
しばらくしてから鶴見緑地に行ったら、偶然バッタリと再会した。こういうのを合縁奇縁とでもいうのだろう。それからは鶴見緑地へ行くたびに“匂いバンマツリ”さん歩いてないかなと話題にのぼり、キョロキョロ見るようになった。得てしてこういう時は会えないものである。
漢字で書くと“匂い蕃茉莉”となる。蕃が「外国」茉莉は「ジャスミン」。明治時代の日本に持ち込まれた時、良い香りの外国から来たジャスミンということで命名されたみたいである。英語では“Yesterday,today and tomorrow"と言うそうだが確かめていない。
公園のものは大きな木であったが、ちょうど鉢で売っているのを見つけ買ってきた。少しの花なので匂いがたちこめるというわけにはいかないが、たしかに紫から白に変化していく。
我が家では、今、2つの花が存在感がある。暑さをものともせずすくっと立ち、あざやかな朱色の花をつけているグラジオラス。花言葉は“堅固、用心”歌人の鳥海さんの祖母はチョウが登っていくように咲く様子から「登り蝶の花」と呼んでいたらしい。言いえて妙である。

もう1つは、木陰にひっそりと咲く“風蘭(フウラン)”今年は小さな花をたくさんつけた。濃厚な甘い香りが魅力の1つ。
