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言の葉

2008.11.28 開設
2022.07.01 移設
sonnet wrote.

女五人イギリスの旅  9 コッツウォルズのホテル

2014年06月04日 | 


15日に宿泊したホテルもまた、いかにもコッツウォルズといった感じの建物で、これまで観光では外観しか見られなかったが、内部のしつらえはこうなっていたのかと想像させるに十分だった。

建物を覆うツタ。今は鮮やかなグリーンだが、秋には紅葉してまた違った趣があるのだろう。
裏庭に面してガラス張りの食堂。ここでは食事しなかったが。
      
この日の部屋はツインとトリプルで、ZさんとTさんがツインルーム、Kさん、Mさん、私の三人がトリプルという部屋割りになった。
私たちの部屋は最上階。三角屋根の梁がむき出しのロフト風、平たく言えば屋根裏部屋の感じだがとてもいい雰囲気だった。
 
夕食はBさん夫妻も一緒に7人で。
レストランとバーがつながっていて、早めにバーに行ったZさんは、地元の人に奢ってもらったらしい。さすがである!
翌日16日早朝、朝焼けのホテルをパノラマで撮影。
                      To be Continued

女五人イギリスの旅  8  ボートン ・オン ・ザ ・ウォーター

2014年06月03日 | 


昼食後に行ったのは ボートン ・オン ・ザ ・ウォーターだった。
ウィンドラッシュ川を中心とした町で、『リトル・ベニス』とも呼ばれているそうだ。
川には手すりのない低い石橋がいくつも架かり、両岸の芝生では水鳥が観光客のすぐそばで羽を休めていた。
ここでも集合時間を決め、それぞれに散策を楽しんだ。

両岸を挟んで素敵な家々が並び、黄みを帯びた石壁は「コッツウォルズストーン」、別名ハニーストーン「蜂蜜色の家」である。
ここは目を惹いた建物をアップするだけにとどめる。
素敵な家を引き立てていた花々も。
    
観光を終え、今夜泊まるホテルに向かった。
INNに到着したのは午後5時45分だった。
                                         To be Continued

女五人イギリスの旅  7 テュークスベリー

2014年06月02日 | 


5月15日。
朝食後にチェックアウトを済ませ、8時半にBさんご夫妻が迎えに来てくれた。
お二人も旅行バッグを携えていた。これからコッツウォルズとロンドンのホテルに同宿して私たちを案内してくださるのだ。運転はずっとご主人のSさん。本当に何度お礼を言っても言い足りないくらいだった、


途中サービスエリアで休憩し、最初に行ったのはテュークスベリー修道院だった。
後で調べたところ、12世紀に建てられた国内でも最も大きい教区教会だそうだ。
ノルマン様式の中で世界一の大きさと高さを誇る塔で、中世以降の品々が数多く保存されている教会としても有名らしい。
世界史で「薔薇戦争」を習ったのは中学校だったか、高校だったか。「戦争」という言葉に「薔薇」を付けているその名称だけが記憶に残っている。王位継承で対立するランカスター家が赤薔薇、ヨーク家が白薔薇の紋章だったので、後世この呼び名になったという。
テュークスベリーの戦いはその薔薇戦争の大きな節目になったのだそうだ。


お昼はストー ・オン ・ザ・ ウォルドで、食後に1時間ほど自由行動した。
メインストリートを一歩抜けると、石造りの家と石組みの塀が続いていた。
店はお土産品店より地元の人が利用する雑貨店などの方が面白い。
カラフルでかわいい柄のキッチンクロス10枚セットを買った。60×45㎝の大判で1枚90円程度。
ソーイング仲間のZさんも同じ物を買い、彼女は帰国後すぐに巾着袋に仕上げ、それにお土産を入れて渡すという素晴らしい発想の持ち主である。
他には旅行中にも着られそうなウールカーディガンを1,600円程で。500~600円でおしゃれなアクセサリーがあったので3点買った。

 
再び車に乗って次の町へ。
移動中も窓外を流れる家並みや丘陵がきれいだった。
そういえば、パーキングで見かけた驚きのものもアップしておこう。
破損した車体を結束バンドで留めていたのだ。バンドを通すために穴を開けている。
ナンバープレートを留めていたのはベンツだった。
    
                                                  To be Continued

女五人イギリスの旅  6 まだ14日  

2014年05月31日 | 


Dさん一家はBさん・Sさんが家族ぐるみで親しくしているお友達で、「gang of fiveが来るなら我が家へも。」と言ってくださったのだそうだ。
イギリスの一般家庭に訪問するなんてツアー旅行などではとうていできない体験である。

      
裏庭の通用門からお邪魔すると三面硝子張りの明るいお宅で、それにも増して明るいご夫妻がハグで歓待してくれた。
「Nice to meet you. Thank you for inviting us.」と言うのが精一杯だった
お土産はみんなで相談して負担に思われない物を差し上げた。
その中にはTさんが描いたご家族4人(同居の息子さんと、ロンドンで暮らしているお嬢さんがいる。)の似顔絵があった。
Bさんが送ってきた画像を元に描いた似顔絵はそっくりで、しかも全員が和服を着ているという凝りよう。とても喜ばれた。さすがTさん
「全面硝子張りなのに、カーテンもブラインドもないわね。」
「うん、塀が高いから大丈夫なんでしょうね。きっと。」
Mさんと小声で話した。初めてのお宅、キョロキョロ見ては失礼と思いながらもついつい主婦目線になってしまう。

いただいたお料理はどれも美味しかった!
自家製野菜のディップやイチジクとチーズを生ハムで巻いてローストしたオードブル、ビーフパイ…。
写真に撮りたかったが遠慮した。
デザートになるとくだけた雰囲気になったので、失礼してパチリ。このメレンゲケーキも美味しかった!

午後8時でも窓の外は夕方くらいの明るさだった。
前庭を見せていただき、食後は暖炉のある居間に移った。
Zさん、Tさんは十分コミュニケーションがとれる英語力でご夫妻と歓談していた。
こんな時「英会話をちゃんと勉強しなきゃ!」と思う。
…ん? 4年前ケアンズのBさん宅に行った時もそう思ったはずだ。
4年と言えば上達するに十分すぎるほどの年月ではないか。なのに…
正直心の隅には「今さらやっても…」という気持ちがなくもない。
いやいや、ガンジーは言っているではないか。
「明日死ぬと思って生きなさい。永遠に生きると思って学びなさい。」
学ぶのに遅すぎるということはないのだ(と、今は言っておこう)。

楽しい時間を過ごし、午後11時頃Dさん宅を辞去した。
明朝はホテルをチェックアウトしてコッツウォルズに向かう。
Tさんは空港の待合所でも機内でも、またレストランでもササッとスケッチして、ロンドンではウェイトレスさんにプレゼントして喜ばれていた。
これは往路の機内風景。右端でブランケットにくるまって寝ているのが私である。
写真とはまた違った味わいがあって素敵! Tさんにお願いしていただいた。
                        To be Continued

女五人イギリスの旅  5 まだリバプール

2014年05月29日 | 


河口の倉庫街を離れ、一日乗り放題のチケットを買って再び二階建てバスに乗り、車上(車中ではない。2階の屋根なし席だから)から街並みを見ることにした。
それにしてもなんといい天気  
今回の旅行はずっと天候に恵まれ、イギリス旅行には必須アイテムの折りたたみ傘もレインコートも一度も使うことはなかった。
だが肌寒いことは何度かあった。イギリスは「一日に四季がある」と言われているそうで、Bさんからは「ちょっと厚手のものを」と言われ、Tさんからは「5月に行った友だちがダウンを持って行けばよかったと言ってた。」という情報があった。
薄手のダウンブルゾンを圧縮袋に入れて持って行ったが、こうした吹きっさらしのバスでは役立った。首にはスカーフもしていた。なのにタンクトップ姿の地元女性とすれ違ったりする…。
  バスを降りてランチ。イギリスに来たらこれを食べなきゃとみんなで言っていた「フィッシュ&チップス」である。
イギリスの食事は不味いと言われているが、決してそんなことはなかった。
このフィッシュ&チップスも美味しかったし、ホテルの朝食も美味しかった。
ただどれも量が多い。ハーフサイズにしても食べきれず困った。


「ちょっとここで降りましょう。」とBさんが言った。「ぜひ案内したい所があるの。」
降りたのはリバプール中央図書館(画像:2階建てバスの右後方)の前だった。
歴史ある重厚な石造りの建物を入ると一転、超近代的な設計で、明るい吹き抜けをエスカレーターが縦横に渡っていた。
旅行後に調べてみると、約150年前に建てられた建物の外観を保存しつつ大がかりな改修工事が行われたらしい。
エレベーターで4階に行った。
ここでまた話しが逸れるが、イギリスでは日本でいう1階が「Ground Floor」で言わばゼロ階、2階を「First Floor」1階としている。それでホテルやデパートなどで戸惑うことがあった。

4階で降り、大きな扉を開けて思わず息を呑んだ。
広大な円形のリーディングルームで、周囲360°、しかも3階(2階と言うべきか?)までがすべて書架になっている。
昔、映画「マイ・フェア・レディ」を観た時、ヒギンズ教授の書斎シーンで壁一面天井まで届く本棚に感動したのを思い出した。たしかここと同様の2階通路があり、らせん階段があったと記憶している。
ドーム天井から柔らかい光が注ぎ込んでいるようで、大げさでなく荘厳さすら覚えた。
圧倒され、しばらく陶然として椅子に座っていた。

       

Bさんの予定では帰りはフェリーだったが、最終便の午後4時に間に合わなくなり、リバプール・セントラル駅から電車に乗った。
5時過ぎにホテルに戻った。
Bさんは一旦帰宅し、6時45分にSさんと二人で迎えに来てくれる。
今夜はお二人の友人一家にお招きを受けているのだ。
                          To be Continued