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「コメント力」は気づきが最大のアピールポイントでもある。

2014年06月11日 | Weblog
「コメント力」は気づきが最大のアピールポイントでもある。

「コメント力」齋藤孝著より。

食べ物に対するコメントは日常的にあるものだ。どんな味だったかは誰でもが知りたいと思う。そこでは、何か新しい発見や表現ができるといいのだろう。

単に美味しいや美味しくないだけでは、コメントにはなっていない。文学者の文章は参考になるという。例として檀一雄がパリに行ったとき、日本のりんごより小さいりんごを食べたときの感想があった。

「・・・齧ってみると、小さいながら、なにかこう、緻密な、フクイクとした香気のようなものが感じられた。」となっていた。やはり文学者は表現がさりげなくてうまい。

「~でありながら」という部分はかなり使えそうな表現でもあった。緻密、フクイク、香気などの気づきが述べられている点もすぐれているようだ。

素人なら、気づこうという意識があっても、なかなかこんな言葉は吐けないだろう。斉藤氏は気づきのないコメントはただの感想を述べているに過ぎないと語っていた。だれでも言えることなど印象に残らない。