2週間ほど前に私宛に一通の封書が届いた。封筒の表に“2012年花の万博記念「コスモス国際賞」授賞式 ご招待状”とある。最初は新たな催眠商法の客集めかなと思ったが、裏の送り主を見ると“財団法人 国際花と緑の博覧会記念協会”とある。
施設にあるチラシやパンフレット、新聞紙上などにイベント情報を見つけるとせっせと応募している妻のなせる業かとたずねてみた。「記憶にはないが可能性はある」という答。そのおかげで見聞を広めるということも過去多くあったので応募した結果には極力委ねることにしている。
中に入っていた*コスモス国際賞授賞式ご出席に伴うお願いについて*を読んでビックリ“●男性はダークスーツかブラックスーツ、女性はそれに準ずる服装でのご出席をお願いい たします”とある。
スーツにネクタイを締めて電車に乗るなんて滅多にない。何となく別人になったような落ち着かない感じで3時前にいずみホールに着いた。クラシックをメインに演奏会が行われている所だが入るのは初めてである。手頃な規模のホールである。確かにすべてにわたっておごそかな雰囲気を漂わせている。
初めて同時通訳の器械も渡された。米原万里さんの対談集「言葉を育てる」で同時通訳のことは興味深く読んでいたが、実際に耳にしてみると緊張感のようなものが伝わってくる。知的な格闘技みたいなものであるということが実感できた。
20回目となる今年の受賞者はハーバード大学ペレグリノ特別名誉教授エドワード・オズボーン・ウィルソン博士(83歳)であった。アリの自然誌および行動生物学の研究分野で卓越した研究業績をあげ、その科学的知見を活かして人間の起源、人間の本性、人間の相互作用の研究に努めてほか、生物多様性保全や環境教育を推進する実践家として活躍されている。
アリの研究の専門家であり、今もフィールドワークにでかけアリについての研究に余念がない。受賞者紹介映像を見ていると少年ののすごいようなこころをずっと持ち続けておられるのだなと強く感じた。
授賞式の後の祝賀演奏は仲道郁代さんのピアノであった。式のお飾りというのではなく、受賞者へのこころ配りをしつつも仲道ワールドに案内してくれた。特にラストのモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調ではモーツァルトの時代の演奏スタイルを再現してくれた。当時は指揮者はいなくて作曲したモ-ツァルト自身がピアノを弾きながら指揮もしていたという。指揮者の位置にピアノを備え客に背を向けた仲道さんがコスモスアンサンブル2012を指揮をしてピアノを弾き、時には片手で弾きながらもう一方で指揮をする。またピアノを弾きながら目で指揮をしたりとピアノ演奏家に持っていたイメージを打ち破られた新鮮な驚きと感動があった。
初めてのことが多くあった授賞式で予想外に楽しめた。外に出るとものすごい風。後で“こがらし1号”であったとわかった。季節は確実に進んでいる。
施設にあるチラシやパンフレット、新聞紙上などにイベント情報を見つけるとせっせと応募している妻のなせる業かとたずねてみた。「記憶にはないが可能性はある」という答。そのおかげで見聞を広めるということも過去多くあったので応募した結果には極力委ねることにしている。

スーツにネクタイを締めて電車に乗るなんて滅多にない。何となく別人になったような落ち着かない感じで3時前にいずみホールに着いた。クラシックをメインに演奏会が行われている所だが入るのは初めてである。手頃な規模のホールである。確かにすべてにわたっておごそかな雰囲気を漂わせている。
初めて同時通訳の器械も渡された。米原万里さんの対談集「言葉を育てる」で同時通訳のことは興味深く読んでいたが、実際に耳にしてみると緊張感のようなものが伝わってくる。知的な格闘技みたいなものであるということが実感できた。
20回目となる今年の受賞者はハーバード大学ペレグリノ特別名誉教授エドワード・オズボーン・ウィルソン博士(83歳)であった。アリの自然誌および行動生物学の研究分野で卓越した研究業績をあげ、その科学的知見を活かして人間の起源、人間の本性、人間の相互作用の研究に努めてほか、生物多様性保全や環境教育を推進する実践家として活躍されている。
アリの研究の専門家であり、今もフィールドワークにでかけアリについての研究に余念がない。受賞者紹介映像を見ていると少年ののすごいようなこころをずっと持ち続けておられるのだなと強く感じた。
授賞式の後の祝賀演奏は仲道郁代さんのピアノであった。式のお飾りというのではなく、受賞者へのこころ配りをしつつも仲道ワールドに案内してくれた。特にラストのモーツァルト:ピアノ協奏曲第20番ニ短調ではモーツァルトの時代の演奏スタイルを再現してくれた。当時は指揮者はいなくて作曲したモ-ツァルト自身がピアノを弾きながら指揮もしていたという。指揮者の位置にピアノを備え客に背を向けた仲道さんがコスモスアンサンブル2012を指揮をしてピアノを弾き、時には片手で弾きながらもう一方で指揮をする。またピアノを弾きながら目で指揮をしたりとピアノ演奏家に持っていたイメージを打ち破られた新鮮な驚きと感動があった。
初めてのことが多くあった授賞式で予想外に楽しめた。外に出るとものすごい風。後で“こがらし1号”であったとわかった。季節は確実に進んでいる。