素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

隆 慶一郎さんと出会う

2015年04月28日 | 日記
 木曜時代劇『かぶき者慶次』に関連して前田慶次郎について調べていたら、知名度の低かった前田慶次郎を世に知らしめた小説家隆慶一郎さんを知った。その小説『一夢庵風流記』をAmazonで検索して著者略歴を見ると

隆/慶一郎
1923‐1989。東京生れ。東大文学部仏文科卒。在学中、辰野隆、小林秀雄に師事する。編集者を経て、大学で仏語教師を勤める。中央大学助教授を辞任後、本名・池田一朗名で脚本家として活躍。映画「にあんちゃん」の脚本でシナリオ作家協会賞受賞。’84年、『吉原御免状』で作家デビュー。’89年には『一夢庵風流記』で柴田錬三郎賞を受賞。時代小説界に一時代を画すが、わずか5年の作家活動で急逝(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 となっていた。「にあんちゃん」!?とそこに目が留まった。人間の記憶とは不思議なもので中身その他は思い出せないが『「にあんちゃん」→二木てるみ』という図式はきっちりと頭の中に入っていて彼女の表情は映像記憶としてかなり鮮明に残っているのである。

 となると今度は「にあんちゃん」のことが気になって確認した。

 『当時10才だった在日コリアンの安本末子が書き、ベストセラーとなった日記。1959年の出版ニュース社調べ による年間ベストセラーランキングで1位を記録した。

 1958年に光文社から「カッパ・ブックス」の一冊として出版。1975年に光文社から改訂版が出版され、1977年に筑摩書房から「ちくま少年文庫」の一冊として、1978年に講談社から「講談社文庫」の一冊として、2003年に西日本新聞社から、2010年に角川書店から「角川文庫」の一冊として発行されている。

映画

1959年10月28日公開の日本映画。日活が製作・配給した。今村昌平監督。

原作を今村昌平と池田一朗が脚色し今村が映画化した。佐賀県にある福島鉱業所鯛之鼻炭鉱でロケが行われた。映画では鯛之鼻ではなく鶴之鼻炭鉱になっている。

昭和28年(1953年)頃の小さな炭鉱町を舞台に、両親を亡くした4人の兄妹が貧しくても懸命に生きる姿を重厚なリアリズムで描いている。

この作品で今村は文部大臣賞を受賞しているが、今村はこの映画はやりたい企画ではなく、文部大臣賞の受賞については健全な映画を撮ったことに反省したという。』
(Wikipediaより)となっていた。うっすらと記憶がよみがえってきた。映画は見ていない。1959年と1960年にテレビドラマ化されており、その1960年版に二木てるみが出演している。我が家にテレビが入った時なのできっとテレビで見て鮮烈な印象を受けたのだろう。

 映画のオープニングがYoutubeにあった。助監督や出演者を見ていると感慨深いものがある。

オープニング - にあんちゃん (1959))


 どんどんわき道に入って迷いそうなので隆慶一郎さんの『一夢庵風流記』『かぶいて候』『吉原御免状』の3冊を注文して今日は終わり。
コメント
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