老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

ジャパンレッドの里(備中吹屋)へ  その① ~旧広兼(ひろかね)邸~

2020年09月14日 19時15分53秒 | 旅行/色々な風景
 漸く秋の気配が感じられるようになって朝晩が過し易くなってきましたが、9月12日(土)に岡山県高梁市の吹屋地区に行って来ました。

 8月末に同じ高梁市の備中松山城と高梁市内の武家屋敷町などを散策したのですが、この時に同じ高梁市の吹屋地区がこの6月に日本遺産に指定され、ベンガラ色の綺麗な町並みや色々な見所があることを知り、帰阪後直ぐに申し込んでおいたバスツアーです。

 朝8時に梅田を出発し、先日と同様に11時頃に高梁市に着いたのですが、今回の目的地である吹屋地区は同じ高梁市ながら山を挟んで北西側にあり、同地には北側から大きく迂回して行くため、更に1時間以上掛かります。

 やっとたどり着いたのは丁度お昼ごろで、早速ラフォーレ吹屋というホテルを兼ねたレストランで昼食を摂った後に、いよいよ行動開始。

 先ずは、広兼邸ですが、ここは私としては今回のツアーの主目的の一つ。
と言うのは、先日高梁市でここの写真を見た所、どこか記憶にある懐かしい風景で、良く聞くと1977年に製作された映画「八つ墓村」(監督:は野村芳太郎、原作:横溝正史)のロケに使われた場所の様です。
(この映画で金田一京助役は渥美清さんでした)

 この映画は、主演の萩原健一がこの屋敷の石段を掛け降りてくる場面が妙に印象に残っており、ツレアイと一緒にみた記憶があるので、何とか一緒に現地を見てみたいと思った次第です。


 バスで屋敷の下の駐車場に着きましたが、まるで城壁のように立派な石垣の上に築かれた屋敷で、想像以上の規模に驚かされました。

 1810年ごろに建築されたようですが、当主はローハ(ベンガラ材料)の製造で巨大な富を築いたようです。


 このブログのテーマであるジャパンレッドについてははベンガラと銅(あかがね)を指すようですが、これらについてはローハと共に、その②で触れるとして、先ずは広兼邸について紹介します。

 尚、案の定、ツレアイは現地を見ても映画のことも映画を見たことさえも完全に忘れていましたが、楽しそうに元気で歩いてくれました。(まさ)


駐車場から見上げる広兼邸。まるでお城の様ですが下側の草の部分も石垣がある様です

説明板

少し横から見た全景

門への坂道

門の上は見張り台になっていたようです

主屋の壁

同上

同上

主屋の瓦。 これは石州瓦で、一枚ごとに色が変わる様です。

鬼瓦。 鬼が逆立ちしています


店の間

外塀

土蔵の中には手押し式の消火ポンプも

庭。この庭は小さいですが向いの山に広大な庭園があったようです

庭で見掛けたヒヨドリジョウゴ(ナス科)

マキの木の花?

庭の灯篭に苔が張り付いています

台所

台所裏側の崖。 このような岩を切り出して敷地を確保すると共に、石垣に使用したようです。

井戸は無いので、浸み出した水を溜めて使用

使用人の住居と倉庫

上記の建物を外から見ました