かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

愛知県立刈谷高等学校正門(旧愛知県立第八中学校正門)

2012-12-20 | まちかどの20世紀遺産

 名鉄刈谷市駅から東へ300mほどの所に愛知県立刈谷高等学校があります。刈谷高校の前身は大正8年(1919)に開校された愛知県立第八中学校で、その時の校舎は愛知県営繕課の建築技手、大中肇が設計・監督しています。 大正13年(1924)には刈谷高等女学校の設計・監督も手掛け、刈谷に縁のできた大中はその年に営繕課を退職、刈谷に大中建築設計事務所を開設し地元を中心に活躍しました。

 現在刈谷高校の正門として使われているのは、大正8年に校舎が竣工した際に造られた門で、竣工時に撮影された写真には校舎と正門が一緒に写っていますが、校舎の方は昭和48年に取り壊され現存していません。

 門柱のデザインは、大正末から昭和初頃に県営繕課が手掛けた旧制中学に共通する意匠で、柱頭の装飾に若干の違いが見られものの、現存する旧愛知商業津島(三中)一宮(六中)西尾小牧はすべて同タイプとなっています。




 
撮影:2012/10/08 



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