日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(H28.7)

2016-08-05 | 日如上人御指南

 

平成28年7月1日 唱題行の砌

於 総本山客殿

(大日蓮 平成28年8月号 第846号 転載)

(大白法 平成28年7月16日 第937号 転載)


 皆さん、おはようございます。

 総本山においては、本年も恒例により、七月度の唱題会を本日から1ヵ月間にわたり執り行います。
 基本的には毎日、午前八時より行いますが、七日と十三日と十五日は、それぞれ午前七時より御影堂において御講を奉修いたしますので、唱題行はそのあと、午前九時より行うことになります。よって参加される方々は、この点、よろしく御承知置きくださるようお願いいたします。
 さて、既に皆様も御承知の通り、今、宗門は来たるべき平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築へ向けて、僧俗一致・異体同心して前進しておりますが、皆様方には、いよいよ信心強盛に、昼夜の暇なく誓願達成へ向けて御精進のことと存じます。
 大聖人様は『最蓮房御返事』に、
「信心に退転無く身に詐親無く、一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥かに後生は申すに及ばず、今生も息災延命にして勝妙の大果報を得、広宣流布の大願をも成就すべきなり」(御書642)
と仰せであります。
 「信心に退転無く身に詐親無く」とは、退転とは仏道修行を怠り、退いて元に戻ってしまうことであります。つまり、前進のない姿を言うのであります。退転の反対が、不退転でありますが、仏道修行の過程で、功徳・善根がいよいよ増進して、既に得た功徳をけっして失うことがないことを言います。
 詐親とは、詐り親しむことで、外面のみ敬い親しむふりをして、本当らしく思わせるように振る舞うなど、諂う姿を言うのであります。
 つまり、懈怠や偽りのない純真なる信心をもって、一切を大御本尊様へ任せて、御金言のままに自行化他の信心に励むところ、後生は申すまでもなく、今生においても「息災延命」すなわち、災いを止め寿命を延ばし、災難や障害のない、幸福にして揺るぎない最高の境界、生活を送ることができ、広宣流布の大願も必ずかなうことができると仰せられているのであります。
 されば、私どもはこの御金言を拝し、自らの幸せも、世の中の多くの人々の幸せも、また国土の安穏も、すべて一切衆生救済の秘法たる末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の仏法をもってする以外にはないことを確信し、その断固不動の信念のもとに、講中一結して破邪顕正の折伏を果敢に行じていくことが、今、最も肝要なのであります。
 『持妙法華問答抄』には、
「願はくは『現世安穏後生善処』の妙法を持つのみこそ、只今生の名聞後世の弄引なるべけれ。須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出なるべき」(御書300)
と仰せであります。
 私達は、この御金言を深く拝し、今、我々がなすべき最大事たる法華講員八十万人体勢構築へ向けて、講中が一致団結して万難を排し、力強く前進していかなければなりません。
 大聖人様は『開目抄』に、
「我並びに我が弟子、諸難ありとも疑ふ心なくば、自然に仏界にいたるべし。天の加護なき事を疑はざれ。現世の安穏ならざる事をなげかざれ」(御書574)
と仰せであります。
 法華講員八十万人体勢構築の戦いは「好事、魔多し」で、けっして楽な戦いではありませんが、一人ひとりがしっかりと唱題に励み、その功徳と歓喜と勇気をもって、折伏に励む時、諸天善神も我らを守護し給い、必ずや誓願は達成されると確信するものであります。まさしく「諸難ありとも疑ふ心なくば、自然に仏界にいたるべし」であります。
 皆様方のいよいよの御健闘を心からお祈り申し上げ、本日の挨拶といたします。  


 

平成28年7月31日 唱題行の砌

於 総本山客殿

(大白法 平成28年8月16日 第939号 転載)

 皆さん、おはようございます。
 今月の一日より始めました本年七月度の唱題行も、本日をもって終了いたします。今まで参加されていた皆様方には、たいへん御苦労さまでございました。
 皆様にはこれからも、それぞれの所属寺院において行われる唱題会には、こぞって参加されますよう、お願いいたします。また、各家庭においても唱題行を続けられ、たくさんの功徳を積んでいただきたいと思います。
 さて『法華初心成仏抄』を拝しますと、
「一度妙法蓮華経と唱ふれば、一切の仏・一切の法・一切の菩薩・一切の声聞・一切の梵王・帝釈・閻魔法王・日月・衆星・天神・地神・乃至地獄・餓鬼・畜生・修羅・人天・一切衆生の心中の仏性を唯一音に喚び顕はし奉る功徳無量無辺なり」(御書1320)
と仰せであります。
 人法一箇の大御本尊様に対し奉り、ひとたび妙法蓮華経と唱うる功徳は極めて大きく、まさに無量無辺にして、その一音によって、十界の衆生の心中の仏性が呼び顕され、一切衆生が成仏することができると仰せられているのであります。
 また『六難九易抄』には、
「法華経一部の肝心は南無妙法蓮華経の題目にて候。朝夕御唱へ候はゞ正しく法華経一部を真読にあそばすにて候。二反唱ふるは二部、乃至百反は百部、千反は千部、加様に不退に御唱へ候はゞ不退に法華経を読む人にて候べく候」(同1243)
と仰せであります。ここにおいても、唱題の功徳がいかに広大無辺であるかを御教示あそばされています。
 今、宗門は、来たるべき平成三十三年・宗祖日蓮大聖人御聖誕八百年、法華講員八十万人体勢構築へ向かって、僧俗一致・異体同心して、昼夜を分かたず前進しておりますが、この前進の原動力となるのが唱題であります。
 唱題の功徳と歓喜をもって、身軽法重・死身弘法の御聖訓を奉戴し、勇猛果敢に折伏を行じていくところ、大御本尊様の広大無辺にして計り知れない御威光を頂き、必ず誓願は達成することができるものと確信いたします。
 どうぞ、皆様にはいよいよ強盛に唱題に励み、もって本年度の折伏誓願を必ず達成されますよう心からお祈り申し上げ、本日の挨拶といたします。

 

 

 

御法主日如上人猊下過去の御指南

 

日蓮正宗公式HP

http://www.nichirenshoshu.or.jp/

 

日蓮正宗教学研鑽所

http://ns-kenzansho.main.jp/

 

大日蓮出版

http://www.dainichiren.com/

 

青年僧侶邪義破折班

http://jagihashaku.main.jp/index.htm

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