素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

新番組

2022年04月03日 | 日記
 新年度はテレビ業界も新しいスタートの時期。長寿番組が終了したりするのを聞くと時代の流れを感じる。ニュースサイトでもメインキャスターが変わりフレッシュな感じを受けるのもこの時期。コロナ禍で制作が思うようにできてこなかったが、多少コロナとの向き合い方に変化が出てきたので新番組には期待している。

 新番組の中で、4月2日(土)12時からBS―TBSで始まった「関口宏の一番新しい古代史」は必見だと思った。昔の教室で習った古代史のイメージが覆る楽しさがある。

 関口さんを聞き手に、日本文化全体に造詣が深い松岡正剛・編集工学研究所所長と、吉村武彦・明治大名誉教授がコメントする。3人の醸し出す雰囲気が「いぶし銀」のように感じた。近頃は演出過剰気味の傾向がある中でそれらを排除した作りで落ち着いた雰囲気で考えることができた。

 1992年に発掘が始まった青森県の三内丸山遺跡。紀元前の縄文時代の巨大集落には1500年以上もの間約5000人が定住していた。海の幸、山の幸を味わう食生活。縄文は未開の時代だったという私が学習したことが覆る。

 出雲大社の高層神殿、大山古墳(仁徳天皇陵)の話も味があった。

 日本人はどこから来たのか。遺伝子研究の成果で、現代の日本人につながるDNAはどの時代から存在するか、などの新たな仮説が生まれている。初回ではルートの一つ、台湾東部から沖縄県の与那国島まで小舟で渡る実験の映像が興味深かった。草、竹、木で舟を作り、それぞれに男女のグループが乗り込み手でこぐ。流れの速い対馬海流を渡れたのはどの舟か。海底火山の軽石騒動でも思ったが海流の力を再認識した。

 昨年度までの「近現代史」も時々見ていたが、「古代史」はしっかり見ていこうと思う。

 
コメント
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