名古屋市の動物園の歴史は明治23年(1890)、動物商を営む今泉七五郎が現鶴舞駅の南七本松付近に、私設浪越教育動物園(今泉動物園)の開設に始まりました。明治43年(1910)大須門前町に移転しましたが、規模が大きくなるにつれ個人での経営が困難になり、鶴舞公園付属動物園へと引き継がれました。
昭和7年(1918)現在の鶴舞中央図書館、競技場の南、勤労会館付近に開園しましたが、動物が増えると狭くなり、昭和12年(1937)閉館、動物はすべて東山動物園に移譲されました。
現在動物園の痕跡をとどめるものはまったくありませんが、公園の南西隅、中央図書館のすぐ南側にポツンと残された当時の通用門の門柱2基だけが、かつてここに動物園があったことを伝えています。
■残された門柱と案内看板(撮影:2015/03/21)
■当時の鶴舞動物園
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