素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

近つ飛鳥博物館へ

2022年08月03日 | 日記
 7月30日(土)から始まった令和4年度夏期特別展「献(けん)ずる器(うつわ)~横穴式石室を彩るものたち~」の招待券をもらったので大阪府立近つ飛鳥博物館へ出かけた。昨日まで6日連続の猛暑日、今日も35℃超えの予報、気分転換にドライブでもと思い立った。

 「関口宏の一番新しい古代史」のおかげで、前回来た時よりも古代史の流れや知識も増え見る視点が違ってきた。博物館までは大阪外環状線(国道170号線)を使って約1時間30分ほどのドライブ。前回は最後に少し迷ったが、今日は余裕で駐車場に。外に出ると熱波である。駐車場から入口まで50m弱のゆるい上りで一汗をかく。
 

 館内に入るとホッと一息つける。今回は石棺に特に惹かれた。結構、広域から石は運ばれてきていることに驚く。
   

 関口さんの番組でも、土器の変遷について詳しく取り扱っていたが、古代の人々の精神的な側面が反映されていると考えられ、あれこれと想像するのも楽しい。

 古墳時代中期(西暦400年~500年)になって日本列島で作られるようになった須恵器は、その後、広く普及し集落でも多く出土しているが、今回の特別展では、もっぱら古墳から出土した非日常的な器、装飾付須恵器を中心として横穴式石室から出土した土器が何を語るのかを考えることができるように展示されていた。
  装飾付須恵器は葬送儀礼で用いられる特別な器として作られたと考えられている。儀礼の内容そのものは記録もないので検証できないが装飾付須恵器の造形から想像してみるのも楽しい。

 継体天皇の今城塚古墳の埴輪群を見た時と同じ感慨を覚えた。当時の土木作業を支えた「修羅」は何度見てもワクワクする。


 猛暑を忘れたひと時であった。

   
コメント
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