塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 龍の神秘 両龍図

2025-02-13 05:19:05 | ミュージアム巡り_2025
 次は、絵師・長谷川雪旦やその長男・雪堤によって編まれた画集「魚介
図」。描かれた魚類図は肉筆で、写生した場所も付記されている。
 また、人魚や龍の図も収録されていることから、博物学的な画集とい
うより、画業資料として編まれたことが伺える。内務省旧蔵書、全1帖。
 波間を泳ぐ龍と雲に漂う龍が、向かい合う姿で描かれている。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り 刀身彫刻 奥州白川家臣正繁

2025-02-13 05:14:28 | ミュージアム巡り_2025
 続いて、脇差・銘:「奥州白川家臣正繁」、ほりさくおなし、万代、長さ
:47.8cm、時代:江戸時代後期。
 手柄山正繁は、三代目手柄山氏繁の弟にあたり姫路の刀工で、初代大
和大掾氏重の末葉で手柄山の麓に住んだことから代々姓とした。
 天明8年(1788)に奥州白河藩の抱え鍛冶となり、晩年には松平定信か
ら“神妙”の二文字を賜り、以後会心作にはその銘を入れることが命じら
れる。
 同工に“ほりさくおなし”や“彫同作”など自身彫を明記した作は多くな
いが、本作のように珠追龍、梵字、三鈷柄剣のほかに梅樹など、いずれ
も精緻な出来口の作が残る。
JSM(墨田区横綱1-12-9)

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ミュージアム巡り 龍の神秘 龍の姿

2025-02-12 04:53:53 | ミュージアム巡り_2025
 次は、精緻に描かれた龍の姿。
 まずは、尾張徳川家所蔵の龍図。「尾州様御所蔵」「雪旦再模」と記さ
れており、長谷川雪旦が再模したことが伺える。

 もう1作も迫力ある龍の頭部。書き添えによると、唐津藩小笠原氏が所
蔵していた龍図で、文政5年(1822)8月上旬に雪旦が模写したと書かれて
いる。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り 刀身彫刻 鐔_1

2025-02-12 04:45:08 | ミュージアム巡り_2025
 「鏨の技巧 刀身彫刻の世界」展に出展されていた刀にまつわる作品を
紹介。

 まずは、「鍔」、金師:古山如山(義和)。古山は1948年に岐阜県不破郡
で生まれ、79年頃郷里の美濃彫の研究に取り組む。77年に新作刀展覧会
に出品するなど活躍し、2005年に鳥爪図鐔で自身初の日本美術刀剣保存
協会会長賞を受賞。

 2006年08年には再び同賞を受賞し、同協会から人格と技倆を認めら
れ“無鑑査”の彫金師として認定される。

JSM(墨田区横綱1-12-9)

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ミュージアム巡り 龍の神秘 登竜門

2025-02-11 05:43:03 | ミュージアム巡り_2025
 次は、加賀藩主・前田綱紀の命で元禄10年(1697)より本草学者・稲生若
水によって編纂され、延享4年(1747)に完成した本草書「庶物類纂」の中
にある一文。なお、完成前に若水は病死したため編纂は中断するが、それ
を惜しんだ八代将軍徳川吉宗が若水の弟子・丹羽正伯らに継続を命じて完
成させた。

 同書「赤鯉魚」の項目に、立身出世の例えである“鯉の滝登り”の語源と
なった故事について言及されている。
 黄河を逆行して登り、上流にある龍門山に至った鯉が龍になれるという
登竜門の故事について考証している。
 展示書は、紅葉山文庫旧蔵書、全465冊で、1996年に重要文化財に。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

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