邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

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「遊」

2004-09-30 | ★読書
「遊」という雑誌があった。

羽良多平吉さんの無機質で美しい装丁と
「セイゴウトロン」(松岡正剛)、
「タルホニウム」(稲垣足穂)
という言葉に
強く惹きつけられてその本を買った。

ページをめくるごとに見たことがない世界が目の前に広がった。
星屑のようにきらきら光った知性の結晶がこぼれ出すようだった。
工作舎の本では杉浦康平さんデザインの本も素晴らしくカッコよかった。

ある日テレビをつけたら、ドリアン・グレイのように
全く年を取っていない松岡正剛さんがそこにいるではないか。
思わず図書館に行き、日本文化について書かれた本を数冊借りてきて貪り読んだ。

Goo blogを始めようと思ったのも
正剛さんの「にっぽんXYZ」があったから。
今は学生のような気持ちで、楽しく日本史の講義を受けています。

「源氏物語」も、きちんと読んでみよう。

*中秋の名月にちなんで:昨日に続き、るなてぃっく気分

参考:
松岡正剛の千夜千冊
ISIS編集学校

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眠狂四郎「人肌蜘蛛」

2004-09-29 | ★ぐっとくる時代劇映画
“雷蔵の前に狂四郎なく、雷蔵の後に狂四郎なし”

色っぽく冷たく、どこまでも鋭く、そして無敵。
田村正和も演ってますが、
そのカリスマ性からいって、やはり市川雷蔵
眠狂四郎にぴったりの役者だと思います。

殺法帖(1963)、勝負(1964)、円月斬り(1964)、
女妖剣(1964)、炎情剣(1965)、魔性剣(1965)、多情剣(1966)、無頼剣(1966)、
無頼控・魔性の肌(1967)、女地獄(1968)、人肌蜘蛛(1968)、悪女狩り(1969)


と、たくさんあるこのシリーズ。

「無頼剣」「炎情剣」「勝負」は、「座頭市」シリーズなどの三隅研次監督で、
このコンビが狂四郎の方向性を位置づけたと思われる。
スピード感溢れる殺陣も素晴らしく、時代劇の醍醐味に酔える作品群だ。

そしてもう一本私のお気に入りは 安田公義 監督作品の「人肌蜘蛛」
悪の限りをつくす狂気の双子兄妹が狂四郎に迫る!

緑魔子演じる色情狂で残虐な「紫」姫(豪華なお部屋も紫)の狂四郎へのねじれた愛。
「私もお前も同様の怪物。お前こそ、私にふさわしい!」
この姫は趣味が毒殺!なんですよ。
倒錯の愛を妹に捧げるサディストの兄(川津祐介)大暴れなど、異常事態連続発生。
エンターテイメント性と猟奇性を兼ね備えた刺激的な作品。

狂四郎といえば円月殺法
不幸な生い立ち、類い稀な美貌。
そして虚無!

台詞のひとつひとつが面白いのでファイルしたくなる。

「そんな眺めには慣れている。他に趣向はないのか」

「雪より綺麗な俺の体に触れようなどとは、無礼千万だぞ」などという、
普通の男が言うと噴くような台詞も
雷蔵の口から出ると納得してしまう。

今秋11月下旬より 雷蔵祭が催されます
シネスィッチ銀座では
『眠狂四郎』シリーズや『大菩薩峠』シリーズ、
出世作『新・平家物語』『薄桜記』『炎上』などが連続上映されます。

主演作のDVDも続々と発売され、
この秋は雷蔵ブームが巻き起こること必至。

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「八甲田山」「ひかりごけ」

2004-09-25 | ★恐怖!な映画
青森県の八甲田山中で、発光性キノコ「ツキヨタケ」が群生して
闇夜にあやしげな光を放っているそうです。

ツキヨタケはかさの裏側のひだに発光物質があるが、
そのメカニズムはよくわかっていない。
 また毒があるそうで食べると危険!のようです。
以上、昨日ネットのニュースで読みました。

「八甲田山」+「ひかりごけ」・・・
すぐに映画を連想してしまいました。

「八甲田山」といえば、日露戦争直前の魔の雪中行軍。
戦闘ではなく、訓練で隊が全滅してしまったとは
なんとも傷ましい話です。当時は軍機密として伏せられていたみたいですね。
そんなこともあって、映画化された当時はたいへん話題になりました。

今日のような肌寒い日~これからの季節に見ると
思わず暖房つけたくなると思います。

寒さのために発狂してしまう兵隊、棒のように立ったまま凍死するもの。
屈強な男がバタバタ倒れていき、
雪山の恐ろしさをこれでもかと見せつけます。

回想シーンがしょぼい(郷里の春の映像が何度も出てくる)、
北大路欣也と高倉健の男同士の友情が熱く危なすぎる・・などの苦情はさておき
大雪の中での映像は本物の迫力があって一見の価値あると思います。
俳優さんって大変な職業ですね。

「ひかりごけ」武田泰淳の同名小説を熊井啓監督が映画化。
三國連太郎が演じることでおぞましさ100倍。
こちらも実際に起きた事件を元にしています。

きのこを食べた人の話ではなく、
カニバリズムを題材にして人間の原罪を描いた作品です。

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「こんにちわ20才」

2004-09-24 | ★人生色々な映画
60年代の家の作りやインテリア、車などをついつい熱心に見てしまいました。

人は「青春」という言葉に惹かれる。
なぜならそれはすでに失ってしまったものだから・・・・

吉永小百合と高橋英樹の日活青春映画。
石坂洋次郎の原作です。1964年作品。
山本夏彦ではないけど、日本から失われてしまったものがその中に
あった。(以下そういうものを太字にします)

地面があった。

どこもかしこもコンクリートで固められている現代と違い、
まだあちこちに土が残っている。
最近公園でも行かない限り土の上を歩くってこと、
なくなりましたね。

下宿(ってまだある?)している高橋英樹が吉永小百合と
こたつで向き合う場面。
テレビにはゴブラン織りのカバーが掛けられている。

高橋「あ~あ、静かだなあ。」「あ~あ」
吉永小百合は靴下の繕い!靴下の繕い!をしている。
カバーがかけられた姫鏡台
底抜けに無邪気なふたりの笑顔。

「あはは、あはは」「うふふふふ」「あはははは」

屈託が無さ過ぎて不安になります。

映画全体から未来の明るい日本!、青春の匂いが
ビンビン放射されていた。
曇っている日は日活映画を見るに限る。
テンションがクーっと上がってきますからね。

この頃の石坂洋次郎ものをまとめて見たくなった。
「あいつと私」、「陽のあたる坂道」、「光る海」「若い人」「青い山脈」など。
いい思いつきかも!

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出来た!

2004-09-23 | 日々の泡
トラックバックを送る際のURLの最後に半角スペースが入っていたんですね!
失礼しました。出来ました。
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トラックバックピープル

2004-09-23 | 日々の泡
BlogPeopleの「トラックバックピープル」に新しい話題を作ってみました。
「日本映画!」です。

新旧を問わず面白かった日本映画について記事を書いたら
こちらにジャンジャントラックバックしてください。

http://member.blogpeople.net/TB_People/tback.jsp?id=00733
よろしくお願いします。

作ったはいいんですが、自分がトラックバック送れないのはどうして??
他の話題にもやってみたんですが駄目です。

まあみなさんの面白い記事が読めるからいいか。
左下のブックマークをクリックすると読めます。

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最後のひと

2004-09-22 | ★読書
行き詰っているやつほど本を読みたくなるものでございます。

「壁にぶち当たったとき開く本」という本も人気ですね。(ちょっと題名違いますか?)

「天狗の落し文」
筒井康隆の笑いは、普段使っていない脳の部分を刺激されて
痙攣的に爆笑してしまう、そんな感じだと思う。

「孫に激怒する老人」の話で、ふとアメリカの作家
フラナリー・オコナー
の短編を思い出しました。
モチーフが似ていて
どちらも苦い蕗の葉の佃煮のような味わいの小編です。

過去に使われたもの、ボツにしたものなど、
アイディア、ネタの詰め合わせです。
ただ、すごく面白いからと言って、
この本のネタをそのまま人に話さないほうがいいです。
2mくらいひいてしまうかも。

それと翻訳もの読みました。
V.E.フランクルの「夜と霧」

アウシュビッツに収監された心理学者が書いた本です。
有名な本ですが、初めて手に取りました。このたび、訳が新しくなったようです。
心理学者の立場から書かれているんですが、
これを読んで死ぬのと、読まずに死ぬのとでは
死に方が変わってくるんじゃないでしょうか?
この本の持つ重さは計り知れません。
生きてるうちに読んでよかった!?

そして山本夏彦「最後のひと」

幸田文「流れる」を根底にすえて、
戦後の花柳界の衰退と、失われていく文化について書かれたエッセイです。
映画を見ているとより楽しく読めるかも。
見ていて気づかなかったこと、見落としていたことなどが確認出来ました。

話があっちこっち飛んでちょっと読みづらいけど、
夏彦さんが耳元でべらべら話しているような臨場感がありました。

そんなわけでふけゆく秋の夜、映画を一本見た後は
美味しいお酒と面白い本を持って寝室へ・・Go!

:参考
*眠る知性

********************
*人気ブログランキング苦戦中
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「おはん」

2004-09-21 | ★愛!の映画
原作を先に読みました。

男は芸者置屋の女将と一緒になるため追い出した元女房と再会して
よりを戻し、ずるずると関係を続けていく。

現女房に納まっている女将との関係も断ち切れず・・要するに三角関係なんですが、
そのうちとんでもない悲劇が・・・というこの小説、
宇野千代が構想10年かけたそうで、読み応えありました。

晩年の“可愛いお婆ちゃん”像からはとうてい想像しがたい
情熱的な小説です。元々人並みはずれて激しい生き方をした方でした。

ズルズル男(誰でもそう思うおとこ)の懺悔話という形態で書かれていて
そんなに長くないのであっという間に読めてしまいます。

市川崑監督の映画では、そのズルズルダラダラ男を石坂浩二、
元女房、おはんに吉永小百合、
面倒見のいい世話女房型の女将には大原麗子というトライアングルで見せてくれます。

どろどろした三角関係をシャープな映像が抑えてくれています。
深みにはまっていく男女の仲を象徴するような湿った雨のシーンが印象的で、
濡れた着物を引きずるように歩くおはんの姿が美しく哀れでした。

吉永小百合が演じることで、男にひきずられて
地獄の淵まで転げ落ちていったおはんが
最後には聖女のように見えてしまうのはさすがと思いました。

宇野千代とは親交が深かった山本陽子版(舞台)も見たいです。

修羅場を潜り抜けてきたひとだからこそ、こんな小説書けたのでしょうね。

いや~男女のことは理性でははかりしれない、魑魅魍魎、いや、
モヤモヤだらけで、だから小説も映画も芸術も生まれるのでしょうね。

小説家の山田詠美が以前マスコミに私生活をあれこれ言われていた時、
「私も早く年を取って、宇野先生みたいに誰からも何も言われないようになりたい!」
と言っていて可笑しかったです。

底抜けに明るく笑う宇野千代の写真を見ると、あらためてタフな人だなあと感嘆します。
そして98歳で大往生ですからね。すごいです。

原作、映画ともあわせてお勧めです。

*参照:CHIKU-CHANの岩国情報

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「画家・金子國義の奇妙な生活?!」

2004-09-20 | ★TV番組
『美少女と美青年が好き!?画家・金子國義の奇妙な生活』

9月17日(金)のたけしの誰でもピカソ”
に、画家の金子國義先生が出演しました。

大森に住むナゾの「怪人」という導入部からして,
こりゃ、とんでもないことになるかも!という予感的中!
放送ぎりぎりの危うい場面もあり、スリルのある番組でした。

金子國義: 故澁澤龍彦にその才を認められデビューした
異端の画家。最近は油絵はもちろんのこと、本の装丁
着物デザイン、水墨画、そして写真集作成とマルチな才能を発揮しておられます。

個展に行って実際にお会いしてからファンになりました。
以来新作をお出しになった際には呼ばれなくとも毎回行っています。

初めて個展に行った日の事。
会場に着くと忙しく動き回っている先生のお姿発見。

自らカセットデッキを持ち込んでセッティングする“こだわりの”姿に、
音楽好きの私はズキンと胸を打たれました。

デッキの色はベビーピンク。
アンティークのスタンド、古いぬいぐるみ、
硝子の花瓶などすべての小物を全部ご自宅から持ってきて並べているとのことでした。
活けてある花のシェイプも絶妙のカーブを描いています。
まるでお部屋に招かれたような居心地の良さに
しばしぼーっとたたずんでおりました。

すると突然、挙動不審の着物姿の私に「お着物、お好きなんですか?」
と声をかけてくださったではありませんか!

「え?はい!(ヒャッホ~!)ただもう好きでござんして。(アガった!)
母のお古ばかり着ているんですけど。市松模様
(ベビーピンクと黒の小さな市松のチリメンを着ていた)は、
特に好きなのでございます。」
「そお。いい色ですね。」(ほっほ~♪)
「せんせい、音楽はどんなものがお好きなんですか?」
好奇心が羞恥心を克服しました。

「ボクはね、賑やかで楽しいものが好きなの。踊り出したくなるようなかんじね!」
「ミュージカル映画は台詞ごと音を仕事の時に流しています。」
と、答えてくださるではありませんか!

独特のテンション、目はバンビのように輝いています。

すると、傍らのアシスタントの美少年が
「先生は演歌もお聞きになるんですよ!」「え、え、えんかですか?」
「そう、演歌も聞きますね。」
「それに長唄とか小唄も・・・メチャクチャでしょ、うふふ・・」


「ぜひ和もの、着物のお仕事もしてくださいよ~!デザインとか!」
調子に乗るとはこういうことですね。ところが、そんな無礼な言葉にも
「ぼくも着物好きです。よく着るんですよ。」(ほっほお~~♪!)というお答えが。
シナトラの歌声が低く流れていました。

そんなことがあった次の年、突然浴衣のデザインを発表されたのでびっくり。
私の願いを叶えてくださったのかしらと一瞬自惚れましたが、
もちろんそんなわけはありません。
番組内でも金子デザインの楽しい着物・帯などが
紹介されていました。

HPの favoriteというコーナーに
お好きな映画と女優さんが挙げられていますが
映画好きならうう~んとうなるラインナップです。

金子語録“好きなものはずっと変わらない”

和洋を問わず良い映画をよ~くご存知です。
「今度は映画やお好きなものについてのエッセイを出してくださいませんか!」

ちなみに、可愛がっている猫の名前は「茂兵衛」だそうです。

*同じ番組の感想みつけた
douce vie
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洋書から-「Japanese Beauties」

2004-09-19 | ★読書
古い婦人雑誌やその付録を集めています。

時折それらを眺めて喜んでいますが、
いつかこんな本ばかりを特集した本か雑誌が
出てくれないかと思っていました。
ところが、そんな思いにピッタリのものを先日見つけました。
昔の雑誌の表紙や広告がびっしり集められていて壮観です。

右の化粧品の広告の少女は高峰秀子ですね。
他にも山田五十鈴、浅丘ルリ子、司葉子や宝塚の女優さん、
そして美人画など、うっとりするような美しさです。
レイアウトや鮮明な色合わせが楽しい。

どこの出版社からでているのかと思ったらなんと、
“Japanese Beauties”と題されたこの本は
ドイツの出版社から出ていました。

随所にぱらぱらと日本語の文字がレイアウトされています。

「きれい」「控えめ」「華麗」「妖艶」「優美」「美しい」
こういう場合良くある、でたらめ日本語ではなく、
本の中の女性たちの写真に文字がぴたりと当てはまっていて
面白い効果をかもし出しています。

日本の広告とデザインの歩みについての解説文が
ドイツ語と英語と仏語で書かれていて、それは
鏑木清方の「美しい女は自然界の花である・・」
という言葉で始まっていました。

解説には、
”今日の日本は奇妙な和洋ごちゃまぜ文化が氾濫して、
街にはまるでアメリカのように
マクドナルド、スターバックスなどが進出している。"とあります。(あたり)

”戦後アメリカ文化の影響によって日本の雑誌の表紙には英語が頻出し、
アルファベットが多用されるようになった。”(ドンピシャ)

しかし、
”印刷技術は進歩し、モデルの髪型など表面上は変化しているが,
美しい女性の肖像・笑顔が並び、結局のところ、
50年前、いや150年前と本質的には変わっていないのではないか?”(へえええ)

という言葉で終わっているではありませんか。

ちょっと今から本屋さんでじっくり見てこようと思います。
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