かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

旧諸戸清六邸(六華苑)

2010-04-14 | 三重の近代建築

桑名建築散歩~その1


今回から三重県桑名市の近代建築をご紹介します。
桑名といえば旧東海道桑名宿、七里の渡しで有名ですが、近代建築ファンならずとも見逃せないすごい西洋館があります。
かの有名な鹿鳴館を設計したジョサイア・コンドルの手による、旧諸戸清六の洋館が当時のまま現存しているのです。

山林王として名を馳せた二代目諸戸清六は自宅を建てる際、当時お雇い外国人の建築家で人気ナンバーワンのコンドルに依頼、明治末~大正にかけて流行した洋館の隣に和館が併設された和洋合体タイプの豪邸が誕生しました。
これだけの規模の洋館と和館、庭園がそろって当時のまま保存されている例は珍しく、コンドルが手がけた地方に残る唯一の作品として特筆に価します。

現在諸戸邸は桑名市に移管されて六華苑として整備され、西洋館、和館、日本庭園などが入園料300円で自由に見学できます。
今回は2回目の訪問でしたが、昨年公開された映画「人間失格」の舞台に使われた時のロケの様子が写真展示してあり、楽しめました。

■旧諸戸清六邸(六華苑)/桑名市大字桑名鷹場663-5
 竣工:大正2年(1913)
 設計:ジョサイア・コンドル/桜井小太郎
 施工:伊藤松次郎
 構造:木造2階
 
撮影:2010/3/21
国指定重要文化財

諸戸清六邸の詳細は、前回訪問時の様子をHPにアップしてあります。
                ↓
http://www.me.ccnw.ne.jp/machikin/morototei-1.html


■洋館、和館全景(芝生広場から望む)



■洋館玄関側と塔屋



■庭園側バルコニーとサンルーム



■塔屋の曲面ガラス



■日本庭園(池泉回遊式)



■日本庭園から洋館を望む(2006/9/24撮影)


 



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