素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

百聞は一見に如かず

2022年02月04日 | 日記
 午前中孫を預かることになった。昨日の昼過ぎ保育園から「職員に陽性者が出たのですぐに休園にするので迎えに来てほしい」という連絡が入り大急ぎで駆け付けた娘、この先しばらくは在宅勤務になる可能性が大なので中途半端に残してきた仕事を片付けておきたいと午前中だけ出勤したからだ。

 絵を描いたり、ジグソーパズル、絵本の読み聞かせなど保育園よろしく一連の流れができてきた。ひと通りするべきことをこなした後暇そうだったので、私が11時30分から歯医者の予約があったので一緒に行かないかと誘ってみた。

 歯医者通い12月中旬から始まり、年を越して2月に突入している。むし歯3本を治療してきた。今回は最終チェックと歯垢の除去ぐらいで短時間で終わると思っていたので孫連れでも支障がないだろうと踏んだ。

 もう一つは、5歳を過ぎて「手洗いをしよう」「歯磨きしよう」などと言うと必ず「イヤ!」と逃げる。拒否して大人の反応を見て楽しむきらいが顕著に出てきた。歯医者に行ったことがないみたいなので一度治療の様子を見せるのもありかなと思ったからである。

 好奇心いっぱいの時期、案の定「行く!」と乗ってきた。最近、お医者さんセットも買ってもらったみたいで病院に興味を持っているとも聞いていた。保育園でむし歯の紙芝居をしてもらったみたいで「いたいの?」「ばいきんがチクチクさすの?」などと尋ねてきた。

 最初は待合室で待っていたが、早く済むだろうという予想は外れ4本目のむし歯を見つけられ「麻酔を打ちます」と告げられた。また長引くのかと内心ウンザリした。助手の方が気を利かして「こちらに来る?」と孫を診療代の横の椅子に座らせてくれた。「おじいちゃんの応援してあげてね」と言われうなずくと真剣な眼差しで治療の様子を見ていた。

 麻酔の注射やガリガリと削る場面はインパクトがあったみたいで治療が終わって待合室に一緒に戻ると「痛かった?」を連発してきた。「ああ痛かったよ。死ぬかと思った」と大袈裟に答えた。「むし歯あったらついでに診てもらうか?」と言うと「歯みがきしっかりしてるからだいじょうぶ」と真剣に拒否。「ほんとに歯磨きしてる?この間泊まった時イヤやイヤやと逃げてママを困らせていなかった?」「ちゃんとしてるもん」と泣きそうな顔になっていた。

 この社会見学の効果はてきめんで、帰宅後昼食を済ましたら自分からサッサと歯磨きをして「ほらちゃんと歯みがきしてるもんね」」と自慢していた。

 

 
コメント
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