塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り おもちゃ絵 新刻和漢名馬揃

2024-03-13 02:49:04 | ミュージアム巡り_2024
 文政から天保年間(1818~44)頃に多く出版されたおもちゃ絵の版元
は、ほぼ江崎屋辰蔵(江辰)である。また天保以前の写し絵のおもちゃ絵
以外にも江辰版が多く存在する。
 この江辰は、天保改革を経て嘉永5年(1852)に浮世絵の版元の株仲間
(仮組)に加入していたが、その加入前、改革以前にもおもちゃ絵で名を
馳せていた。
 続いて、「新刻和漢名馬揃」(文政~天保年間・1818~44頃、鹿流斎
画、版元:江崎屋辰蔵)で、関羽の赤兎や鳥騅など中国武将の愛馬が取り
上げられている。

 次は、「新板子供遊十二支内」(文政年間・1818~30頃、二代歌川豊
国画、版元:奇玉堂・江崎屋辰蔵)で、タイトルに“十二支内”とあり、牛
や馬を取り上げたもので、その他十二支が揃っていたと考えられる。
版元の二家の相版。

 そして、「獣物尽」(天保年間・1830~44頃、歌川貞虎画、版元:江
崎屋辰蔵)で、子から亥まで十二支が描かれている。
tabashio-museum(墨田区横川1-16-3)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする