翌日は週始めの月曜日、カメラ片手に実家の近所を散策した。
まずは徒歩10分足らずの所にある天神山公園へ。
子どもの頃、ここは母校の小学校の裏山だった。雑木林に囲まれて原っぱがあったように記憶している。
ツクシ、イタドリ、野いちご、ツバナ、大粒の実を付けるグミの木もあって恰好の遊び場だった。
公園になったのはふるさとを離れた後なので、斜面一帯を彩る満開のツツジをまだ見ていない。
GWの帰省では時期が遅く、今回はちょっと早かった。
青雲橋横の道の駅でお土産を買い、青雲橋公園でひと休み。引き返して実家の裏手の神社へも。
四方山また山の景色だが、やっぱりふるさとは心が安らぐ。
その日の夜、午後8時半過ぎに携帯電話が鳴り、取る前に切れてしまった。
着歴を見ると中学時代の同級生K君からである。
こちらから掛けようとしている所に今度はT君から。
出ると「今どこにいる?」といきなり聞かれ、「実家」と応えると「ほらやっぱり」と向こう側で数名の話し声がする。
どうやらK君が昼間、散歩をしながら写真を撮っていた私の後ろを車で通りかかったらしい。
「sonnetじゃないか? でもこんな時期に? 第一帰っていれば連絡があるはず。」と思って通過したそうだ。
町内に同級生がたくさんいるが、週明けの月曜日ではご迷惑と思い誰にも連絡していなかった。
しかし彼らには平日も週末も関係なかった。
「Kの家で男五人飲んでるから今からすぐ来い!」
か弱い女子一人では気後れし、神楽に同行したKさん、もう一人の在郷女子を誘うも「この時間じゃ…」
当然である。それに彼女たちはしょっちゅう連中と顔を付き合わせているし…。
タクシーを呼び、勇躍一人で乗り込むことにした。
K家は地元では名だたる旧家。かつて若山牧水が放浪した時に逗留したとかで、当時のままの家を一度は見たいと前々から思っていたが、お邪魔したのが夜で全貌を観察できず残念だった。
K夫人に細やかなお心遣いでもてなししていただき、同級生女子では私が初の訪問者でその記念にと自作の陶芸を2点頂戴した。
1時間ほどで辞去するつもりが、「まだいい、まだいい」と引き留められ、結局午前1時まで長居してしまった。
男どもは全員酔っ払い、奥様が車を運転して深夜の山道を送ってくださった。
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