さて、ついでながら、というのでマルタの鷹を再読してみた。「Vintage Crime」版。
1:例の日本の評論家を痺れさした、工事現場の落下事故から命拾して家出した男の話、62-64ページ。再読したが前に書いたように、その意味が全く分からないし、なぜここに挿話が挿入されているのかもわからないのを確認した。
2:拳銃を表現する言葉は無数にあるが、本書では「ピストル」という言葉(常用)が使われている。かってある女性の作家に「ピストル」なんて死語を使って、とあざ笑われたことがあった。それから素直にピストルという言葉は使わないようにしていたが、拳銃、リボルバー、はじき、ガンなど無数にあるのに、どうしてピストルが時代遅れに感じるのか、考えてみると分からない。スラングに至ってはそれこそ無数にあるだろう。