素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

愛宕山

2022年02月09日 | 日記
 愛宕山の存在は落語で初めて知った。春山への山行きを描いた華やかな噺で、京都の旦那と大阪出身の幇間(太鼓持ち)とのユーモラスなやり取りやハメものの入ったアクションなど見どころ聴きどころ満載の噺で演者の力量が試される。はまった朝ドラの5本の指に入る「ちりとてちん」では物語の背骨のような存在だった。
神回 愛宕山 ちりとてちん 草若師匠 ご冥福。


 次に、愛宕山のことを知ったのはNHKで放映された京都のある料亭の主人が寄り合いの代表として「火除けの神」である愛宕山を詣でて各料亭の仕事場に貼る御札を授かる姿を追ったドキュメントであった。「阿多古祀符・火迺要慎」(ひのようじん)というお守り札は京都の町家の台所に多く見られるという。

 その時に、愛宕山が標高924mで京都府で一番高い山、落語のように気楽に登れる山でないことを知った。退職した次の年、2010年3月12日、ちょうど枚方の中学校が卒業式をしている日に愛宕山に登った。デジブックを利用してブログにも掲載していたが、デジブックが運用されなくなったので今では写真を見ることはできない。頂上付近はまだ雪が残り、泥道であったことは記憶している。

 赤くライトアップされた太陽の塔を見てみたいと常々言っていた息子にデジカメの写真を見せたところ「フ~ン」と関心がなさそうだったが、屋上からスマホでの撮影を試みたみたいだった。「スマホでは無理か」とつぶやいていた。その時、右手にある山が雪を持っていることに気づいたみたいで「何という山かな?」と尋ねてきた。すぐに愛宕山だと思った。今度は私が写真を撮る番となった。手前の国会議事堂のような建物は摂南大学。
 


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