素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

第4次産業革命?

2015年04月14日 | 日記
 ドイツ政府は「Industry(インダストリー) 4.0」と称する高度技術戦略を掲げ、産官学一体のプロジェクトを推進している。その大きなイベントが開かれるとニュースで報じていた。

 インターネットなどの通信ネットワークを介して工場内外のモノやサービスと連携することで、今までにない価値を生み出したり、新しいビジネスモデルを構築したりできる。ひいては、それがさまざまな社会問題の解決に結び付くというのだ。

 Industry 4.0という名称には、人類の長い歴史における「第4次産業革命」という意味が込められている。第1次は、18世紀から19世紀にかけて起きた、水力や蒸気機関による工場の機械化。第2次は、19世紀後半に進んだ電力の活用。第3次は、20世紀後半に生まれた工場などで自動制御に使われる装置による生産工程の自動化だ。Industry 4.0は、これらに比肩する技術革新として位置付けているのだ。

 これで人間に幸福をもたらすのかな?と漠然と考えさせられた。便利さは人間の手から労働を解放してきたが、一方で失業者を生む。人間の代わりに働いたロボットが給料をもらいそれを人間が受け取ることができるなら別だが、世の中そんなに甘くない。

 効率化で余った時間を余暇に利用できるかといえば、さらにその余った時間に仕事が入り多忙化しているということも起こっている。

 コンピュータによるシステムの充実は飛躍的に情報量を増やしたが、アキレス腱のごとき脆弱性も持っている。バラ色の未来とは言えないのではないか?

 
コメント
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