曲りなりにもブログと言う方法で、自分の意見発信をしたり、色々な情報を伝える立場にある者として、その手段として用いている日本語を、本当に正しく使っているのかは非常に気になります。
学校でも、大学受験に向けての国語なる教科はあったものの、その言葉がそこで使う正しい言葉なのかを判断できるような学び方をした記憶はなく、この年になっても母国語であるはずの日本語に100%の自信は持てず、絶えず辞書を開いたりネットで確認したりしている次第です。
そんな中、「慣用読み」と言う言葉に出会いました。
実は、普段は何の疑いもなく正しいと思って使っている言葉が、“正式な呼び方ではなくて、慣用による読み方”だと言われれば、ドキッとするでしょう。
これは、音読み(日本漢字音)において中国漢字音との対応関係が見られる漢音・呉音・唐音に属さないものを言い、これら発音は「慣用音」(かんようおん)とも呼ばれていますが、多くは間違って定着したものや発音しやすく言い換えられたものを指しています。
このような慣用読みが起きた原因には色々と考えられますが、最も多いのは俗に言う「百姓読み」で、漢字の編や旁(つくり)の音にひかれて誤って読んでしまったものが定着した読みです。
代表的な慣用読みの例を下記しますが、慣用読みは現在では国語辞典にも堂々と記載されており、今や日本語として定着している訳ですので、慣用読みは誤った読み方ではありません。
よく“言葉は生き物”と言われるように、時代によって言葉は少しずつ変化しているので、「正式な読み」と「慣用読み」のどちらの読み方を使っても間違いではありません。
言葉は相手に理解して貰う事が目的であることを考えれば、一般化した「慣用読み」だけでも十分なのですが、日本語に拘る方は本来の読み方を知っておいても良いのではと思います。
それにしても、長年貿易の仕事に携わりながら、「輸出」「輸入」は本来は「しゅしゅつ」「しゅにゅう」と言う言葉だとは全く知りませんでした。
<本来の読み方> <慣用読み>
依存 いそん いぞん
堪能 かんのう たんのう
寄贈 きそう きぞう
矜持 きんじ きょうじ
攪拌 こうはん かくはん
固執 こしゅう こしつ
早急 さっきゅう そうきゅう
惨敗 さんぱい ざんぱい
輸出 しゅしゅつ ゆしゅつ (輸入は「しゅにゅう」)
憧憬 しょうけい どうけい
出生 しゅっしょう しゅっせい
消耗 しょうこう しょうもう
情緒 じょうしょ じょうちょ
相殺 そうさい そうさつ
貪欲 「とんよく」 どんよく
(又は「たんよく」)
貼付 ちょうふ てんぷ
重複 ちょうふく じゅうふく
捏造 でつぞう ねつぞう
漏洩 ろうせつ ろうえい
(この項は、「WIKIPEDIA」、「GOODCROSS」、「漢字辞典」、「主婦のてっぺん」と「日本語150の秘密」を参照させて頂きました)
この項を書いていて感じたのは、「慣用読み」は読み方だけの問題で、言葉の意味は全く変わっていないのですが、安倍首相と言う人はヒョットして、「慣用読み」ならぬ新しい「慣用解釈」の天才かと思ったりもします。
しかし、「慣用読み」が誤った読み方ではないのに対し、この安倍首相の「慣用解釈」は自分だけにしか通じない、明らかに誤った解釈でしょう。
<安倍首相が良く遣う言葉> <安倍首相の慣用解釈>
「真摯に」「丁寧に」 今迄通りに、私なりのやり方で・・・
言葉の意味など、どうでも良いのよ
「早急に」 私の対応はここまで、後は官僚が適当に・・・
「任命責任は私にある」 あの人がなりたいと言ってきたので、なってもらっただけ
私は何の責任も感じていません・・・
「まさに」「つまり」「そもそも」「いわば」「そこで」・・・
これは、駄弁のサプリメントで、自分に気合を入れているだけ
(まさ)
学校でも、大学受験に向けての国語なる教科はあったものの、その言葉がそこで使う正しい言葉なのかを判断できるような学び方をした記憶はなく、この年になっても母国語であるはずの日本語に100%の自信は持てず、絶えず辞書を開いたりネットで確認したりしている次第です。
そんな中、「慣用読み」と言う言葉に出会いました。
実は、普段は何の疑いもなく正しいと思って使っている言葉が、“正式な呼び方ではなくて、慣用による読み方”だと言われれば、ドキッとするでしょう。
これは、音読み(日本漢字音)において中国漢字音との対応関係が見られる漢音・呉音・唐音に属さないものを言い、これら発音は「慣用音」(かんようおん)とも呼ばれていますが、多くは間違って定着したものや発音しやすく言い換えられたものを指しています。
このような慣用読みが起きた原因には色々と考えられますが、最も多いのは俗に言う「百姓読み」で、漢字の編や旁(つくり)の音にひかれて誤って読んでしまったものが定着した読みです。
代表的な慣用読みの例を下記しますが、慣用読みは現在では国語辞典にも堂々と記載されており、今や日本語として定着している訳ですので、慣用読みは誤った読み方ではありません。
よく“言葉は生き物”と言われるように、時代によって言葉は少しずつ変化しているので、「正式な読み」と「慣用読み」のどちらの読み方を使っても間違いではありません。
言葉は相手に理解して貰う事が目的であることを考えれば、一般化した「慣用読み」だけでも十分なのですが、日本語に拘る方は本来の読み方を知っておいても良いのではと思います。
それにしても、長年貿易の仕事に携わりながら、「輸出」「輸入」は本来は「しゅしゅつ」「しゅにゅう」と言う言葉だとは全く知りませんでした。
<本来の読み方> <慣用読み>
依存 いそん いぞん
堪能 かんのう たんのう
寄贈 きそう きぞう
矜持 きんじ きょうじ
攪拌 こうはん かくはん
固執 こしゅう こしつ
早急 さっきゅう そうきゅう
惨敗 さんぱい ざんぱい
輸出 しゅしゅつ ゆしゅつ (輸入は「しゅにゅう」)
憧憬 しょうけい どうけい
出生 しゅっしょう しゅっせい
消耗 しょうこう しょうもう
情緒 じょうしょ じょうちょ
相殺 そうさい そうさつ
貪欲 「とんよく」 どんよく
(又は「たんよく」)
貼付 ちょうふ てんぷ
重複 ちょうふく じゅうふく
捏造 でつぞう ねつぞう
漏洩 ろうせつ ろうえい
(この項は、「WIKIPEDIA」、「GOODCROSS」、「漢字辞典」、「主婦のてっぺん」と「日本語150の秘密」を参照させて頂きました)
この項を書いていて感じたのは、「慣用読み」は読み方だけの問題で、言葉の意味は全く変わっていないのですが、安倍首相と言う人はヒョットして、「慣用読み」ならぬ新しい「慣用解釈」の天才かと思ったりもします。
しかし、「慣用読み」が誤った読み方ではないのに対し、この安倍首相の「慣用解釈」は自分だけにしか通じない、明らかに誤った解釈でしょう。
<安倍首相が良く遣う言葉> <安倍首相の慣用解釈>
「真摯に」「丁寧に」 今迄通りに、私なりのやり方で・・・
言葉の意味など、どうでも良いのよ
「早急に」 私の対応はここまで、後は官僚が適当に・・・
「任命責任は私にある」 あの人がなりたいと言ってきたので、なってもらっただけ
私は何の責任も感じていません・・・
「まさに」「つまり」「そもそも」「いわば」「そこで」・・・
これは、駄弁のサプリメントで、自分に気合を入れているだけ
(まさ)