昨夜は晩酌も終え、最後の一杯と決めた、年末年始のお酒として買ったジョニーウォーカーのダブルブラックを丸めのグラスにいれ、手の平でゆっくりと温めながら、チビチビと口の中に含み転がして、少しフェイスブックでもチェックして寝ようと思っていた。
フェイスブックのなかに私が「良いね」を付けていたミスタービーンのニュースフィードがあり、短い三分ぐらいのものを見て寝ようと思ったのが最後、一話だけでは終わらず、二つ、三つと行き、開いたYouTubeには私のお気に入りらしいものが左画面の上の方に出てきた。
それは見たら最後、いや、二回目の最後、この最後は終わらなくなる最後であった。
その間ダブルブラックはチビチビではあるが継続的に口に運ばれ行った。
来年20日に私はちょっとした縁があり、清水にある新聞屋さんの新年会で歌うのであるが、その日歌う曲はもうほとんど決まっていたが、ダブルブラックの所為であろう、中島みゆきさんの「ファイト」を歌いたくなり、何人かのYouTubeを見たり聞いたりしていた。
ちなみに中島みゆきさんの「糸」は歌うつもりでいたので、二曲も同じ歌手の歌を歌うのはどうかとも思ったが、満島ひかりさんの「ファイト」を聞いたりしたら、ちょっとほんとうに歌いたくなってしまった。
言うまでもなく、ここでも最後の一杯と決めていたダブルブラックはすでに二杯目から量を増して三杯目に突入していた。
夜中のYouTubeは「走り出したら止まらいぜ~」と言った感じになることを重々承知していた、だからこそ、ミスタービーンを一話だけ見ようと思っていた私であったのだが、気が付けば、あっという間に一時間、一時間半となり、深夜二時半になって、ようやく私のブレーキがやっと効き、パソコンをオフに出来た。
目が覚め、「ファイト」を少し歌ってみた。
「私の敵は私です」の歌詞に昨夜もそうだったと思った。
それでも「ファイト」と今日を笑顔で生きようと思った。