でしょ・・身近過ぎる?

もはや空気のように感じてしまっている人も
多いのではないだろうか。
だが、ちょっと待ってください。
あらためて考えてみるとすごい番組ではないだろうか。
1969年からずっと続いていて
日本人のほとんどがストーリーや、
決め台詞を知っている番組なんていうのも珍しい。

そんなお化け番組が今現在も放送されている・・
ということで、
歴代水戸黄門を比べてみるのも
歴史的意義があるのではないだろうか。

●初代:東野英治郎

実に個性的だった。
今再放送されているのを見るにつけ
貴重なものを見ている気がする。
かっかっかっの声が親しみやすかったけど、
なにかでっかいクセがある・と思うのは映画の見すぎであろうか。

●二代目:西村晃 この人が決まったときは驚いた。
あの西村晃ですよ!!
えげつない死に顔をやらせたら天下一品の!

優しく微笑んでいても
どうしても真っ黒い陰謀が腹の中にとぐろを巻いていそうな、
助さん格さんを欺いてどんでん返しをもくろみそうな、
笑っても裏があるような奥深い趣のある黄門さまであった。
が、金色がかった白髪が素晴らしく似合ったのも西村黄門さまだった。

●三代目:佐野浅夫・・真面目そうでちょっと地味な黄門さまでスル~

●四代目:石坂浩二 ちょっと理屈っぽそうなご老公。
途中降板したからか、ほとんど印象が無い

●五代目:里見浩太郎(現在)
前に見たときはビンビンにお若く、助さん格さんより強そうで
半生」感があったが、今回始まった36部を見たら、
見事に枯れて天下の副将軍の風格と重みが加わっていた。

目元が一番涼やかで爽やかで優しそうな黄門様である。
腕がたちそう!と思うのも
映画の見すぎであろうか。
里見浩太郎が昔は超イケメンだったことは工藤栄一監督の
十三人の刺客」でも証明されている。

水戸黄門公式サイト

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「新・忍びの者」

2006-07-26 | ★ぐっとくる時代劇映画
二作までは山本薩夫。
シリーズ三作目であるこの作品は
大映の映えぬき、森一生が監督している。

物語は続いていて、
五右衛門の釜茹でから。
ここでは「釜煎り」と呼ばれていて、こっちのほうが怖そう。
まさに釜の前まで来たとき、服部半蔵によって救い出された五右衛門!
身代わりにたてられたものが
「釜煎り」に!
ぎょえ~~~!!ショッキングな場面であった!

最初から飛ばす飛ばす。
雷蔵の顔はこれまでとガラリと趣きが異なる。
女房、子供を惨殺され、神も仏も呪う五右衛門が
復讐鬼と化して豊臣秀吉を狙うストーリーだ。

政治的野心、溺愛、関白秀次への仕打ちなど、
秀吉の人となりも興味深く描かれている。
東野英治郎の秀吉はいかにも卑俗で、はまり役。
今まで見た秀吉の中で一番いい。

老獪な家康(三島雅夫)の思惑も描き
歴史ものとして見ても、すごく面白い。

忍者の技も数々披露される。
漆喰の闇での忍者同士の戦いは見ものだ。
すべて無言のうちに勝敗はつく。

甘さを一切廃した、「不知火検校」と並ぶ、ドライな時代劇だ。

秀吉の愛妾淀君(若尾文子)を「ほれ、わめけ!叫べ、うへへへ」と
拉致しようとする場面は
雷蔵らしくなく、大変下品だったがそれもまた良し(?)

細かい演出も冴えている。
正室ねねの複雑な心境は
細川ちか子でしか表せないものであったろう。

終盤に五右衛門が聚楽第に忍び込む
「梟の城」シーンが緊迫感ある
大きな見せ場になっている。

1、2と見てきたものにとっては
感無量!の秀吉との対峙だ。

ラスト、「誰が天下を取ろうが知ったことか!」
と言い放ち、何処へと消え去る五右衛門!!

激辛の雷蔵もカッコイイ

1963年
監督・森 一生
原作・村山知義 脚本・高岩 肇
撮影・今井ひろし 照明・伊藤貞一
美術・太田誠一 音楽・渡辺宙明

*映画の中のイイおんな*
細川ちか子:ステキざます!
長い睫毛に縁取られた切れ長の瞳。
公爵夫人のようにノーブルな美貌で
できた女を演じてますが、ただの糟糠の妻ではない。
滝沢修と双璧をなしたと言われる
文学座のクィーンはやはりすごかった!

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夏はホラー

2006-07-25 | 日々の泡
「夏場にはホラーでしょう」
というのは
お盆がある日本ならではの発想で、
外人さんにはなんじゃそりゃ~と言った感じでしょう。

いくら技術が進歩しようが街がコンクリートだらけになろうが
こういう習慣・行事は無くしたくないものだと思う。

私は季節に関係なく見ますが、
今時分見るのは格別旬の味がしていいものです。

来月も
時代劇専門チャンネル
「怪猫有馬御殿」、
「怪猫岡崎騒動」、「秘録怪猫伝」という
入り江たか子がハッスルしている、
”化け猫特集”が組まれるので
めちゃくちゃ楽しみです。

殺伐とした世の中にあって
一陣の涼風が吹くような企画ではないでしょうか!

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「学校の怪談」

2006-07-24 | ★恐怖!な映画
子供にはお化けが必要
そして大人にも。

「学校の怪談」シリーズが子供たちの
夏休みの楽しみに加わったのが1995年のこと。

同時期に作られた「トイレの花子さん」などをはさみながら
4まで見ているうちに
小学生は中学生になり、
そのノリで「リング」(97年)を見に行き
貞子の洗礼を受け、恐怖で泣きながら映画館を後にしたのだった。

この映画はその後のホラーブームの火付け役といっていいと思う。

電話から女の子の声が聞こえる冒頭がいい。
うるさいな~と電話を取るのは「アカルイミライ」の笹野高史だ。

子供のませた会話にくすりとさせられながら
大人も一緒に楽しめる。
真夏の幻想、もしくは怖い夢のような物語は
最初は遠慮がちに、しかし徐々に加速がついていく。

誰もいない学校って怖いよね
ひと言で言うとこれにつきるんですけど。

野村宏伸ののんびりしたキャラクターも緊張がほぐれて◎

数々出てくるお化けの中で
もっとも傑作なのは、ぶつぶつ文句を言う
「用務員のおじさん怪物」であろう。
子供たちの眼前でグロテスクに変身しながら
廊下は走るわ、人の言うことは聞かないわ・・」と
喋るのが大うけ!!
「理科室の解剖人形」、
「口裂け女」のビジュアルもよく出来ている。

遊園地のような楽しさの中で
人の生死、死者とのつながりもちょっと考えさせるストーリーになっている。

この子たちも今は立派な大人になっているのだろうな。

・・・・・っと思ったら、最近アレコレ言われている
岡本綾ちゃんがじんとくるいい役で出ているじゃありませんか。

*映画の中のイイおんなのこちゃん*
岡本綾:整った涼しげな顔立ち、すらりと伸びた
手足。爽やかな今風の女の子。
もう数ヶ月で思春期にさしかかってしまう。
そんな危うい一瞬を捉えた映像は貴重。
清らかな少女とはこれだ!

監督 平山秀幸
原作 常光徹
日本民話の会
脚色 奥寺佐渡子 撮影 柴崎幸三
音楽 Fuji-Yama 諸藤彰彦 山崎茂之
美術 中澤克巳  

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「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」

2006-07-23 | ★恐怖!な映画
1945年、敗戦直前に日本に運び込まれた
「フランケンシュタインの心臓」が
広島の原爆によって喪失。

15年後、小動物を襲っては食べる、奇怪な少年が出現する。
水野久美、土屋嘉男、高島忠夫、
ニックアダムスら科学者の分析により、
保護した謎の少年は
原爆によって蘇った
「フランケンシュタイン」だという結論に到達する。
しかし、
「手を切ってみて生えてきたら本物」という、
乱暴な扱いに怒ったのか、
研究所から逃走!
山中で発見したときは巨大な怪物になっていた。

東宝特撮映画全盛期の頃作られた。

みましたよタイトルにひかれてこれを幼少の頃に。

ラスト、猛火の中を怪獣と共に咆哮しながら地底に沈む怪物の姿に
同情の心が沸き起こったのを今でも鮮明に覚えています。

中盤、
ストーリーの脈絡無視でいきなり地底から現れるバラゴンは
人を喰う怪獣ということで衝撃的だったものだ。
目がくるっとしていて顔立ちは愛くるしいが
形勢不利になると地面にもぐりこむのでタチが悪い。

観客がもっとも見たい怪物は、
伊福部昭の音楽と、スローモーションの多用で
ドラマチックに演出されている。

が、
この映画の最大の弱点は
その怪物フランケンシュタインに「服を着せなかった」点にあると思う
山の中に潜む半裸の姿は
フランケンシュタインというよりは極端に歯並びが悪い
「類人猿」に近い。
脚本の説得力とビジュアルがいまいち弱いのである。

イメージがが定着しているものをアレンジするのは難しい。

外人科学者と水野久美のいちゃいちゃ場面や
あーだこーだ会議など、無駄なシーンをすべて
取っ払ったのが次に作られた大傑作、
「フランケンシュタインの怪獣サンダ対ガイラ」なのである!!!(力説)

*映画の中のイイおんな*
水野久美:怪獣映画にかかせないマドンナとして
あまりに有名だが、本作でも
フランケンくんに愛情をそそぐ心優しいお姉さんとして登場する。
ハスキーな声が大人の女の魅力。
お化粧は濃いですけど。

1965年
監督 本多猪四郎
特技監督   円谷英二
脚本 馬淵薫
撮影  小泉一
音楽 伊福部昭
美術 北猛夫

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予想外の演出

2006-07-22 | 日々の泡
自分で書いていながらはまっているのが
あるある演出」のエントリーである。

次々にドラマや映画によくあるシーンが浮かんで消えていく。
コメント欄に書いてくださったシーンもあるある・・

もはや頭の中はそういうシーンでいっぱいになっている矢先に
テレビをつけたら、
渡瀬恒彦相手に田中美奈子が
カモメ鳴く岸壁で犯行を自供していた。

まんまである。

はっとさせられることもある。

なんの映画だか忘れたけど、
こんなシーンがあった。

家に帰ってきた女性がなんだか変だ。

全体的には普通なのだけど、ズボンだけ・・
ズボンのウエストの部分のホックだけを掛けて、
横のファスナーがパックリ空いている。

衣装さんがミスったわけでは無いらしい。
女性はちょっとハイテンションだが普通に振る舞っている。

その後しばらくして、乱暴されたことを告白して号泣するのだが、
服装と興奮状態から、
「野外で乱暴されて、
呆然としながらも着衣を整えて帰宅した」という
状況を想像させた。
動揺の大きさをファスナー開きに表現していて
うまいな~と思った。

あるある・・は思いついたら随時追加していこうと思いますので
お暇な時にのぞいてやってください。

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