min-minの読書メモ

冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

米映画『ジョン・ウィック』

2015-10-22 21:08:41 | 映画・DVD
米国映画『ジョン・ウィック』(2014年米制作)

おススメ度: ★★☆☆☆

監督: チャド・スタエルスキー

出演:キアヌ・リーブスほか

ジョン(キアヌ)は最愛の妻を病気で亡くし悲嘆に暮れていた。亡くなった女房がジョンに最後に託した物が宅急便で自宅に届いた。それは一匹のビーグル犬であった。
彼女は自らがいなくなった後どうかこの愛犬を私の代わりに愛して欲しいとメッセージに書かれていた。
ビーグル犬は直ぐにジョンになつき何処へ行くにも一緒であった。
ある日ジョンがガソリンスタンドで愛車69年式ムスタングを給油していた時、仲間数人とやってきたロシア語を話すチンピラからこの車を売ってくれないかと頼まれたがニベもなく断った。
数日後の夜、黒ずくめの強盗数人がジョンの家に押し入り、車のキーを奪って彼を昏倒させた。その時盛んに吠えたてた愛犬を族たちは一撃で粉砕したのであった。

実はジョンを襲った一味のリーダーはあるロシアンマフィアのボスの息子であった。親父は直ぐに息子が襲った相手がジョンであることを知った。
ジョンはかってこのマフィアの凄腕の殺し屋であったのだ。結婚を機に離脱を許したのだがその条件は絶対不可能と思われた殺しを遂行することであった。
現在このロシアンマフィアが在るのは実にこの殺しが成功したからであった。ボスはかっての部下であっただジョンに電話し和解の道を探ったが答えは沈黙であった。
ここから後は完全に切れたキアヌがこのマフィア一味を殺って、殺って、殺りまくる極めて単純なストーリー展開となる。それも愛車を盗まれ愛犬を殺されたという理由で。特に亡き妻の形見ともいうべき愛犬が惨殺された恨みは絶大であり、このこと一事をもって何十人という人間を屠っていく。戦闘シーンはモノクロ色調で統一され使われる銃器とカンフーらしきものの組み合わせはガンフー?と呼ばれる。
とにかくストーリーはこれだけで、余程キアヌ様のファンでない限り納得は出来ない作品であろう。
2,3年前の「47Ronin」がそうであったのだが、何とも良き監督と脚本に恵まれない俳優さんだなぁ、というのが感想。

既に続編が決定とあるが辞めておいたほうが良い。どこぞのどなたか、彼にもっと良い脚本の映画を与えてやって欲しい。
彼ほどの孤独感(ぼっち感?)を漂わせる俳優は稀有の存在だ。

ところで一部報道ではバリー・アイスラーの「レインシリーズ」の映画化(先に一度椎名桔平主演で映画化され惨敗!)されたのだが、キアヌ主演で再挑戦ということか?
もしこれが事実なら期待できそうだ。