老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

高齢者移住政策に思う

2015年12月10日 21時29分29秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
昨日の毎日新聞に「高齢者移住」構想のことが大きく取り上げられていました。
政府の掲げる「地方創生策」の一環として、定年前後の健康な人に地方に移住して貰い、その地の活性化を図りたいというものらしいです。

 この記事を見て唖然としたのは私だけではないと思います。この国の政策は、常に場あたり的な思い付きで進められるのでしょうか?
確かに、この政策は一見高齢者の活用並びに、地方での活性化(人口増、受入れ・居住施設等の整備と、新しい雇用創出など)には役立つようなイメージがあります。
しかし、その先に見えるものは・・・・・
①移住者が更に高齢化し、活動できなくなった場合の対応が万全なのか?
②受入れ・居住施設の整備などの土木建築関係の活況は、一時的なものでは?
今までの色々場あたり的な地方振興策の結果として、あちこちで今や廃墟同然の不要な建築物の二の舞にならないのか?
③新しい雇用創出とはいうものの、その雇用先は現在3Kの代表として、離職者が圧倒的に多い、福祉関係ではないでしょうか。こんな場あたり的な施策を考える前に、まず福祉関係従事者が安心して働ける環境作りの方が大事ではないでしょうか。

 思い付き施策といえば、この阿部政権は特に酷くないですか?
・総理自ら、「福島原発は完全にUnder Controlの状態である」、「沖縄の辛苦をしっかり受け止める」などの発言があったと思いますが、現状とは余りにもかけ離れているのでは?
・「美しい日本」「3本の矢」施策のその後の進行状況は?
いずれも、その場だけの思い付き的な発想で、その後の充分なフォローがないですね、
その上に、又もや『一億総活躍』とかいう、まるで戦時中の標語の様な訳の判らない掛け声が出てきましたし、今回の『高齢者移住策』もこのような、耳に響きの良いプロパガンダの様に思えてなりません。 用心・用心!!(まさ)