手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

確定申告-税務署員のやってくれる作業を単に鵜呑みにすることは危険

2008-03-11 17:20:10 | 社会
先週、確定申告を行ってきた。税務署に書類を提出する前に、私は例年のように、「所得税の確定申告の手引き」を参照して、書類の記載内容を十分に吟味し、途中の計算間違いなどないように何度も見直して、完璧な内容にした下書き書類を作った。そして、税務署では、税務署員の係官に内容をチェックしてもらい、清書するだけでよいような状態にして、税務署に向かった。
昨年の場合は、このやり方で手続きを行い、その結果は、下書き通りの内容に間違いが無く、最終の数値までピタリ合っていた。
さて、今年の場合も、同じような手順を踏んで、税務署に提示するので、下書きの内容がすんなりと受け入れられるのでは、と期待した。ところが、この下書きに目を通した税務署の女性署員は、少ししてから、手にした電卓を使って、下書きの中の数値をなにやらチェックしていた。そして、顔をあげた彼女は、私に向かって「この数値、違ってますよ。このような数値になるはずです!」と言う。私が不審そうに思っているのを察したらしく、彼女は、再度、同じ箇所の数値を電卓で計算してくれたが、やはり彼女から、同じ言葉が飛び出した。私は、もし彼女の言う通りなら、この箇所以降の申告書の中の数値は、すべて計算し直し、変更になるので、非常にやっかいになる、と思った。
そこで、彼女に、署内のパソコン端末を使って、申告書を作成してもらうやり方を提案したら、彼女は別の女性署員を紹介してくれた。この2番目に応対してくれた署員は、私が持参した年金とか保険などの書類を見ながら、テキパキと、必要数値をパソコンに打ち込んでくれた。途中、最初に応対した女性が"間違いです"と指摘していた箇所は、なんと、パソコンのシステムでは、私の下書きと同じ数値になっていたので、これには、ビックリ。最初に応対した女性が、2度にわたって電卓で弾いた数値の方が間違っていたのだ。
やがて、打ち込みが一通り済むと、自動計算により、納税金または還付金の最終金額が算出されてきた。ここで、私がその最終金額を見てみたら、なんと、私の下書きの最終金額と違っていたのでガックリ。"オカシイナ"と、思いつつ、私はパソコンでは間違うハズないから、仕方ないかな、と思っていた。やがて、パソコンを操作してくれた女性署員は、私の持参した書類を適当に仕分けしてホッチキスで留めた後、パソコンからの出力帳票とともに私に手渡すと、「税務署の出口近くに陣取る係官に渡してください」と言い、そして「申告作業はそれで終わりです」と言う。
私は、税務署の出口近くまで歩く間、自分で計算した下書きの最終金額が、パソコンから出てきたその金額とどうして違うのか、不思議に思い、立ち止まって、その場で、パソコンからの帳票と下書きとを見比べてみた。そして気づいた!パソコンを操作してくれた女性が、私の持参した書類のうちの1枚を見落として、打ち込んでいなかったのだった。そこで、私はすぐ、近くにいた男性署員にこのことを話したら、彼は「申し訳ない!」と言って、すぐにパソコンに向かい、2番目に応対してくれた女性と同じ作業をしてくれた。
こうして、パソコンから出てきた最終帳票の内容は、今度は、私の下書きとピタリ一致した。
私は、今回の確定申告で、税務署員のやってくれる作業を単に鵜呑みにすることの危険さ、それに、確定申告は「手引書」で自分でじっくり計算してから、税務署に提出することが大切であることを体験した。
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