邦画ブラボー

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「誰よりも金を愛す」

2006年02月06日 | ★痛快!な映画
会津の小原庄助さんを主人公にした
立身出世コメディ。

「誰よりも君を愛す」の
パロディタイトルがすでに可笑しい。

朝寝朝酒朝湯が大好きでそれで身上つぶした小原庄助の子孫、
18代目庄助(三木のり平)は
一億円貯めるまでは故郷に帰らない決心で
東京兜町の億万証券に就職する。

ぼろぼろの家に間借りして(縄はしごをかけて登る天井裏)、
食堂での注文は最小限(ライスのみ)、
隣の客が残したおかずを新聞紙に包んで
持ち帰るなど徹底した節約生活で金をためる毎日だった。

一向にぱっとしない庄助の元に
ご先祖様の亡霊が出てきてはハッパをかける。

トニー谷、榎本健一、益田キートン、
柳家金語楼、花菱アチャコ、関敬六、佐山俊二、
谷幹一、八波むと志、清川虹子など
一流の喜劇人が勢ぞろいしてお祭り騒ぎ。

三木のり平は顔を見ているだけでも可笑しいけど
体をはった演技には大爆笑してしまう。

コンピューターで取引される現代とは違い
「現ナマ」という言葉が
まだ生きてる時代の証券業界の有りようも興味深かった。

山田五十鈴が「新東宝」の株をどかんと買うマダムに扮するなど
シャレも効いている。

1961年 斎藤寅次郎 監督作品 脚本 : 笠原良三
企画 : 柴田万三 撮影 : 平野好美 音楽 : 宅孝二
美術 : 朝生治男

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