線路端日誌

東海地方の鉄道を中心に、細かいネタからこつこつと。

名鉄の保存車・瀬戸蔵のモ754号

2007年05月10日 18時41分29秒 | 名鉄
瀬戸線尾張瀬戸駅から程近いところにある「瀬戸蔵ミュージアム」では、瀬戸の町の歴史の
ひとつとして、かつて瀬戸線も走っていたモ754号のカットモデルが展示されています。


尾張瀬戸駅舎を再現したもの。

尾張瀬戸駅の駅舎は、写真のようなハイカラな感じの駅舎が長い間使用されていました。
実際の旧駅舎は平成13年に解体されてしまったそうですが、往時の雰囲気は
博物館内でしのぶことができます。


改札口付近。駅舎の中も再現されています。


手荷物扱い口。

駅舎の中には昔のポスターなども展示されていて、特に1970年代のものと思しき
特急時刻表には見入ってしまいました。


瀬戸線で活躍していたころの、緑色に復元されている。

モ754号は、昭和3年に製造された名岐鉄道デセホ750形のうちの一両。
仲間の755や756は戦前高山本線へ乗り入れもしていました。
600V線用の車両であり、戦後はさまざまな路線を渡り歩き、瀬戸線では1960年代半ばから
1978年ごろまで使用されました。瀬戸線が1500Vに昇圧されてからは揖斐・谷汲線
へ転属され、赤一色を身にまとい、2001年9月、揖斐・谷汲線とともに引退しました。


解説。1965年からの15年ほどが、瀬戸線での活躍期間とのこと。


車内。

晩年はシートモケットが茶色でしたが、瀬戸線で現役だったころは濃紺のシートモケットだったそうで、
そこまでこだわって再現されています。


鏡に映っている台車。

狭いスペースのためカットモデルとなっていますが、台車も残されています。
鏡の設置によって、台車も観察できるよう展示されています。


おまけ:陶房(モロ)。メインはあくまで焼き物。

どうしても鉄道関連の展示に気が行ってしまいましたが、焼き物についての展示も
なかなか面白かったです。近くによる機会がありましたら、ぜひどうぞ。

以前の記事です。
名鉄の保存車:旧谷汲駅

最新の画像もっと見る

コメントを投稿