塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 百人一首 沙石集

2018-01-16 05:39:43 | ミュージアム巡り_2020
 次の書物は、「沙石集」(編者:無住、成立:弘安6年・1283)。
 この書は啓蒙書として編集された仏教説話集。しかし、世俗的な
記事も多く有り同時代の様子を伝える貴重な資料である。また、こ
の書は徒然草に影響を与えており、狂言や落語の出典にもなり、近
世以降に広く流布している。

 開かれた頁には、内裏和歌合の様子が描かれており、平兼盛と壬
生忠見の勝敗について逸話が書かれている。忠見の会心の出来だっ
た「恋すてふ」の和歌が、兼盛の「しのぶれど」の和歌に破れ、ふ
さぎ込んだ忠見が亡くなってしまうと出ている。
 この書は紅葉山文庫旧蔵、刊年・刊行者とも不明。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)
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