今野 敏著『果断 隠蔽捜査2』 新潮社 2007.4.25第1刷1,500円+tax
オススメ度★★☆☆☆
シリーズ第一作『隠蔽捜査』で、極めて風変わりなキャリア警察官ぶりを見せた竜崎は、息子が覚せい剤を使用していた、ということを自ら公表し息子を自主させたのであった。
このことによって竜崎自身は職を辞することはなかったが、やはり左遷人事で警察庁総務課長から一介の署長へとの降格人事に甘んじたのであった。
彼は都内の大森署の署長として新たな警察官としての人生を歩み始めたのであるが周囲からはやはり“変人”と見られたようである。
ある日、管内で武装強盗事件が発生し「緊急配備」が行われたのであるが、凶悪犯3人を取り逃がしてしまった。そのうち2人は他の場所で本署の手により検挙され大森署の面目はまるつぶれとなった。
その間、本件とは全く別件と思われていた管内の小さな事件が実は行方不明の
もう一人による人質立てこもり事件へと発展したのであった。
竜崎は現場で指揮をとることになったが、そこへ本庁の捜査一課のSIT、さらにSATが加わることによって思わぬ展開を見せることになった。
犯人射殺という事態が発生したものの一応事案は解決ということになったのだが・・・
読後感としては何かちまちまと纏まったスケールの小さい作品に仕上がった感が否めない。前作の竜崎は従来のキャリア官僚にはけっしてないある種の“魅力”があったのであるが、今回はそれがあまり感じなかった。
この男にはもっともっとびっくりさせて欲しいのだ。第三作に期待したい。
オススメ度★★☆☆☆
シリーズ第一作『隠蔽捜査』で、極めて風変わりなキャリア警察官ぶりを見せた竜崎は、息子が覚せい剤を使用していた、ということを自ら公表し息子を自主させたのであった。
このことによって竜崎自身は職を辞することはなかったが、やはり左遷人事で警察庁総務課長から一介の署長へとの降格人事に甘んじたのであった。
彼は都内の大森署の署長として新たな警察官としての人生を歩み始めたのであるが周囲からはやはり“変人”と見られたようである。
ある日、管内で武装強盗事件が発生し「緊急配備」が行われたのであるが、凶悪犯3人を取り逃がしてしまった。そのうち2人は他の場所で本署の手により検挙され大森署の面目はまるつぶれとなった。
その間、本件とは全く別件と思われていた管内の小さな事件が実は行方不明の
もう一人による人質立てこもり事件へと発展したのであった。
竜崎は現場で指揮をとることになったが、そこへ本庁の捜査一課のSIT、さらにSATが加わることによって思わぬ展開を見せることになった。
犯人射殺という事態が発生したものの一応事案は解決ということになったのだが・・・
読後感としては何かちまちまと纏まったスケールの小さい作品に仕上がった感が否めない。前作の竜崎は従来のキャリア官僚にはけっしてないある種の“魅力”があったのであるが、今回はそれがあまり感じなかった。
この男にはもっともっとびっくりさせて欲しいのだ。第三作に期待したい。