NHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町 権力の漂流」は、ドロドロしたものを見たくないと思いながら、我々国民が知らなかった政治家の内幕を、菅・鳩山・小沢始め民主党当事者の証言でのみならず、自民党の関係者も含めた証言で見事にその裏事情を引き出していて、その面白さに引かれて観てしまった。
総選挙で圧勝し政権交代を果たした民主党のトロイカ体制は、政権奪取後崩れた。
その後、脱官僚とか様々な案件がやマニフェストが破られていった。
小沢氏が幹事長になると、陳情窓口を幹事長室に一本化し、陳情の査定を行い、それをバックに国民の声と称し、予算に口出しするほどの強い実質的権力を手にした。
この番組を見て、そこには党内野党でもある小沢氏のしたたかな、権力闘争がその根底にあるように見えた。
小沢氏は、国民ためと口癖のように言いながら、権力闘争のためなら、自民党も利用する。
菅政権の内閣不信任案のときは、自民党の森氏と話が出来上がっていたという。
ところが、万一不信任案を可決されると当時の菅総理は国会を解散する可能性があったので、それに危機感を持った人物が、文書を作り鳩山・菅の間を取り持ち、菅総理に党の代議士会で(「一定の目途が付けば辞任する」という)表明をさせ内閣不信任案は否決された。
そのとき、その文書の根回しをした2人が鳩山氏に言った説明と、菅氏に言った説明と、違っていたという。
菅氏には、辞任の時期が明示されてないことを、強調したという。
したがって、総理の退任時期をめぐり一ヶ月以内にとか、明示されていないとかの話でペテン師騒動まで発展したが、ペテン師でもなんでもなかったということになる。
その他たくさんの関係者や本人の証言で、様々な出来事の裏が語られていたが、全体をつうじた印象では、権力闘争を戦略的に仕掛けているのは、小沢氏が圧倒的に多いように見える。
それだけ権力闘争したいのなら、我々から見ると、小沢氏は離党して新党を作ればよいのにと思う。
菅・小沢・鳩山が最後の方で語った下記のような意味の言葉が、それぞれの性格を現しているようで印象的だ。
菅 : 十年後の国民の評価 (野田政権に引き継いだ政策を見据えている。原発や消費税)
鳩山: 3年で3人の首相交代 (自分の作った党の国民の評価を気にしている?)
小沢: 歌を忘れたカナリヤ (国民=派閥や支持者?の歌)
番組の最後に新しい流れとして地域政党の台頭が語られ、橋下氏の顔が映っていたのも象徴的だ。
橋下氏は、小沢氏や渡辺氏に接近している。
ほとんどのマスコミは、橋下氏の活動の詳細を検証していないし、基本的に好意的である。
総選挙で圧勝し政権交代を果たした民主党のトロイカ体制は、政権奪取後崩れた。
その後、脱官僚とか様々な案件がやマニフェストが破られていった。
小沢氏が幹事長になると、陳情窓口を幹事長室に一本化し、陳情の査定を行い、それをバックに国民の声と称し、予算に口出しするほどの強い実質的権力を手にした。
この番組を見て、そこには党内野党でもある小沢氏のしたたかな、権力闘争がその根底にあるように見えた。
小沢氏は、国民ためと口癖のように言いながら、権力闘争のためなら、自民党も利用する。
菅政権の内閣不信任案のときは、自民党の森氏と話が出来上がっていたという。
ところが、万一不信任案を可決されると当時の菅総理は国会を解散する可能性があったので、それに危機感を持った人物が、文書を作り鳩山・菅の間を取り持ち、菅総理に党の代議士会で(「一定の目途が付けば辞任する」という)表明をさせ内閣不信任案は否決された。
そのとき、その文書の根回しをした2人が鳩山氏に言った説明と、菅氏に言った説明と、違っていたという。
菅氏には、辞任の時期が明示されてないことを、強調したという。
したがって、総理の退任時期をめぐり一ヶ月以内にとか、明示されていないとかの話でペテン師騒動まで発展したが、ペテン師でもなんでもなかったということになる。
その他たくさんの関係者や本人の証言で、様々な出来事の裏が語られていたが、全体をつうじた印象では、権力闘争を戦略的に仕掛けているのは、小沢氏が圧倒的に多いように見える。
それだけ権力闘争したいのなら、我々から見ると、小沢氏は離党して新党を作ればよいのにと思う。
菅・小沢・鳩山が最後の方で語った下記のような意味の言葉が、それぞれの性格を現しているようで印象的だ。
菅 : 十年後の国民の評価 (野田政権に引き継いだ政策を見据えている。原発や消費税)
鳩山: 3年で3人の首相交代 (自分の作った党の国民の評価を気にしている?)
小沢: 歌を忘れたカナリヤ (国民=派閥や支持者?の歌)
番組の最後に新しい流れとして地域政党の台頭が語られ、橋下氏の顔が映っていたのも象徴的だ。
橋下氏は、小沢氏や渡辺氏に接近している。
ほとんどのマスコミは、橋下氏の活動の詳細を検証していないし、基本的に好意的である。