かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

旧塚原毛織洋館(小牧市)

2011-03-20 | 尾張の近代建築

小牧市建築散歩~その1

名鉄小牧駅のすぐ南側に昭和初めの本格的洋館が残っています。
この地で毛織物業を始めた塚原嘉一によって昭和9年に建てられたもので、本宅は和風建築の3階建ですが、隣に併設された事務所は洋館建築で、木造2階建てのモルタル塗り、石積み状に目地を切った外壁の窓上に装飾を施し、玄関ポーチ上には手摺を廻した本格的な洋館仕様になっています。

当時は7000坪の敷地に本宅、事務所、工場、工員宿舎、裁縫女学校校舎などが建てられましたが、昭和51年に工場は閉鎖され、現在塚原毛織の建物としては、本宅、事務所、門、倉庫が現存しています。

 

◆旧塚原毛織事務所/小牧市中央2丁目
 竣工:昭和9年(1934)
 構造:木造2階建
 撮影:2011/02/27

 


 
旧塚原毛織本宅の和館と事務所として使われた洋館




軒には玉飾りのパラペットを廻し、窓の上には半円形の装飾、中央にはマル嘉の紋が掲げられている




玄関車寄~上部は手摺を廻しバルコニーに、玄関扉も木製で当時のまま




玄関扉の上にはレリーフ状の見事な装飾が施されている

 

 

 



 



最新の画像もっと見る

post a comment